ちょうど一年前に「原発再稼働阻止」の声を上げて「未来の党」が選挙戦に挑んだ。
結果は惨憺たるものだった。
今回、都知事選になり同じ構図が再現した。
テレビや新聞報道では「政府与党推薦の候補」が圧勝との予想がでているが、前回も同じだった。
さて、どうなるのか。。。。。。違いは、ケンカにめっぽう強いアジテーター小泉元首相が「反原発側」で動いていることだ。
大手メディアではひた隠しにされているが、元首相コンビの演説にはものすごい数の聴衆が集まっている。
それでも「S学会」や「自民党を押す宗教団体」「労働組合」などの組織票を固める候補が勝つのだろうか?
今回の選挙は「原発ゼロ」と併せて「安部政権暴走阻止」が大きなテーマだ。
安部政権の外交方針が日本を孤立化させつつあり、戦前の状況に似てきた、と書いたが、その兆候がますます著しくなってきた。
先ほど、ヤフーのニュースで出ていたが(一時間もしないで消されている)、ソチに一足先に着いた中国の習首相とプーチン大統領が来年、抗日戦争勝利を記念する行事を共同開催することで同意したそうである。
これからソチに向けて出発する安部首相の機先を制したことになり、出鼻を挫かれたのである。
一方、アメリカからは「300キロのプルトニウムを返せ」と迫られており、安部政権に対する疑念が大きくなっている証左である。
戦前ABCDラインを築かれ、にっちもさっちもいかなくなった日本の姿を想起せざるを得ないではないか。
安部政権や彼らを支える人々が「靖国神社」に参るのは「これからも若人に戦争で死んでもらわねばならない。その人たちを祭る場所が必要だから靖国神社参拝にこだわるのだ」と小生は直接聞いたことがある。こうした人々の中でも極右の代議士は「支那、討つべし」という本を最近出したが、小生には正気とは思えない。
また、メルトダウンした燃料棒がどこにあるのかも分からず、ストロンチウムが発表毎に濃度が高くなる福島第一原発の状況を澄ました顔で「コントロール下にある」と言える首相の同じ口調での国会答弁をラジオで聞いていると、この国が正気の岸辺を離れつつあることが感じられ、背筋に悪寒が走る。
これだけの大事故があったにもかかわらず、あたかも何事もなかったかのように「再稼働」に邁進する「政、財、官」、そして目の前の「ニンジン」を選んでしまう選挙民はもはや正気を失いつつあるのではないか、と思う。
ピート、シーガ―がベトナム戦争最中に「海外の米兵を皆帰還させよう」と歌い始めた時、米国は正気に戻るきっかけを得たのだ。トンキン湾事件はでっち上げだった、ということが後に判明したではないか。
と、下の「The Power of Song」で語っている。
最後の歌「You gotta walk that lonesome valley. You gotta walk by yourself.」とは「犀の角ように独り歩め」と教えたブッダの言葉に通じるものがある。
「Heaven helps those who help themselves(天は自ら助くる者を助く)」はサミュエル・スマイルズの「自助論」に出てくる言葉である。
行き過ぎた「福祉」は人間をダメにする場合も多く、往々にして公務員の権限、組織拡大に資することになり、ひいては公的財政を圧迫し、社会を維持できないことになる。
学ぶべきは「ピート・シーガ―」が体現したような「自主独立の精神(これが肝要!)」、そして日本の本来的文化である「自然と共に生きる共同の精神」ではなかろうか。
News Addd at 23:32.
原発事故と甲状腺がん:7日時事「福島原発事故を受け、福島県が当時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で、33人が甲状腺がんと確定したことが7日、分かった。前回発表から8人増加」