一週間も経つと、先月末の「大漁感覚」が沸々と蘇り、どちらともなく「行こうか」ということになり、天気を見計らって早朝の海へ車を走らせた。
幸い波は穏やかで絶好の釣り日和だった。
しかし、友人が釣り始めたらすぐ入れ食い状態になった前回とは違って、今度はなかなか当りが来なかった。
二時間近くたってぼちぼち釣れ始めて勢いが出てきた頃、「海上生け簀」の養魚に給餌する船がエンジン音を響かせてすぐ近くにやってきた。しかも、今回の給餌時間は長かったためエンジンの音を嫌ったのか、あるいは向こうの餌に引き寄せられたのか、パタッと当りが止んでしまった。
腹立たしいが、向こうは生活がかかった商売だから仕方がない。
あまりに当りがないので、隣のボートの友人は「ラッコ」になってホントに眠ってしまった。
今回は、近所に分けるほどは釣れなかったが、それでも脂の乗った鰺や小型の鯖が釣れた。それで「干物」にしておいたのを泊まりに来た友人たちに出せたので「いい接待」ができたのではないか、と思っている。
自分で育てた野菜や、釣った魚を捌いて料理したり、加工したものでもてなすのは少し質が違うことのように思えたのであるが、一昔前の田舎暮らしはたいていがそういうものであったわけだ。
人や物事との関わり方に「身体性」があった分、それだけ濃い感覚が余韻として残っていたように察せられる。
参院選では民主党は惨敗だったが、実社会での実務や仕事現場での経験がほとんどなく「なんとか政経塾」を出たばかりで議員になった人材や、内外での学歴ばかりがいくつも連なる議員たちには「身体性」が欠けているのではなかろうか?
いろんな意味で「感覚が希薄」なのではないか、と思うが、彼らは弁舌が立つだけに自覚するのが難しいのだろう。
そこに選挙民たる生活人は「偽物性」や「頼りなさ」を嗅ぎ取ったのだ。
幸い波は穏やかで絶好の釣り日和だった。
しかし、友人が釣り始めたらすぐ入れ食い状態になった前回とは違って、今度はなかなか当りが来なかった。
二時間近くたってぼちぼち釣れ始めて勢いが出てきた頃、「海上生け簀」の養魚に給餌する船がエンジン音を響かせてすぐ近くにやってきた。しかも、今回の給餌時間は長かったためエンジンの音を嫌ったのか、あるいは向こうの餌に引き寄せられたのか、パタッと当りが止んでしまった。
腹立たしいが、向こうは生活がかかった商売だから仕方がない。
あまりに当りがないので、隣のボートの友人は「ラッコ」になってホントに眠ってしまった。
今回は、近所に分けるほどは釣れなかったが、それでも脂の乗った鰺や小型の鯖が釣れた。それで「干物」にしておいたのを泊まりに来た友人たちに出せたので「いい接待」ができたのではないか、と思っている。
自分で育てた野菜や、釣った魚を捌いて料理したり、加工したものでもてなすのは少し質が違うことのように思えたのであるが、一昔前の田舎暮らしはたいていがそういうものであったわけだ。
人や物事との関わり方に「身体性」があった分、それだけ濃い感覚が余韻として残っていたように察せられる。
参院選では民主党は惨敗だったが、実社会での実務や仕事現場での経験がほとんどなく「なんとか政経塾」を出たばかりで議員になった人材や、内外での学歴ばかりがいくつも連なる議員たちには「身体性」が欠けているのではなかろうか?
いろんな意味で「感覚が希薄」なのではないか、と思うが、彼らは弁舌が立つだけに自覚するのが難しいのだろう。
そこに選挙民たる生活人は「偽物性」や「頼りなさ」を嗅ぎ取ったのだ。