中年セラピストの乳癌たわむれ日記

突っ走りすぎて転んだり振り返り過ぎてひっくり返ったりの人生を続けています。中年セラピストが乳癌日記。

不憫なマイダーリン?

2011-08-29 01:08:35 | 日記


人間ってアホな生き物だと思います。
私だけかもしれませんが、。

3年前の乳癌の手術の事は殆ど忘れてしまいそうな自分がいて

たまに体のあちらこちらが痛いと「ハッ」っとぐらいでまた日々忘れています。

単なる老化とか筋肉痛とかのようです。

ただ、三日に一度は、寝る前にほかの乳癌体験者のブログとか医療従事者のブログなどを閲覧しています。

日々モチベーションが違うので軽く読める時と重く落ち込みながら読む時様々です。

自分の体の事もあるけれど家族の事が一番考えてしまいます。

夫とウサギです。

夫は7つ年下で一人っ子。

数年前両親を一人づつ見送り年の順でも

次には私を見送ることになる不憫な人です。

ウサギも長くて10年ぐらいの寿命なのでそれも覚悟が要ります。

しばらくヒロインな想いに浸っていました。




ある日、それは私の独りよがりな同情だと気が付きました。

タレントで20才、30才は驚かず40才以上の結婚が報じられ

もしかしたらマイダーリンもまだまだ再々婚の希望があるのだということを。

男性は何歳でも人生に広がりがあるのですね。



気楽になったようなさびしいような少し微妙な心持です。


やはり誰の為でもなく自分の為に生きようと改めて思い明日から

タイ古式セラピストとして生きていきます。






病気と自分

2011-08-24 07:13:33 | 日記
生活の中で良いことばかりあるわけではないし、
かといって悪い事ばかりでもないのが日常です。

仕事で落ち込むこともあるし、
家庭でもムッとすることもあります。

でも、それは自分の心の問題で人やモノや環境などがそうするわけではないのです。

病気もそうです。

悪い事を考えればきりがない、それによって良い事もあります。

良く考えるのも悪く考えるのも自分の心の問題です。


ステージⅡbかⅢaで悪性度3、リンパ節転移陽性と微妙な壱にある乳癌。

落ち込んだり奮闘したりの毎日が続きます。

ただ、今少し幸せを感じるのは

「生きている!」という実感を感じている事です。

以前は人間は永遠に生きている事のように錯覚しぬるま湯で右往左往していました。

今はたとえ小さな器の中でも自分の意志と目的を掲げ、
自ら人生をつかもうという張り合いを感じるようになりました。

病気は生きるということ確認させてくれるきっかとなります。


少し気を付けなければいけないのはそのテンションが周りと段差があることですねえー。


自分の生き方を人に押し付けるの迷惑なはなしです。







少しだけブログ

2011-08-22 00:36:33 | 日記
一日ごとに乳癌の転移再発が気になり

ネットや書籍で調べてしまう。

いろいろな人が色々な事を言っているのでどれが乳癌の真実か分からなくなるのです。


「死ぬのかなー」

という思いもよぎり

「私がそんなわけがない」

とも思うし。

生と死を意識する毎日です。

現実、

社会に出るとそんなことなどはねのけられます。

私にはそれが心地よく励みにもなるのです。


そんなこんなで

生きているうちは死ぬ事を考えさせてくれないのです。


私はタイ古式というマッサージ日本では癒しらしきものを毎日して生きています。

頭を使うより

体を使い毎日運動しているようなものです。

それがいいのでしょう。



乳癌手術後14日目のタイ古式セラピスト

2011-08-18 07:02:00 | 日記
左胸全摘出手術終了後、

タイ古式の施術をしました。

受けたのではなく施術を行ったのです。



タイ古式とアロマテラピーの120分間の施術です。

「重いものを持ったり無理な姿勢の継続は、リンパ浮腫の原因に、、、、」

と病院からの退院後の注意書きが何度も頭をよぎりました。


覚悟を決めました。

生きている間は自分の出来る事はやっていこう、と。


仕事と並行し術後の放射線治療の毎日の通院が続きます。

生きるためには

寝る事と食べる事も必要なわけで割と必死で生活する日々です。

悩む時間がなく良いようなものですが、

おかしい事に病気の気持ちに浸りたいとも思いました。




乳がん手術後の心労が続く

2011-08-14 01:35:03 | 日記
手術までの経過は書ききれない心情です。

抗がん剤の副作用は吐き気のようなもの以外、
手足の鈍化が一番こたえました。

10段ある階段を10分以上かけて上がり、
洗い物をする爪はボロボロになって人前には出せない。

化粧する顔は黄色く日焼けしたようになる。

髪やまつ毛、眉がすっかり抜け人前に出る時は念入りな用意が必要。

などきりがないほど大変な日々でした。

これでも「癌患者」には恵まれた時代だと言われていました。

そーは言われても私にはそろそろ限界が訪れそうでした。

これ以上続くなら生きる事を放棄したいと。

鬱に入って自ら死を選ぶ方が良いと。

それでも、気を取り直し今日一日少しでもいい日になる事だけ考えていました。

それは、私の仕事が午前中体を整え、自分の体も動かし人と合う仕事だったからです。


「二人で行うヨガ」ともいわれ

相手に施術を行うだけではなく自分も呼吸法やストレッチ、筋肉強化を目指すタイ古式です。


気持ちがふさぎ、体が苦痛でもそのタイ古式を始めれば何故かモチベーションも上がり心や体が元気になるのです。



それからは「癌」の事をあまり考えないように自分の体を鍛える事だけを考え仕事に打ち込みました。


抗がん剤投与で癌のしこりは5センチから1.5センチになっていました。


抗がん剤から半年後

無事終了~。

左胸全摘出の手術でした。

複雑な思いはありましたが死ぬことと比較されれば衝撃は少ないものでした。

癌とは長いおつきあいになりそうです。



手術翌日からリハビリが始まり苦しく辛い思いをしました。

痛いし手が上がらないし途方に暮れました。
普通に戻るには「無理!」

手術前後10日間の入院。



3日目にお見舞いの人たちが来てくれてました。

ビックリした事は

サロンのお客さんがお見舞いに来て

「お元気ですか、私、肩や首、背中我慢が出来ないほどコッているの。いつ仕事復帰されますかー。」

と言うではありませんか。


一度死ぬか生きるかを考えさせられた私は嬉しくもあり自分の挑戦として

手術後二週間後にタイ古式とアロマテラピーの予約を受ける事にしました。

それを期に毎日仕事が続きました。

当然、「リンパ浮腫」や「転移」「再発」などを毎日心配しながら。


リンパ浮腫や傷口の開きなど術後の心配は当然頭をよぎりました。