行事報告

曹洞宗中国管区教化センター

平成25年度青少年教化指導者研修会 (6月11日~12日 於:島根県)

2013年06月28日 | 平成25年度

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6月11日(火)~12日(水)の両日、岡山県岡山市アークホテル岡山に於いて青少年教化指導者研修会が開催された。
 講演では、上智大学グリーフケア研究所 所長の高木慶子先生を主たる講師としてお招きし、「経験を通して見えてきたターミナルケアとグリーフケア~死と向き合うということ~」と題して、ご講演をいただき、「人は生きてきたように亡くなって行く」、「素直な気持ちになって死んでいくことが、一番安らかな死に方ではないかと思う」など、これまでの経験を踏まえたお話でありました。その上で、宗教家として死に寄り添うときは、お説教するのではなく相手の方を素直な気持ちにさせてあげることが大切であること、また、死がいつ来てもいいように平素から支度しておくことも大切であると話されました。参加者は、奥の深いお話に感銘を受け、大変有意義な講義となった。

 人権学習でも、引き続き高木慶子先生による「生きることの意味を考えよう」と題してご講演頂き、ゆずる気持ちや謙虚さが大切で、「例え自分に刃向ってくる人に対してでも、自分が後ろに下がり譲ることによって、対話ができるようになる」ことや、「自分が体験していない事に対する謙虚な気持ちが大切」で、「自分の価値観は余所において、悲しみ苦しんでいる人に寄り添う」という姿勢で、全ての人を平等に認めることが、宗教家として大切であることなどお話しをいただきました。
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 最後に、萬福寺住職 高橋道英老師より「青少年教化とその実践」と題してご講義いただき老師自らの実践経験を通してその実例を示された。その内容は、学校や部活動の坐禅会や紙芝居、人形劇、ライブハウス法話など多種多様で、絵本を使った読み聞かせの効果や、坐禅中の口宣で子供が興味を持つ野球選手の話しをするなど、子どもの心に残る効果的な方法などお話いただき、参加者は、日常生活の中で教化に活かせる場面が多々あることを学ぶ機会となりました。
参加者:48名