キョウエイ株式会社では
ここでは、ポリ袋の製袋に関する色々な事柄をご紹介できたらと思っております。
*厳密には、ポリ袋=ポリエチレン(PE)袋、ポリプロピレン(PP)袋
先日10月7日から10日まで東京ビッグサイトで開催されました包装展示会、TOKYO PACK2014にて弊社が出品いたしました、トランスフォームシステム搭載のサイドシール製袋機械の動画になります。
ダックエンジニアリング株式会社製の画像処理・品質検査装置を搭載し、不良品を検知すると製袋サイズを変えて排出し、良品と不良品の区別が可能な機構になっております。
トランスフォームシステム搭載サイドシール製袋機械
この度弊社では、合成紙ヘッダー袋やガゼット折り込み袋、チャック袋等、凹凸のある製袋加工用の溶断熱板として写真のような熱板をテスト的にご使用頂きご好評を得ましたので、ご案内を申し上げます。
今現在の製袋方法としましては、凸部は熱溶断しにくい為、熱板を傾けたり致します。その場合、熱板の反対側が上がり過ぎたり、傾けた方の熱板の端がゴムローラーに深く入り込んだりしますが、そのような現象の解消の為に熱刃部とアーチ部の間にスプリングを入れて伸縮させ、スライドベアリングとスライドシャフトで傾斜を吸収させる構造です。
ですので、凸部分にはシールの圧力が多く掛かり、凹部分にはそれなりの圧力しか掛からないのでシールの状態が良いのではないか、と思います。
また、上昇熱を防ぎ熱刃自体の熱を一定に保つ為に、熱刃と吊下げ金具との間に断熱材をサンド致しました。
熱刃の部分的な刃の高さの調整は、調整ネジで調整可能です。
この構造仕様の熱板は手袋袋や半丸袋等の変型袋の溶着・溶断用の変型特殊製袋機械にも採用しております。
現在ご使用の熱板も多少形状は変わりますが、改造できる場合もございますのでお問い合わせ下さい。
第21回目。「新たな試み」
弊社では、以前にもご紹介させて頂きました半折前加工をする装置を開発致しましたが、コスト的(結構、高価ですので…)、設置スペース的(めちゃ、めちゃ、場所をとりますもので…)に検討はして頂けるのですが、導入には、至りません。
しかし、問い合わせの案件、サンプル依頼等がだんだん増えてまいりまして、お客様から「どこか、加工先はないの?」「早く導入先を作れよ」とお叱りを受けるようになりました。
昨年より一部のお客様には、自動包装機械用の加工付き原反として弊社で製品用印刷付き原反をお預かりして加工し巻取って、有償サンプルとしてご提供させて頂きました。
そこで今回、弊社で原反の加工・巻取りをしようと思っております。
この弊社で加工巻取りした原反を各加工屋さんの製袋機械で製袋する事で、半折前加工装置を導入する償却リスクを回避し新しい形態の包装袋の開発のお手伝いが出来ればと考えております。
今現在、加工巻取りできる範囲は、原反幅最大1000mm幅、巻取り数量2000mとなります。
製造巻取り例としまして
・袋の片面のみ空気穴明け加工付き袋用フィルム
・袋の両面穴明け加工ですが袋の表面、裏面の位置違い穴明け加工用フィルム
・袋の片面のみ円形型ミシン目加工付き袋用フィルム
*ポケット袋用仕切りフィルムの穴明け加工付きフィルム
逆にポケット袋用の表面、裏面(仕切りフィルムには、穴明け加工無し)穴明け加工付きフィルム等
*印の製袋加工には、特殊の加工条件がございます。
今後、フィルムの印刷・スリッター後と、製袋の前にフィルム加工をする機械・装置・巻取り製品で新しい分野を創造していきたいと思っております。
第21回目。「えっ!そんなことできるの~?」 フィルムの部分処理という技術の活用
(ここでのフィルム処理というのは、コロナ放電処理、プラズマ処理というフィルムの親水化により接着力・密着力を向上させる処理です。
主にフィルムの印刷面に、インキがのりやすいように処理します。処理しないとインキがのらずに印刷ができません。
また、フィルムの処理面は、フィルムを熱シールしてもシールができなかったりシール強度が不安定だったりします。
そして、この処理には有効期限があり、親水性はだんだん低下していきます。)
*上記説明も処理面のシール強度以上に不安定なので、詳細は、ご自分でお調べ下さい。
最近、袋の形態のご相談の中で、フィルムの1部分だけの処理についての問い合わせを頂きます。
例えば、手提げのバッグを製袋する場合、手持ちの穴部分を強化する為に手持ち部分のフィルムを外折りにしたり、別の帯状フィルムを流し込み、使用時にめくれ上がったりはがれないように超音波シールや熱シールをしたり、密封用ジッパー(チャック)を外面フィルムごと熱シール装着する場合、バッグの外面は、印刷の為の処理面になっておりますのでシールができません。
そこで、未処理フィルムに折り返しのシール部分以外は処理をし、印刷することができれば、未処理部分は熱シールができるので解決します。
ジッパー(チャック)の熱シールの装着での使用例としましては、片面印刷フィルムの印刷面と裏面にジッパーを熱シール装着して線材、ケーブル等に巻き付けて使う保護帯があります。
これも、片面印刷面の端のシール部分のみ未処理にしております。
もっと簡単には、フィルムの印刷面と裏面の熱シールによる重ね貼りチュービング加工等、です。
変わったご相談では、海外原反の処理加工不足、処理加工不良、古い原反の再(追加)処理加工等があります。
新たな包装袋の開発には、製袋前のフィルム自体の加工についても研究していきたいと思っております。
第19回目です。
お客様
「最小カット寸法60mmの製袋機械を30mmカットができるように改造して」
という、とんでもない改造の話がありました。
弊社営業担当者
「え~30mm小幅の新台買って下さいよ~。」
お客様
「60mmの製袋機械はたくさんあるんだよね。でも、最近、小幅製袋の注文が増えてきてね。」
ここで、決まり文句
「これが30mm小幅製袋できて、注文がふえると、新台を買えるんだけどなぁ。」
弊社営業担当者
「本当ですか~? 信じますよ。させて頂きますので、その製袋機械をうちに送って下さい。」
最近、改造の内容がだんだん過激になってる気がします。
第18回目は、三角台半折機についてです。
溶断製袋機械は、フィルムを折り畳んで製袋します。この折り畳む装置を三角台半折機といいます。
この三角台半折機の機械精度の善し悪しで、フィルムを折った時のフィルムの蛇行・ねじれ・半折部(袋の底部)のピンホール・袋の開口部の口ずれの現象が起こります。
また、三角台半折機に装備される制御機器も年々向上しております。
弊社では、フィルムの制御は張力を検出しパウダーブレーキで一定にする方式で、フィルムの幅方向の制御は、印刷ラインまたはフィルムのエッジを検出する反射型センサーを使用した方法と、
フィルムエッジを確実に検出する為にセンサーに超音波センサーを使用する方法のどちらかをご使用者様に選択してもらっております。
弊社では、この三角台半折機のグレードアップ交換工事を行っております。
現在ご使用の三角台半折機を上記装備の弊社デモ用三角台半折機と交換する工事(差額・運賃は頂戴致します)です。
詳細は、弊社にお問い合わせ下さい。
三角台半折機の精度・装備の改造を依頼されますが、年式の古い三角台半折機になりますと、ガイドローラーによるフィルムの編み方・ガイドローラーの配置・ローラー間の距離等に無理があり、装備を良くしても適切な改造・改良ができず、良い結果にならない場合があります。
そこで、苦肉の策として考えたサービスです。
お気軽にお問い合わせ下さい。
第17回目は、電磁クラッチ・ブレーキ式製袋機械の改造についてです。
現在製袋機械は、ACサーボモーターを搭載するのが通常ですが、ついこの間までは、電磁クラッチ・ブレーキ式の製袋機械が主流でした。
現在でも、多くの電磁クラッチ・ブレーキ式製袋機械が稼動しております。
この電磁クラッチ・ブレーキ式製袋機械をACサーボモーター搭載製袋機械に改造してほしいという依頼が多くあります。
その依頼内容も、1ACサーボと呼ばれるフィルム送り用ACサーボモーター化ではなく、2ACサーボ化と呼ばれる熱板の駆動にもACサーボモーターを搭載し、シール時間の調整を可能にする改造や、
3ACサーボ化と呼ばれる、スタッカー排出ベルトの前にACサーボモーターで制御したブレーキングローラーを取付け、袋揃えを良くしてほしいといったものになります。
弊社では、このようなご依頼に対応できるように、弊社に貴社機械を持ち帰り改造を致しております。
また、その工事中、弊社デモ機械でよろしければ、貸し出しも行っております。
このサービスも改造工事中の時間的ロス、オペレーターの人的ロス、売り上げのロス、生産性の確保等にお答えする為の苦肉の策として考えたサービスです。
このような改造工事の場合、機械メーカーとご依頼者の改造内容の意見の相違がございます。
弊社では、このようなことが起こらないよう、弊社工場内で作業することにしております。
一度ご相談下さい。
第16回目は、製袋機械の改造・改良についてです。
昨年中旬ごろより弊社製・他社製以外にも海外製の輸入製袋機械の改造・改良、特殊装置の装備・搭載・調整のお話を多数頂くようになりました。
弊社のポリシーといっては生意気ですが、自社製は別として他社製の製袋機械に弊社工場内で手を加えるのは、お断り致しておりましたが、「うまくやってくれたら、次は新品を買ってあげるよ」といわれると、つい・・・。
例えば、他社製製袋機械のオートスタッカーを外して弊社製のオートスタッカー集積装置を装備する工事です。
その他社製製袋機械は、100枚ごとに機械が止まりますが、止まると段差ローラーも止まり、その加工屋さんの独自の連続の特殊加工ができないという事で、その他社製製袋機械の停止時間を0にし、弊社の連続・間欠切り替え式オートスタッカー集積装置を装備し設置致しました。
「はじめから。うちの機械を買ってくれたら、こんな手間をかけなくてよかったのに。」
他にも、突然、海外より製袋機械が弊社工場に直接コンテナで送られてきて、
後程、お客様から「外国製の製袋機をそっちに送ったから、ミニトマト入れるスタンドバッグ袋ができるように改造しといて!」
まあ、お客様は神様ですので、天の声だと思い改造しましたけど。
今年も私どもでお役に立てることがございましたら、是非お声かけください。