鴨川に架かる荒神橋東詰の北側にはニワウルシの巨木が植わっています。

蕾ができていたのは気づいていたのですが、うっかりしてたらすでに花は終わってしまい撮影し損ねました。花にはあまり華やかさはありませんが、ちょうど今の時期は若い果実が大きくなり、遠目で見ると白っぽく(実際は薄緑色なのですが)映って、あたかも花が咲いているようで一番きれいに見えるのではと個人的に思っています。

果実は、一つだけ豆が入った莢のように見えますが、豆の莢のように剥くことができず、いわゆる分果というものになります。

葉は奇数羽状複葉で、この葉のつき方などがウルシに似ているものの、かぶれることがなく、庭にも植えられるのでニワウルシと名付けられたようです。

ニワウルシは中国原産のニガキ科の樹木で、樹高が非常に高く15〜20メートルにもなります。日本には明治初期に渡来し、野蚕の一種であるシンジュサンの食樹であることから各地で栽培されるようになったようですが、どのような環境にも適応して成長も早いことが仇となってあちこちで野生化し、はびこるような感じで増えているようです。原生地の中国では成長が早いことから木材などに利用しやすい樹木として重宝されていますが、日本ではどちらかというと邪魔者扱いの樹木になっているのではないでしょうか。特定外来生物や侵略的外来種ではないですが、環境省では生態系被害防止外来種リストに取り上げ、総合対策外来種のうち重点対策外来種として生態系への対策の必要性が高い植物に指定しています。
でもこのニワウルシには、実はシンジュ(神樹)という別名もあります。だからといってニワウルシが「神様」とか「神聖」ということに関連しているわけではありません。元々は近縁種でモルッカ諸島のアンボイナ島に生育するモルッカシンジュが天にも届くような高木であることから英語で「Tree of heaven」と呼ばれ、これがドイツに伝わってドイツ語では「Götterbaum」つまり「神の樹」と訳され、その後ドイツ語名が日本に伝わるとニワウルシを神樹とも呼ぶようになったそうです。
ニワウルシにとっては、邪魔者扱いされながら「神」と呼ばれて、いい迷惑かもしれませんね。

蕾ができていたのは気づいていたのですが、うっかりしてたらすでに花は終わってしまい撮影し損ねました。花にはあまり華やかさはありませんが、ちょうど今の時期は若い果実が大きくなり、遠目で見ると白っぽく(実際は薄緑色なのですが)映って、あたかも花が咲いているようで一番きれいに見えるのではと個人的に思っています。

果実は、一つだけ豆が入った莢のように見えますが、豆の莢のように剥くことができず、いわゆる分果というものになります。

葉は奇数羽状複葉で、この葉のつき方などがウルシに似ているものの、かぶれることがなく、庭にも植えられるのでニワウルシと名付けられたようです。

ニワウルシは中国原産のニガキ科の樹木で、樹高が非常に高く15〜20メートルにもなります。日本には明治初期に渡来し、野蚕の一種であるシンジュサンの食樹であることから各地で栽培されるようになったようですが、どのような環境にも適応して成長も早いことが仇となってあちこちで野生化し、はびこるような感じで増えているようです。原生地の中国では成長が早いことから木材などに利用しやすい樹木として重宝されていますが、日本ではどちらかというと邪魔者扱いの樹木になっているのではないでしょうか。特定外来生物や侵略的外来種ではないですが、環境省では生態系被害防止外来種リストに取り上げ、総合対策外来種のうち重点対策外来種として生態系への対策の必要性が高い植物に指定しています。
でもこのニワウルシには、実はシンジュ(神樹)という別名もあります。だからといってニワウルシが「神様」とか「神聖」ということに関連しているわけではありません。元々は近縁種でモルッカ諸島のアンボイナ島に生育するモルッカシンジュが天にも届くような高木であることから英語で「Tree of heaven」と呼ばれ、これがドイツに伝わってドイツ語では「Götterbaum」つまり「神の樹」と訳され、その後ドイツ語名が日本に伝わるとニワウルシを神樹とも呼ぶようになったそうです。
ニワウルシにとっては、邪魔者扱いされながら「神」と呼ばれて、いい迷惑かもしれませんね。