半月ほど前のことですが、気分転換に京都御苑のバッタが原を散策中、ちょっと奇妙なものを見つけました。赤い小さな実から葉っぱが出てる?
なんだか小さなドラゴンフルーツ(ピタハヤ)のようにも見えなくはないですが、じつはこれ、クリ(栗)の木にできた虫瘤(虫癭)です。この虫瘤をクリメコブズイフシ(栗芽瘤髄附子/栗芽瘤髄節)と呼び、クリタマバチ(栗玉蜂)が休眠芽に産卵することで形成されます。この虫瘤ができると花を咲かすことができないので、もちろんのこと結実もしません。なので、栗の生産業者さんにとって、この虫瘤ができることは悩みの種なんだとか。
このクリタマバチですが、じつは昔から日本にいた蜂ではなく、1940年頃に中国大陸から岡山県に侵入したと考えられ、1960年頃までにクリが生息する国内全域に広がったのだそうです。国内では雄成虫は未発見で雌成虫だけの単為生殖で増殖しているようです。薬剤防除は困難で、クリタマバチ抵抗性品種の利用と樹勢を強く保つ剪定法を組み合わせることで被害を軽減しているのだそうです。
マクロレンズを持ち合わせていなかったので撮影はあきらめましたが、一つだけ失敬してつまみ取り、半分に割って中を見てみたところ、肥大した組織の中心部分に小さな空洞が見られました。この空洞で幼虫が生育するのだと思います。
なお、虫瘤(虫癭)に関しては、これまでにエノキ(榎)の虫瘤とヌルデ(白膠木)の虫瘤を紹介しています。菌癭に関しては、これまでにモモ(桃)の菌癭を紹介しています。
なんだか小さなドラゴンフルーツ(ピタハヤ)のようにも見えなくはないですが、じつはこれ、クリ(栗)の木にできた虫瘤(虫癭)です。この虫瘤をクリメコブズイフシ(栗芽瘤髄附子/栗芽瘤髄節)と呼び、クリタマバチ(栗玉蜂)が休眠芽に産卵することで形成されます。この虫瘤ができると花を咲かすことができないので、もちろんのこと結実もしません。なので、栗の生産業者さんにとって、この虫瘤ができることは悩みの種なんだとか。
このクリタマバチですが、じつは昔から日本にいた蜂ではなく、1940年頃に中国大陸から岡山県に侵入したと考えられ、1960年頃までにクリが生息する国内全域に広がったのだそうです。国内では雄成虫は未発見で雌成虫だけの単為生殖で増殖しているようです。薬剤防除は困難で、クリタマバチ抵抗性品種の利用と樹勢を強く保つ剪定法を組み合わせることで被害を軽減しているのだそうです。
マクロレンズを持ち合わせていなかったので撮影はあきらめましたが、一つだけ失敬してつまみ取り、半分に割って中を見てみたところ、肥大した組織の中心部分に小さな空洞が見られました。この空洞で幼虫が生育するのだと思います。
なお、虫瘤(虫癭)に関しては、これまでにエノキ(榎)の虫瘤とヌルデ(白膠木)の虫瘤を紹介しています。菌癭に関しては、これまでにモモ(桃)の菌癭を紹介しています。
やっぱり、かわいらしいですし、きれいだと思えますよね。クリにとっては(その生産業者さんにとっても)一大事な状況なのですが…