今年9月の下旬頃だったと思います。ヌルデ(白膠木)の木に五倍子(ふし)という虫瘤(虫癭)がついているのを見つけたので、手が届くところの五倍子をいくつか採集しておいたのですが、それで染色しようということになり、東山いきいき市民活動センターで活動しているプロジェクトの一環として先日の日曜日、五倍子染めに挑戦してみました。
染織に詳しい仲間からポケットチーフを分けてもらって、五倍子で染めたものです。五倍子を水で煮出して染液を作り、媒染剤は木酢酸鉄を使用しました。写真では色の描写が難しいのですが、実際の色は伝統色でいうところの「暁鼠」か「藤鼠」になるかと思います。光の当たり具合や合わせる背景色によっても見え方が変わり、グレンチェック柄の濃紺の背広の胸ポケットに挿してみたら灰がかった淡桃色にも見えます。
ところで五倍子というのはどのようなものかというと、こちらは2年前に下鴨神社(賀茂御祖神社)の近くで見つけたものですが、このようなものです。
ヌルデの五倍子(過去記事より再掲。2019年9月撮影)
ヌルデシロアブラムシがヌルデに寄生することでできる虫瘤で、この虫瘤が耳に見えることから五倍子やヌルデシロアブラムシのことをヌルデノミミフシとも呼びます。詳しくは、お時間があるときにでも以下の過去記事をお読みいただくと幸いです。
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これからも、見つけたもので何ができるか模索しながら、いろいろと挑戦するつもりです。
化学薬品を使用せず、持続可能(サステナブル)な取り組みですね。
素晴らしい活動ですね。
いつもありがとうございます。😊
じつは「もったいない」を合言葉に集まった仲間たちと一緒に、アップサイクルも意識したSDGsにつながる活動をしています。
いろいろと模索しながらですが、今回の染色もその一環で挑戦してみました。