氏神様の吉田神社の末社である今宮社は、10月第二土曜日から日曜日にかけて神幸祭が行われます。でも、コロナ禍の影響で今年は規模を縮小しての実施となったようで、氏子地域を「わっしょい、わっしょい」という掛け声とともに練り歩く御神輿の姿や剣鉾の鈴の音は2年続けて聞こえてきませんでしたが、代わりに京都御苑のバッタが原でこちらを見てきました。
ミコシグサ(神輿草)です。つまり、ゲンノショウコ(現の証拠)の果実です。種子を飛ばすために弾けた姿を御神輿に譬えて、こう呼ばれます。まだまだ弾けていないものが多かったのですが、ぽつぽつと御神輿姿のものも出てきています。右端もそのうち弾けて御神輿姿になるかと思います。
バッタが原から苑内を西に向かって、乾御門近くにある児童公園の休憩所の裏あたりを覗いてみるとツワブキ(石蕗)も咲き始めていました。ちょうどツマグロヒョウモンが吸蜜に来たところを撮影できました。急いで撮影したので、構図もピントも無茶苦茶ですが……
今月中旬頃に、それまでの真夏のような暑さが嘘のように、一気に冷え込んだ途端、どんどんと秋めいてきたように感じます。