goo blog サービス終了のお知らせ 

京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

シマサルスベリの花と樹皮

2018-08-25 11:57:36 | 園芸・植物・自然環境
北大路通と東大路通が交差する高野交差点の東南角にある高野中学校では、交差点付近の塀沿いにサルスベリと一緒にシマサルシベリ(島百日紅)が植えられており、まだ花が咲いていました。そろそろ咲き終わりに近い様子でしたが、花序はサルスベリと同じように見えるものの花の一つひとつはサルスベリより小さく繊細で色は白色のみです。逆に葉はサルスベリより大きく、葉の先端は尖っており、葉柄も明確になっています。


(シマサルスベリの花)


花や葉よりも、サルスベリとの違いでいちばん特徴的なのは樹皮でしょうか。サルスベリに比べると白っぽく、花だけ見るとそれほど違和感はないかもしれませんが、樹皮も見るとサルスベリとは違った印象を受けます。


(シマサルスベリの樹皮)


こちらは京都御苑で咲いていたサルスベリですが、樹皮の違いがわかるでしょうか。


(サルスベリの花と樹皮)


シマサルスベリはサルスベリの近縁種で、中国中部、台湾および奄美諸島などの亜熱帯に分布し、開花時期はサルスベリと同様に6〜8月ですが、花期はサルスベリより短いようです。このシマサルスベリとサルスベリの交雑種がムラサキサルスベリですが、ムラサキサルスベリは三条大橋西詰の北側にある某コーヒーチェン店の店先に植えられています。


(ムラサキサルスベリの花)


ムラサキサルスベリもシマサルスベリの特徴を受け継ぎ、花の大きさはサルスベリと同じくらいですが、葉はシマサルスベリ同様先端が尖り、葉柄が明確になっています。シマサルスベリもムラサキサルスベリも、ぱっと見にはサルスベリとあまり違いがわかりにくく、どれもサルスベリと思ってしまいがちですが、よくよく見るとちょっと違うなということに気づかれると思います。こういった違いを見つけられるようになってくると植物の観賞がもっと楽しくなってきますよ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白川疏水通のタカサゴユリ | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。