ようやく朝晩は涼しく感じられ、暑さもやわらいできたのでしょうか。
今日は二十四節気のひとつ「処暑」で、暑さがやわらぐという意味になります。
またもう少し細かく分けた七十二候では「綿柎開(わたのはなしべひらく)」といい、綿の花を包む萼が開き始める頃だという意味です。
これから綿も結実、開絮していきます。

また今日と明日、8月23日と24日は、京都では地蔵盆です。
近年は、両日が平日の場合は直前の土日に行われることが多いため、今年は昨日と今日にされているところが多いでしょうか。
この地蔵盆、全国的に行われているのだと思っていましたが、近畿地方が中心で、その他の地域、特に東日本ではしないところが多いようです。
地蔵盆は、辻ごとに(あるいは町内会ごとに)安置された地蔵菩薩のお堂の前に屋台を組み、お花やお餅(おけそく)、白雪羹(はくせつこうと読みますが、京都でははくせんこうと言います)とともに、さつまいも、ずいき、なす、乾物類(しいたけ、かんぴょう、高野豆腐)等、季節の野菜の精進料理でお膳も用意してお供えし、数珠回しやくじ引きなどをします。
さて、お供えに出てきた「白雪羹」。京都では、はくせんこうと言いますが、地蔵盆のお供えというと、私はこれを思い浮かべてしまいます。
私は甘いものはなんでも好きでしたので、子供の頃から、お地蔵様のおさがりを頂いて、気にせず食べていましたが、粉っぽいということで敬遠する人もいます。
この白雪羹、よく似た和菓子に「落雁」がありますが、どう違うのでしょうか。
私は勝手に、高級な和菓子が「落雁」で、庶民の味が「白雪羹」と思っていましたが、そうではなく製造方法が違うようです。
双方とも原材料は、主に米から作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜたものですが、「落雁」はこの材料を練って型にはめた後、焙炉(ほいろ)で乾燥させたものであり、「白雪羹」は型にはめた後、一旦蒸籠(せいろ)で蒸し上げて、焙炉で乾燥させたものだそうです。
新潟の「越乃雪」が白雪羹に近いようで、こちらは新潟のもち米と徳島の和三盆を使った高級和菓子です。
また中国にも同じような製法で作る類似の菓子があるそうです。ただし中国の菓子は米粉だけではなく、緑豆粉を使う菓子もあるようです。
日本だけでなく中国にも同じようなお菓子があるのは、イネ(コメ)などの作物の伝播によって各国で同じような食文化が生まれているのか、あるいは食文化と複合的に作物が伝播してるのかわかりませんが、とても興味深いことですね。
地蔵盆の時の白雪羹はだいたいが卍(まんじ)をかたどった紅白のものが多かったですが、ハスにかたどったものなどもあります。ハスにかたどったものはお盆の時にお供えしています。
今日は二十四節気のひとつ「処暑」で、暑さがやわらぐという意味になります。
またもう少し細かく分けた七十二候では「綿柎開(わたのはなしべひらく)」といい、綿の花を包む萼が開き始める頃だという意味です。
これから綿も結実、開絮していきます。

また今日と明日、8月23日と24日は、京都では地蔵盆です。
近年は、両日が平日の場合は直前の土日に行われることが多いため、今年は昨日と今日にされているところが多いでしょうか。
この地蔵盆、全国的に行われているのだと思っていましたが、近畿地方が中心で、その他の地域、特に東日本ではしないところが多いようです。
地蔵盆は、辻ごとに(あるいは町内会ごとに)安置された地蔵菩薩のお堂の前に屋台を組み、お花やお餅(おけそく)、白雪羹(はくせつこうと読みますが、京都でははくせんこうと言います)とともに、さつまいも、ずいき、なす、乾物類(しいたけ、かんぴょう、高野豆腐)等、季節の野菜の精進料理でお膳も用意してお供えし、数珠回しやくじ引きなどをします。
さて、お供えに出てきた「白雪羹」。京都では、はくせんこうと言いますが、地蔵盆のお供えというと、私はこれを思い浮かべてしまいます。
私は甘いものはなんでも好きでしたので、子供の頃から、お地蔵様のおさがりを頂いて、気にせず食べていましたが、粉っぽいということで敬遠する人もいます。
この白雪羹、よく似た和菓子に「落雁」がありますが、どう違うのでしょうか。
私は勝手に、高級な和菓子が「落雁」で、庶民の味が「白雪羹」と思っていましたが、そうではなく製造方法が違うようです。
双方とも原材料は、主に米から作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜたものですが、「落雁」はこの材料を練って型にはめた後、焙炉(ほいろ)で乾燥させたものであり、「白雪羹」は型にはめた後、一旦蒸籠(せいろ)で蒸し上げて、焙炉で乾燥させたものだそうです。
新潟の「越乃雪」が白雪羹に近いようで、こちらは新潟のもち米と徳島の和三盆を使った高級和菓子です。
また中国にも同じような製法で作る類似の菓子があるそうです。ただし中国の菓子は米粉だけではなく、緑豆粉を使う菓子もあるようです。
日本だけでなく中国にも同じようなお菓子があるのは、イネ(コメ)などの作物の伝播によって各国で同じような食文化が生まれているのか、あるいは食文化と複合的に作物が伝播してるのかわかりませんが、とても興味深いことですね。
地蔵盆の時の白雪羹はだいたいが卍(まんじ)をかたどった紅白のものが多かったですが、ハスにかたどったものなどもあります。ハスにかたどったものはお盆の時にお供えしています。

地蔵盆がいつまでも続いてほしいと思います。
地蔵盆といえば、子供の頃は、夏休み中に行われる一大イベントでした。時代とともに変化していく部分もあるでしょうが、今後も地域や生活に根ざした行事として続けていきたいですね。
お花を見たことなく想像ですが
本文中の「綿柎開」ですが、ワタの花が咲いた後に果実ができ、その果実がはじけて(開絮するといいます)ワタが出てくる頃だという意味です。読み返してみるとワタの花が咲くようにもとれますね。
また重陽の節供の「菊の着せ綿」ですが、旧暦ですと1か月ほど間が空きますが、用意するには十分な時間がとれますね。
覚えておきます。(綿花開と勘違い
菊の着せ綿、旧暦で考えたら…しっくりきました!
ありがとうございま~す