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京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

蒴果が弾けた姿も花のように見える?

2022-02-04 18:18:09 | 園芸・植物・自然環境
1週間ほど前になりますが、ロウバイ(蝋梅)で知られる大蓮寺に立ち寄ってみたところまだ咲き始めだったので、楽しみはもう少し取っておこうと花の撮影はせず、本堂に手を合わせてからお寺を後にして、ふと斜向かいの専稱寺の山門からおそらくタカサゴユリ(高砂百合)だと思いますが、弾けた蒴果がまるでユリの花のようで、時折吹きとおる寒風に揺られている姿が見えました。



種子はすべて落ちて抜け殻だけという感じでしたが、この姿ではタカサゴユリというよりも上向きに咲いたウバユリ(姥百合)みたいに見えるかな?



少し近づいて、蒴果の果皮が弾けたところをよく見ると、弾けるまでかがり縫い(まつり縫い?)でもされていたかのように、果皮同士を縫い止めていた糸みたいな繊維質の筋があることに気づき、まるで完全に離れないように繋ぎ止めているように見えます。



普段は気にも留めない枯れ姿ですが、誘われるように観賞し、近づいて見てみることでいろいろなことがわかりました。今まで見えていたとしても視えていなかったことに気付かされたとも言えるでしょうか。そうそう、今日は立春でした。今日から暦の上では春とは言え、まだまだ余寒厳しい折柄ですが、冬枯れの姿にも春が見え隠れしているようですよ。

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