丹後の観光を振興しよう

丹後の観光客は年々減り続けています。その理由をレポート、解き明かします。

京丹後市峰山町 磯砂山女池

2007-07-26 | 観光
 磯砂山(いさなごさん)には、天女が舞い降りたと言う女池(めいけ)が有ります。この女池の案内標識には、次のように記されています。

      磯砂女池の羽衣伝説
 
 北畠親房著の元元集(1337年)に「丹後国風土記に曰く、丹後国比治の山の山頂に井あり、その名を真井(女池)という。この井に天女八人降り来て水を浴みき。麓の和奈佐という老夫、天女の衣をかくし、児として無理に連れ帰る。
 天女万病に効く天酒をよくす、十有余年するうち、老夫の家富み栄ゆるも、老夫は”汝はもともとわが児にあらず”と家より追う。天女は泣く泣く放浪し、竹野の郡舟木の里にたどりて死す。
 里人天女を奈具社に祀る。こは豊宇賀能売の命(伊勢外宮の豊受大神)なり」
と、このように女池の羽衣伝説は日本各地に数ある羽衣伝説の中でも極めて格調の高いものである。  大宮町
 


 この植林中の水溜まりが「女池」です。私は、天女が舞い降りた池と言うことで、さぞ、綺麗な池を想像していたのですが、薄暗い、水浴するとヘドロが舞い上がるような、想像とはかけ離れた池でした。

 しかし、京丹後市辺りでは、ここは、最も有名な伝説に出てくる場所でもあり、京丹後市が全国に誇る観光地でもあるのです。それが、この状態では、後の観光地は、言わずとも察しが付いてしまいます。

 また、この伝説に出てくる和奈佐という老夫は、これが真実であれば、人間として、とても許せるものではありません。普通伝説というものは、何か夢を抱かせるものですが、この羽衣伝説では、夢がしぼんでしまいました。
 ものは、書き方一つで、どうとでもなるものですが、京丹後市は正直過ぎるのでしょうか。

 女池は、磯砂山登山道から、少しそれた所にあります。登山道に戻り、千十段の階段を上ると山頂に着きます。ここは丹後一の高所ですから、天橋立から久美浜湾を一望できます。次回は、ここの紹介です。

京都府宮津市里波見 丹後海と星の見える丘公園

2007-07-18 | 観光
海と星の見える丘公園という、何か夢のある名前に惹かれてやってきました。しかし、来てみると、観光客は誰も居ません。滞在中、あと一組のカップルに会いましたが、それ以外は関係者以外に遇わず、寂しい限りです。食事を食べようとレストランに行けば、予約以外はシャットアウト。

 では、天文台があると言うことで、山を登っていけば、立ち入り禁止の小さな展望台があるだけ、それに、眺めももう一つ。カップルも捜していますが、天文台は見つかりません。
 看板を見ると、その意味が分かりました。「大地の天文台」となっています。つまり、展望台と呼ぶには余りにも気が引けるので、「展望台」を「天文台」と命名したのでしょうか。それも、壊れかけて、立ち入り禁止です。


 公園の一部からは、こんな眺めも見られました。入園も自由ですから、ここへ弁当でも持ってきて、眺めながら食べると良さそうです。

 しかし、この公園、「エコ」もテーマのようですが、自然を壊して、これを作ること自体、「エコ」に反してるような気がしました。ここへ行こうという方は、オフィシャルページで、営業内容を良く調べてから、行かれる事をお奨めします。


 この記事は、2006年12月訪問時点の内容ですから、今は良くなっているかも知れません。

 

京丹後市久美浜町甲山 かぶと山展望台

2007-07-16 | 観光
 

 この眺めは、 かぶと山展望台(京丹後市久美浜町甲山)から眺めた、久美浜湾と小天橋です。この展望台は、甲山の山頂にあり、車でここまで行けますが、道が細く離合困難です。ハイキングのつもりで、歩いて登る方が安全です。

 山陰海岸国立公園の看板がありながら、便所やベンチは壊れたままで、荒れた感じでした。それだけ、人が来ないと言う事でしょうか。近くの人喰岩も、汚い石があるだけで、見に行くだけの値打ちは無い様に思えました。
 ここへは、ハイキングのつもりで、この景色を見て帰るのが一番です。これは、この付近では、絶景の部類ではないでしょうか。
 
 また、麓には、この田舎にしては珍しく、非常にセンスの良い雰囲気のカフェレストランがありました。

屏風岩のサンセット

2007-07-15 | 観光
 丹後半島は、日本海に突き出しています。そのため、東側からは朝日が、西側は夕日が見ることが出来ます。
 経ヶ岬から網野町に掛けて、幾つかの夕日が海へ沈むビューポイントがあります。今日は、その一つ、筆石の屏風岩展望所からのサンセットです。



 屏風の様に高さ13mの奇岩で、北西にかけて小さい岩が5つ程海に並びます。 この展望所には、この時間になると、夕日にカメラを向ける人が、いつもの様に居られます。ただ、ベストショットの時間は、ほんの数分だけですから、注意が必要です。
 この駐車場は無料、見学も自由です。一見の価値は十分にあります。

玄武洞

2007-07-14 | 観光


 高さ35mの柱状節理が70mにわたって続く、但馬の代表的名勝です。
 玄武洞公園には全部で5つの洞があり、写真の青龍洞を始め、玄武洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞です。
 160万年前の火山活動で噴出した溶岩が冷却され、柱状節理となったもので、昭和6年(1931年)に国の天然記念物に指定されています。

 公園の前を流れる円山川の対岸のJR玄武洞駅前から、円山川を渡って玄武洞に訪れる渡船が有ったのですが、残念な事に無くなってしまい、のんびりとした風情が味わえなくなりました。

 この公園は、春の新緑、梅雨のあじさい、秋の紅葉と見所満載です。

 また、この公園の前には玄武洞ミュージアムが有り、世界中から集められた珍しい鉱物や化石が展示されています。このコレクションは、私設のとしては、日本屈指の博物館です。

 玄武洞ミュージアム
  午前8時30分~午後6時(冬期は午後5時30分まで) 無休
  大人(中学生以上) 600円 小人(幼稚園以上) 300円
 食事や土産物、鉱物・化石などの販売もしています。

 玄武洞へのアクセス JR城崎温泉駅から車で10分、またはJR豊岡駅から車で15分
 車のアクセス 播但連絡道路和田山ICから国道312号を39km 約1時間
 無料駐車場あり  見学も自由です。

 玄武洞の近くには、兵庫県立コウノトリの郷公園や城之崎温泉もあり、まるまる一日楽しめる観光地です。

 注意 現在、玄武洞は見学は出来ますが、工事中でした。









天女の里は葬儀屋さん?

2007-07-13 | 観光
 丹後には、日本で最も古いと言う「七夕伝説」があります。京丹後市峰山町の山里に、その伝説をテーマにした「天女の里」と言う、市の施設が有ります。天女の里は、キャンプ施設やコテージで、あまり、七夕伝説とは関係がないようです。
 また近くには、天女が舞い降りたと言う磯砂山や、天女が水浴びをしたと言い伝えられている女池があります。
   


 今日は、土曜日です。着くと、何と、法事かなんかで、喪服姿の人がぞろぞろと歩いています。ちょっと、こんな所で遊ぶ雰囲気にありませんでしたから、直ぐに帰りました。遠い所からやって来て、ガソリン代位、返せと言いたいところです。
 よくよく考えてみると、確か1年ほど前に来た時も、葬式をやっていました。ここは、こんな事は、日常茶飯事なのでしょうか。この施設は、いつも、ガラガラだそうです。それで、ここの支配人は、少しでも収入をと言う気持ちで居られるのでしょう。葬式でも、法事でも、何でも、やろうという意欲は、素晴らしいです。

 いっそうの事、天女の里会館とか改名して、葬儀場にして、市民に安価に開放していただいた方が、有り難いですね。この方が、赤字を減らすことになりそうです。
 観光の皆さんは、ここへ行く前に、葬儀がないか、問い合わせてから行く方が賢明と思いますよ。

 いつもは、駐車場の日陰で最も施設に近い所に、数台の車が駐まっています。言うならば特等席です。この特等席には支配人と従業員の車が止められています。私は、このような事をする施設で、良い目に遭った事はありません。