「少女」（湊かなえ）

友人同士の２人の女子高校生の話です。

友達から死体を見たと聞き、人が死ぬところを見たいと思った二人は、それぞれ老人介護施設、病院の小児病棟へボランティアへ行きます。

しかしもちをのどに詰めた老人を救ったり、危険な手術を受ける少年の父を探す羽目になったりして、上手くいきませんが二人の友情が強まります。

読み進めていくうちに色々な登場人物の関係が明らかになり、最後に思わぬ展開が・・・。


東野圭吾の作品を読んだ後だったので、女子高校生言葉の文にはちょっと戸惑いましたが、次はどうなるのか、期待感を持って読めました。

伏線の張り方が上手く、最後に分かる人物の関係はちょっと出来過ぎと思いましたが、青春時代の危うさ、知らない間に他人を傷つける怖さが書かれていました。

同じ著者の「告白」も気になってこの間買ってきました。