生活苦（句）－13

　　立つ波や　　　腹に収めて　　　知らぬ顔

　　　　　　　　　　輝いて　　　今年もレモン　　腹に入る

　　　腹芸も　　　言わなきゃ解らぬ　　冬の風

　　　出る腹を　　バンドで押さえ　　　三等価

　　　腹いせや　　釣りが出来ぬと　　　駄句作り

　　　嫁しゅうと　賢くこなせ　　　　　腹のうち

　　　生きざまを　探しさがして　　　　年の暮れ

　　　納めもの　　腹にたまって　　　　重くなり

　　　消化不良　　腹に収めた　　　　　固いもの

　　　母むすめ　　ハラハラドキド　　　腹をなぜ

　　　腹に詰め　　ゲップも出るよ　　　人の世や
　　　
　　　詰め過ぎた　雑事がたまり　　　　腹痛む

　　　イヤな事　　忘れる事も　　　　　腹のうち

　　　腹いせが　　思わぬ事件　　　　　三面紙

　　　ハラハラが　ドキドキ釣れて　　　腹のなか

　　　溜まり過ぎ　自分の腹を　　　　　さすりたり

　　　腹の虫　　　納めて今は　　　　　仲が良し

　　　出た腹に　　昼食抜かして　　　　倍返し
　　　

生活苦（句）－12

　　　眺めれば　　　　遠き昔は　　　今は無し

　　　　　　　　掛け違い　　　ボタンはどこで　　ずれたのか

　　もめごとは　　　何処でも有りや　　町内会

　　金は無し　　　　持病は沢山　　　　抱えたり

　　テレビでは　　　四十七士も　　　　句を作り

　　モチノ木や　　　鳥の食堂　　　　　大繁盛

　　誕生日　　　　　叫びし妻に　　　　酌をする

　　強風や　　　　　寝床でネット　　　天気見る

　　酒を断ち　　　　グラス片手に　　　明日の事

　　年の暮れ　　　　掃除掃除と　　　　日が暮れる

　　駄句も駄苦　　　生きがい見つけの　三等価

　　甘夏が　　　　　子供ぶら下げ　　　風に耐え

　　柿の木や　　　　化粧直して　　　　来季待つ

　　せんりょうが　　赤い実付けて　　　万両なり

　　血圧が　　　　　朝風呂へ行け　　　命令す

　　かたつむり　　　人それぞれに　　　あゆむなり

　　一年が　　　　　早や過ぎてまた　　年賀書く

　　大根や　　　　　転がって待つ　　　玄関先　　

生活苦（句）－11

　摘果なし　　　甘夏ぶら下げ　　　雪が降る


　　
　　　　　テレビでも　　　日本列島　　　　　　こおり漬け

　　尋ねれば　　　相良の海や　　　走馬灯

　　釣り無しや　　冬の海は　　　　知らぬ顔

　　強風が　　　　寝ぼけたまなこ　開けさせる

　　香りよし　　　芯もしっかり　　赤りんご

　　新政権　　　　期待のはずが　　株下げる

　　アイパット　　片手に今日も　　株下がる　

　　年賀状　　　　書き終えていま　子供待つ

　　何時までよ　　禁酒の誓い　　　瓶に穴

　　積み重ね　　　残る定めや　　　干支の馬

　　今いちと　　　駄句を作るも　　駄句のうち　　　

今日も釣りへGo-14

　　たまに行く　　　シーズンオフ釣り　　皿の上

　　　　　　　　　　　きもうまし　　　カワハギ釣れし　　おちょぼ口


　釣れぬ時　　　　人も少なし　　　堤防の上

　カモメのみ　　　元気はつらつ　　風の中

　フグのみは　　　いつでも釣れて　イヤがられ

　背中には　　　　ホッカイロ貼り　寒を釣る

　独り言　　　　　この時期だけは　釣れないと

　見つめても　　　うきは答えず　　風まかせ

　居てもいぬ　　　食欲無しや　　　寒の釣り

　又来るよ　　　　はやばや帰り　　支度する