uso

雑記いろいろ
★書いてある内容に保証は一切ありません。
 ご自身で判断をしてください。

[server] Kickstart

2010-04-29 17:04:14 | work
[Linux LDP(Linux/LeadHatのマニュアル文書化プロジェクトの日本語訳)]
http://www.linux.or.jp/JF/

■ KickStartとは

   キックスタートとは、RedHat Linux や Fedora Core のインストールを自動化する仕組みのこと。
   ローカルCD-ROM、ローカルハード ドライブ、NFS、FTP、HTTPなどを使って
   インストールすることができる。

   たくさんのPCにインストールする場合や評価などで繰り返しインストールする場合などは、
   キックスタートを使うと便利。

   X-Windowの場合、system-config-kickstartというツールで、GUIからKicStartファイルを生成できる
   http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/380autoinst.html

■ 手順
  1.キックスタートファイルを作成する
  2.キックスタートファイルでブートを作成するか、
   ネットワークでキックスタートファイルを使用できるようにする
  3.インストールツリーを使用できるようにする
  4.キックスタートインストールを開始する

■ キックスタートファイルについて
   
   キックスタートファイルはks.cfg というテキストファイルで、
   このファイルはRedHat系システムのインストーラであるanaconda
   (正体は python スクリプトを中心とした実行ファイル群)への指示書である。

   Kickstart Configuratorアプリケーションを使用するか、
   空白状態から書き入れて作成する。
   また、Linuxをインストールすると/root/anaconda-ks.cfgが作成され、
   インストールの設定が書き込まれる。  

   注意点
    セクションは決められた順序で指定する
    セクション内の項目は、指定されない限り、特定の順序である必要はない

  各セクションについて(必須でない項目は省略可能)
  必須項目が省略されている場合、インストール プログラムはユーザーに関連項目の回答を要求する

   コマンドセクション ・・・新規/上書きインストールの選択やインストールメディアの指定、
                パーティションの分割方法やタイムゾーンの指定などを行う
                
   %packages セクション・・・インストールしたいパッケージとパッケージグループを指定する
                パッケージ名を書くか、複数のパッケージを集めた
                パッケージグループ名書くことができる
                
                 @name : パッケージグループ name をインストール
                 +name : パッケージ name をインストール
                 -name : パッケージ name をインストールしない
                
   %pre と %post セクション(スクリプトセクション)
               
               %pre :インストール開始前に実行したいスクリプト
               %post :インストール終了後に実行したいスクリプトを書く
               
               %pre :chroot されない状態で、
               %post :chroot された状態で実行される書く

★インストール済みLinuxからキックスタートファイルを生成する方法
   
   参考
   http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/a003kickstart.html
   
   デフォルトでは、キックスタートファイルを作成するツールが入っていないので、インストール
   # yum install system-config-kickstart
   
   ※これは本来、GUIツールなのだかが、下記のコマンドは使える
   
   ファイルを作成する
   # system-config-kickstart --generate ファイル名(~.cfg)
   
   ファイル確認する。以上。


■ ファイルフォーマット
   
  ・記号 (#) で始まる行は、コメントとして処理され、無視される
  ・コマンドセクション → %packagesセクション → スクリプトセクション の順で書く

■ コマンドセクション
  -------------------------------------------------------------------------------------------
   install
   url --url http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/os/i386
   repo --name="CentOS-5 - Updates"
          --baseurl=http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/updat   es/i386
   repo --name="CentOS-5 - Extras"
          --baseurl=http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/extras/i386
   lang en_US.UTF-8
   keyboard jp106
   network --device eth0 --bootproto static --ip 192.168.200.90 --netmask 255.255.255.0
         --gateway 192.168.200.1 --nameserver 192.16   8.200.4 --hostname saga90
   rootpw --iscrypted $1$Af7usnoo$aMh1DEX.3WnwVU3WqX/eG.
   firewall --disabled
   authconfig --enableshadow --enablemd5
   selinux --disabled
   timezone Asia/Tokyo
   bootloader --location=mbr --driveorder=sda
   clearpart --all
   part /boot --fstype ext3 --size=100 --ondisk=sda
   part pv.2 --size=0 --grow --ondisk=sda
   volgroup VolGroup00 --pesize=32768 pv.2
   logvol swap --fstype swap --name=LogVol01
          --vgname=VolGroup00 --size=256 --grow --maxsize=512
   logvol / --fstype ext3 --name=LogVol00 --vgname=VolGroup00 --size=1024 --grow
   reboot
  ------------------------------------------------------------------------------------------
  
  コマンドの説明など
  
   install  :システムに対して、既存システムをアップグレードするのではなく、
          新しいシステムを インストールするように指示する
   
         以下の中からインストールのタイプを指定
         
         ・cdrom   システムの最初のCD-ROMドライブ
         
         ・harddrive ローカルドライブ上の vfat か
                ext2 ファイルシステムであるべき Red Hat インストールツリー
         
            --biospart= ~   (82 などから)インストールする BIOS パーティション
            --partition= ~   (sdb2 などから)インストールするパーティション
            --dir=~      インストールツリーの variant ディレクトリを含む
                                         ディレクトリ
            
           例)harddrive --partition=hdb2 --dir=/tmp/install-tree
           
         ・nfs    指定した NFSサーバからインストール
         
            --server=~     インストール元とするサーバー (ホスト名またはIP)
            --dir=~       インストールツリーの variant ディレクトリを含む
                                         ディレクトリ
            --opts=~      NFS エキスポートのマウント用に使用する
                                マウントオプション(オプション)
            
           例)nfs --server=nfsserver.example.com --dir=/tmp/install-tree
           
         ・url    FTP または HTTP 経由でリモートサーバ上にある
                            インストールツリーからのインストール
         
           例)url --url http://<server>/<dir>
   
   repo   :パッケージインストール用のソースとして使用できる追加の
                              yum レポジトリを設定(複数設定可)
   
         書式
           repo --name=<リポジトリID> --baseurl=<リポジトリの URL>
           repo --name=<リポジトリID> --mirrorlist=<ミラーリストの URL>
           
          ※「--baseurl」と「--mirrorlist」はどちらか一方だけしか設定できない
          
   lang en_US.UTF-8   :言語ロケールを指定
   keyboard jp106    :キーボード配列を指定
   timezone Asia/Tokyo  :タイムゾーンを指定、日本標準時は「Asia/Tokyo」
   
   network :ネットワーク情報を構成する
         
         ・--device ~      デバイスを正しく検出する為のヒント
         ・--bootproto=~     dhcp、bootp、 staticのいずれか
                      staticの場合、改行せずにネットワーク設定情報を書く
         ・--ip=や--gateway=~、--nameserver=~、--netmask=、--hostname=~など
   
   rootpw  :管理者ユーザ (root) のパスワードを設定
   
         ・--iscrypted ~     暗号化文字列の指定
         
   firewall :ファイアーウォールの設定
   
         無効 :--disable --disabled
         有効 :--enable  --enabled
         
         ポートごとの設定
          firewall --enabled --ssh --http --ftp  →SSHとHTTPとFTPのポートを開く
          firewall --enabled --port=12345:tcp   →TCP 12345 番ポートを開く
   
   authconfig:システム用の認証オプションを設定する
         
         ・--enablemd5           ユーザーのパスワードにMD5暗号化を使う
         ・--useshadow 又は --enableshadow シャドウパスワードを使う
         ・他にも、NIS / LDAP / Kerberos 5 / Hesiod / SMB 認証 に関する設定が可能
         
   
   selinux  :SELinux 状態を設定
         
         ・--disabled           無効にする
         ・その他モード選択(Enforcing/Permissive)
         
   
   bootloader :ブートローダのインストール方法を指定
          *コンピュータの起動直後に動作し、OSをディスクから読み込んで
                                    起動するプログラム
          
         ・--append=~          カーネルパラメータを指定
         ・--driveorder~         BIOSがブートする順序で最初になる
                                       ドライブを指定
         ・--location=          ブートローダを書き込む場所を指定
         ・--password=~         GRUB(使用する場合)パスワードを指定、
                          MD5で暗号化するなら--md5pass=~
   
   clearpart :新しいパーティションを作成する前に、システムからパーティションを削除する
         
         ・--all          すべてのパーティション削除
         ・--drives=~       削除するドライブを指定
         ・--linux         Linuxパーティションのみ削除
         ・--none          削除しない(省略時のデフォルト)




■ 参考サイト

  http://www.asahi-net.or.jp/~AA4T-NNGK/kickstart.html
  http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-5-manual/ja-JP/Installation_Guide/index.html
  (Red Hat Enterprise Linux インスト-ルガイド)
  http://www.linuxmania.jp/kickstart.html



最新の画像もっと見る