[Linux LDP(Linux/LeadHatのマニュアル文書化プロジェクトの日本語訳)]
http://www.linux.or.jp/JF/
■ KickStartとは
キックスタートとは、RedHat Linux や Fedora Core のインストールを自動化する仕組みのこと。
ローカルCD-ROM、ローカルハード ドライブ、NFS、FTP、HTTPなどを使って
インストールすることができる。
たくさんのPCにインストールする場合や評価などで繰り返しインストールする場合などは、
キックスタートを使うと便利。
X-Windowの場合、system-config-kickstartというツールで、GUIからKicStartファイルを生成できる
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/380autoinst.html
■ 手順
1.キックスタートファイルを作成する
2.キックスタートファイルでブートを作成するか、
ネットワークでキックスタートファイルを使用できるようにする
3.インストールツリーを使用できるようにする
4.キックスタートインストールを開始する
■ キックスタートファイルについて
キックスタートファイルはks.cfg というテキストファイルで、
このファイルはRedHat系システムのインストーラであるanaconda
(正体は python スクリプトを中心とした実行ファイル群)への指示書である。
Kickstart Configuratorアプリケーションを使用するか、
空白状態から書き入れて作成する。
また、Linuxをインストールすると/root/anaconda-ks.cfgが作成され、
インストールの設定が書き込まれる。
注意点
セクションは決められた順序で指定する
セクション内の項目は、指定されない限り、特定の順序である必要はない
各セクションについて(必須でない項目は省略可能)
必須項目が省略されている場合、インストール プログラムはユーザーに関連項目の回答を要求する
コマンドセクション ・・・新規/上書きインストールの選択やインストールメディアの指定、
パーティションの分割方法やタイムゾーンの指定などを行う
%packages セクション・・・インストールしたいパッケージとパッケージグループを指定する
パッケージ名を書くか、複数のパッケージを集めた
パッケージグループ名書くことができる
@name : パッケージグループ name をインストール
+name : パッケージ name をインストール
-name : パッケージ name をインストールしない
%pre と %post セクション(スクリプトセクション)
%pre :インストール開始前に実行したいスクリプト
%post :インストール終了後に実行したいスクリプトを書く
%pre :chroot されない状態で、
%post :chroot された状態で実行される書く
★インストール済みLinuxからキックスタートファイルを生成する方法
参考
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/a003kickstart.html
デフォルトでは、キックスタートファイルを作成するツールが入っていないので、インストール
# yum install system-config-kickstart
※これは本来、GUIツールなのだかが、下記のコマンドは使える
ファイルを作成する
# system-config-kickstart --generate ファイル名(~.cfg)
ファイル確認する。以上。
■ ファイルフォーマット
・記号 (#) で始まる行は、コメントとして処理され、無視される
・コマンドセクション → %packagesセクション → スクリプトセクション の順で書く
■ コマンドセクション
-------------------------------------------------------------------------------------------
install
url --url http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/os/i386
repo --name="CentOS-5 - Updates"
--baseurl=http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/updat es/i386
repo --name="CentOS-5 - Extras"
--baseurl=http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/extras/i386
lang en_US.UTF-8
keyboard jp106
network --device eth0 --bootproto static --ip 192.168.200.90 --netmask 255.255.255.0
--gateway 192.168.200.1 --nameserver 192.16 8.200.4 --hostname saga90
rootpw --iscrypted $1$Af7usnoo$aMh1DEX.3WnwVU3WqX/eG.
firewall --disabled
authconfig --enableshadow --enablemd5
selinux --disabled
timezone Asia/Tokyo
bootloader --location=mbr --driveorder=sda
clearpart --all
part /boot --fstype ext3 --size=100 --ondisk=sda
part pv.2 --size=0 --grow --ondisk=sda
volgroup VolGroup00 --pesize=32768 pv.2
logvol swap --fstype swap --name=LogVol01
--vgname=VolGroup00 --size=256 --grow --maxsize=512
logvol / --fstype ext3 --name=LogVol00 --vgname=VolGroup00 --size=1024 --grow
reboot
------------------------------------------------------------------------------------------
コマンドの説明など
install :システムに対して、既存システムをアップグレードするのではなく、
新しいシステムを インストールするように指示する
以下の中からインストールのタイプを指定
・cdrom システムの最初のCD-ROMドライブ
・harddrive ローカルドライブ上の vfat か
ext2 ファイルシステムであるべき Red Hat インストールツリー
--biospart= ~ (82 などから)インストールする BIOS パーティション
--partition= ~ (sdb2 などから)インストールするパーティション
--dir=~ インストールツリーの variant ディレクトリを含む
ディレクトリ
例)harddrive --partition=hdb2 --dir=/tmp/install-tree
・nfs 指定した NFSサーバからインストール
--server=~ インストール元とするサーバー (ホスト名またはIP)
--dir=~ インストールツリーの variant ディレクトリを含む
ディレクトリ
--opts=~ NFS エキスポートのマウント用に使用する
マウントオプション(オプション)
例)nfs --server=nfsserver.example.com --dir=/tmp/install-tree
・url FTP または HTTP 経由でリモートサーバ上にある
インストールツリーからのインストール
例)url --url http://<server>/<dir>
repo :パッケージインストール用のソースとして使用できる追加の
yum レポジトリを設定(複数設定可)
書式
repo --name=<リポジトリID> --baseurl=<リポジトリの URL>
repo --name=<リポジトリID> --mirrorlist=<ミラーリストの URL>
※「--baseurl」と「--mirrorlist」はどちらか一方だけしか設定できない
lang en_US.UTF-8 :言語ロケールを指定
keyboard jp106 :キーボード配列を指定
timezone Asia/Tokyo :タイムゾーンを指定、日本標準時は「Asia/Tokyo」
network :ネットワーク情報を構成する
・--device ~ デバイスを正しく検出する為のヒント
・--bootproto=~ dhcp、bootp、 staticのいずれか
staticの場合、改行せずにネットワーク設定情報を書く
・--ip=や--gateway=~、--nameserver=~、--netmask=、--hostname=~など
rootpw :管理者ユーザ (root) のパスワードを設定
・--iscrypted ~ 暗号化文字列の指定
firewall :ファイアーウォールの設定
無効 :--disable --disabled
有効 :--enable --enabled
ポートごとの設定
firewall --enabled --ssh --http --ftp →SSHとHTTPとFTPのポートを開く
firewall --enabled --port=12345:tcp →TCP 12345 番ポートを開く
authconfig:システム用の認証オプションを設定する
・--enablemd5 ユーザーのパスワードにMD5暗号化を使う
・--useshadow 又は --enableshadow シャドウパスワードを使う
・他にも、NIS / LDAP / Kerberos 5 / Hesiod / SMB 認証 に関する設定が可能
selinux :SELinux 状態を設定
・--disabled 無効にする
・その他モード選択(Enforcing/Permissive)
bootloader :ブートローダのインストール方法を指定
*コンピュータの起動直後に動作し、OSをディスクから読み込んで
起動するプログラム
・--append=~ カーネルパラメータを指定
・--driveorder~ BIOSがブートする順序で最初になる
ドライブを指定
・--location= ブートローダを書き込む場所を指定
・--password=~ GRUB(使用する場合)パスワードを指定、
MD5で暗号化するなら--md5pass=~
clearpart :新しいパーティションを作成する前に、システムからパーティションを削除する
・--all すべてのパーティション削除
・--drives=~ 削除するドライブを指定
・--linux Linuxパーティションのみ削除
・--none 削除しない(省略時のデフォルト)
■ 参考サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~AA4T-NNGK/kickstart.html
http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-5-manual/ja-JP/Installation_Guide/index.html
(Red Hat Enterprise Linux インスト-ルガイド)
http://www.linuxmania.jp/kickstart.html
http://www.linux.or.jp/JF/
■ KickStartとは
キックスタートとは、RedHat Linux や Fedora Core のインストールを自動化する仕組みのこと。
ローカルCD-ROM、ローカルハード ドライブ、NFS、FTP、HTTPなどを使って
インストールすることができる。
たくさんのPCにインストールする場合や評価などで繰り返しインストールする場合などは、
キックスタートを使うと便利。
X-Windowの場合、system-config-kickstartというツールで、GUIからKicStartファイルを生成できる
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/380autoinst.html
■ 手順
1.キックスタートファイルを作成する
2.キックスタートファイルでブートを作成するか、
ネットワークでキックスタートファイルを使用できるようにする
3.インストールツリーを使用できるようにする
4.キックスタートインストールを開始する
■ キックスタートファイルについて
キックスタートファイルはks.cfg というテキストファイルで、
このファイルはRedHat系システムのインストーラであるanaconda
(正体は python スクリプトを中心とした実行ファイル群)への指示書である。
Kickstart Configuratorアプリケーションを使用するか、
空白状態から書き入れて作成する。
また、Linuxをインストールすると/root/anaconda-ks.cfgが作成され、
インストールの設定が書き込まれる。
注意点
セクションは決められた順序で指定する
セクション内の項目は、指定されない限り、特定の順序である必要はない
各セクションについて(必須でない項目は省略可能)
必須項目が省略されている場合、インストール プログラムはユーザーに関連項目の回答を要求する
コマンドセクション ・・・新規/上書きインストールの選択やインストールメディアの指定、
パーティションの分割方法やタイムゾーンの指定などを行う
%packages セクション・・・インストールしたいパッケージとパッケージグループを指定する
パッケージ名を書くか、複数のパッケージを集めた
パッケージグループ名書くことができる
@name : パッケージグループ name をインストール
+name : パッケージ name をインストール
-name : パッケージ name をインストールしない
%pre と %post セクション(スクリプトセクション)
%pre :インストール開始前に実行したいスクリプト
%post :インストール終了後に実行したいスクリプトを書く
%pre :chroot されない状態で、
%post :chroot された状態で実行される書く
★インストール済みLinuxからキックスタートファイルを生成する方法
参考
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/a003kickstart.html
デフォルトでは、キックスタートファイルを作成するツールが入っていないので、インストール
# yum install system-config-kickstart
※これは本来、GUIツールなのだかが、下記のコマンドは使える
ファイルを作成する
# system-config-kickstart --generate ファイル名(~.cfg)
ファイル確認する。以上。
■ ファイルフォーマット
・記号 (#) で始まる行は、コメントとして処理され、無視される
・コマンドセクション → %packagesセクション → スクリプトセクション の順で書く
■ コマンドセクション
-------------------------------------------------------------------------------------------
install
url --url http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/os/i386
repo --name="CentOS-5 - Updates"
--baseurl=http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/updat es/i386
repo --name="CentOS-5 - Extras"
--baseurl=http://www.kric.gr.jp/yum/repos/centos/5/extras/i386
lang en_US.UTF-8
keyboard jp106
network --device eth0 --bootproto static --ip 192.168.200.90 --netmask 255.255.255.0
--gateway 192.168.200.1 --nameserver 192.16 8.200.4 --hostname saga90
rootpw --iscrypted $1$Af7usnoo$aMh1DEX.3WnwVU3WqX/eG.
firewall --disabled
authconfig --enableshadow --enablemd5
selinux --disabled
timezone Asia/Tokyo
bootloader --location=mbr --driveorder=sda
clearpart --all
part /boot --fstype ext3 --size=100 --ondisk=sda
part pv.2 --size=0 --grow --ondisk=sda
volgroup VolGroup00 --pesize=32768 pv.2
logvol swap --fstype swap --name=LogVol01
--vgname=VolGroup00 --size=256 --grow --maxsize=512
logvol / --fstype ext3 --name=LogVol00 --vgname=VolGroup00 --size=1024 --grow
reboot
------------------------------------------------------------------------------------------
コマンドの説明など
install :システムに対して、既存システムをアップグレードするのではなく、
新しいシステムを インストールするように指示する
以下の中からインストールのタイプを指定
・cdrom システムの最初のCD-ROMドライブ
・harddrive ローカルドライブ上の vfat か
ext2 ファイルシステムであるべき Red Hat インストールツリー
--biospart= ~ (82 などから)インストールする BIOS パーティション
--partition= ~ (sdb2 などから)インストールするパーティション
--dir=~ インストールツリーの variant ディレクトリを含む
ディレクトリ
例)harddrive --partition=hdb2 --dir=/tmp/install-tree
・nfs 指定した NFSサーバからインストール
--server=~ インストール元とするサーバー (ホスト名またはIP)
--dir=~ インストールツリーの variant ディレクトリを含む
ディレクトリ
--opts=~ NFS エキスポートのマウント用に使用する
マウントオプション(オプション)
例)nfs --server=nfsserver.example.com --dir=/tmp/install-tree
・url FTP または HTTP 経由でリモートサーバ上にある
インストールツリーからのインストール
例)url --url http://<server>/<dir>
repo :パッケージインストール用のソースとして使用できる追加の
yum レポジトリを設定(複数設定可)
書式
repo --name=<リポジトリID> --baseurl=<リポジトリの URL>
repo --name=<リポジトリID> --mirrorlist=<ミラーリストの URL>
※「--baseurl」と「--mirrorlist」はどちらか一方だけしか設定できない
lang en_US.UTF-8 :言語ロケールを指定
keyboard jp106 :キーボード配列を指定
timezone Asia/Tokyo :タイムゾーンを指定、日本標準時は「Asia/Tokyo」
network :ネットワーク情報を構成する
・--device ~ デバイスを正しく検出する為のヒント
・--bootproto=~ dhcp、bootp、 staticのいずれか
staticの場合、改行せずにネットワーク設定情報を書く
・--ip=や--gateway=~、--nameserver=~、--netmask=、--hostname=~など
rootpw :管理者ユーザ (root) のパスワードを設定
・--iscrypted ~ 暗号化文字列の指定
firewall :ファイアーウォールの設定
無効 :--disable --disabled
有効 :--enable --enabled
ポートごとの設定
firewall --enabled --ssh --http --ftp →SSHとHTTPとFTPのポートを開く
firewall --enabled --port=12345:tcp →TCP 12345 番ポートを開く
authconfig:システム用の認証オプションを設定する
・--enablemd5 ユーザーのパスワードにMD5暗号化を使う
・--useshadow 又は --enableshadow シャドウパスワードを使う
・他にも、NIS / LDAP / Kerberos 5 / Hesiod / SMB 認証 に関する設定が可能
selinux :SELinux 状態を設定
・--disabled 無効にする
・その他モード選択(Enforcing/Permissive)
bootloader :ブートローダのインストール方法を指定
*コンピュータの起動直後に動作し、OSをディスクから読み込んで
起動するプログラム
・--append=~ カーネルパラメータを指定
・--driveorder~ BIOSがブートする順序で最初になる
ドライブを指定
・--location= ブートローダを書き込む場所を指定
・--password=~ GRUB(使用する場合)パスワードを指定、
MD5で暗号化するなら--md5pass=~
clearpart :新しいパーティションを作成する前に、システムからパーティションを削除する
・--all すべてのパーティション削除
・--drives=~ 削除するドライブを指定
・--linux Linuxパーティションのみ削除
・--none 削除しない(省略時のデフォルト)
■ 参考サイト
http://www.asahi-net.or.jp/~AA4T-NNGK/kickstart.html
http://www.redhat.com/docs/manuals/enterprise/RHEL-5-manual/ja-JP/Installation_Guide/index.html
(Red Hat Enterprise Linux インスト-ルガイド)
http://www.linuxmania.jp/kickstart.html