作業設計及び実施におけるガイドライン
a. 作業計画と手順を明確にする
b. 作業実施時のチェックポイントを設定する
c. 作業実施時の想定リスクへの対応策を用意する
d. 作業の目的を理解し確実に遂行する
作業計画と手順を明確にする
① 作業の目的が明確である
② 開始条件と終了条件が明確である
③ 作業時の前提・制約条件について明示されている
④ 利用する環境、処理、データ、その他のリソースが明確である
⑤ 操作の手順や流れが明示されている
⑥ 作業時の判断条件を明確にする
⑦ 個人の経験や知見への依存性を排除する
⑧ 共通の呼称・用語・表現を用いること
⑨ 作業者に予測や類推をさせてはならない
作業実施時のチェックポイントを設定する
① 全ての作業成果物に対して1つ以上チェックポイントを設定する
② 成果物に影響を及ぼす要素についても適切にチェック項目を設定する
• 対象要素の例:入力データ、作業、環境、処理結果、中間成果物等
③ 判定により保証される対象と範囲が明確である
④ 判定実施の前提条件が明確である
⑤ 判定条件や基準が明確である
⑥ 判定者が異なる場合でも同一の判定結果が得られること
⑦ 判定実施タイミングおよび実施方法が明確である
⑧ 一つの検査対象について単一の検証だけでなく複合的な検証を実施す
ることで検証の強度を高める
⑨ 検査の実施は可能な限り早いタイミングで実施する
作業時の想定リスクへの対応策を用意する
① 作業手順から煩雑さを排除し可能な限り簡潔にする
② 正確かつ確実に作業を遂行するための時間の確保
③ 作業における手順の抜け・漏れに対する考慮
④ 作業対象物の取り違え・選択誤りに対する考慮
⑤ 処理の実行誤り・指定値の誤りに対する考慮
⑥ エラー発生に備えた障害対応手順の整備
⑦ 環境系の障害に対する対応手順の整備
⑧ 想定される障害の影響範囲と原因の特定および回復手順の整備
⑨ 障害発生時の連絡経路の整備
作業の目的を理解し確実に遂行する
① 作業の目的と作業成果物がもたらす影響について理解すること
② 実施する作業が影響を及ぼす範囲について理解すること
③ 作業の実施に際して必要な許可を事前に得ること
④ 作業の結果に関する報告先が明確であること
⑤ 必要なリソースや手順が揃っていることを事前に確認する
⑥ 作業手順に関する不明点は事前に解消しておく
⑦ 作業内容を記録し状況の追跡・再現が可能な状態にしておく
⑧ 不明な点を残さない、曖昧な判断をしない
⑨ 作業時の状況判断については正当性を論証できること