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仔猫と小説

2023-09-27 07:22:00 | 日記

批判しないでください。
おはようございます。
少し 朝晩の気温が過ごしやすくなりました♪
ちょっとだけ嬉しいです。
では、本日もネタ切れの出来損ないの話しをお楽しみくださいませ。

暗闇に包まれた夜の道路を、20代の女性、エミリーは独りでドライブしていた。車のラジオが突然、不気味な静寂に包まれ、彼女の心臓は速く鼓動し始めた。ふと、前方の闇に、何かが立ちはだかっているように見えた。

エミリーは怖れを感じながらも、その影に近づいていくと、それは道路に倒れた巨大な黒いクレヨンのようなものだと気付いた。しかし、そのクレヨンは何者かによって、巨大な紙の上に描かれたように、道路の中央に置かれていた。

エミリーは車を停め、その不気味な光景をじっと見つめた。その時、彼女の後部座席から子供の声が聞こえた。「助けて、助けて…」と、小さな声が懇願する。

彼女は振り返るが、後部座席には誰もいない。しかし、子供の声は再び聞こえ、今度は車の中にいるように感じた。彼女は恐怖に震えながらも、後部座席に手を伸ばし、何かに触れると、氷のように冷たい感触が広がった。

そして、突然、クレヨンが道路の中央から動き出し、彼女の前に立ちはだかった。そのクレヨンが生きているように見え、不気味な笑みを浮かべながら、再び子供の声を発した。「遊んで、遊んで…」

エミリーは恐怖に囚われ、車を発進させようとしたが、何かが彼女の手を掴んで引き止めた。それはクレヨンの黒い影だった。彼女は必死に脱出しようと奮闘したが、道路はどこまでも闇に包まれ、逃げ場はなかった。

クレヨンの影は彼女に近づき、その手を握り締めた瞬間、彼女は自分の中に何かが侵入していく感覚を味わった。そして、子供の声がエミリーの中で再び響き始めた。彼女は自分の意志を失い、クレヨンの影と一体化してしまった。

その夜以降、道路を通る者たちは時折、エミリーの姿を見かけると言う。彼女は黒いクレヨンの影と共に、夜の闇に取り込まれ、誰かを遊びに誘い続けている。


では また