A県a市の公園巡り

写真初心者の草写真です。
近所の公園を中心に散歩がてらの
写真を撮っています。

番外編その1)明治用水を歩く

2009年02月28日 | トピックス

草写真(以下”草”) :番外編では、公園巡りの枠に収まらない
              散歩の記録を紹介します。

草 :それでは最初に、明治用水↓の紹介です。

草 :↑江戸期までの安城市安城ヶ原と呼ばれ、井戸や溜め池など
   の乏しい水資源に頼って耕地が点在する原野でした。
   この安城ヶ原に、東方の矢作川から水を引き込むというのが、
   明治用水の目的です。この構想と、基本的な測量は幕末の
   1833年から行われましたが、実際に着工に至ったのは
   維新後10年経った1880年、本線の完成はさらに10年後の
   1890年となっています。
    明治用水の完成によって、原野だった安城ヶ原は、
   「日本のデンマーク」と呼ばれる先進農業地域として発展
   することとなりました。
    明治用水は福島県の安積疎水、栃木県の那須疎水とともに
   明治時代の三大疎水と呼ばれ、特に年号の「明治」の名を
   冠することからも、日本近代化の幕開けとともに開始された
   一大プロジェクトであったことが窺われます。
    また、地元の小学校社会科の副教材にも、愛知用水
   枝下用水とともに郷土史で必ず取り上げられるので、
   名前に聞き覚えのある愛知県出身者も多いのでは?。

草 :さて、そんな明治用水ですが、完成当初は人工の川として
   地表を流れていたのですが、流域の都市化とともに安全面・
   衛生面から大部分の区間が暗きょ化、つまり地下水路化され、
   地上部分は自転車道・遊歩道として整備されてきました。
   今回の散歩は現在の水路の上を歩くことになります↓。



草 :↑前置きが長くなりましたが出発です。
   安城市役所のちょうど裏手からスタートして、豊田市方面、
   つまり明治用水の上流へと遡っていきます。

草 :↑この自転車道・遊歩道には、植栽やベンチ、遊具なども
   整備されていて、沿線の住民の皆さんにも親しまれています。



草 :↑スタート地点から1.5kmほど歩きました。自転車道の
   起点に向かって歩いていることになります。   



草 :↑ヤエザクラです。
   この散歩に出かけたのは平成20年の4月20日で、
   本ブログの公園巡りを始める10ヶ月ほど前です。
   まだ、デジタル一眼レフに興味をもつ前でしたので、
   今回の写真は当時使っていたサンヨーの
   コンパクトデジカメで撮っています。


草 :↑明治用水の水路は地下ですが、運用・管理のための設備は
   地上に露出しています。
   下の写真は分水工です。近隣の小学生達の手による
   ペイントが施されています。「通水120周年」とあります↓。   



草 :↑このように分水工からは水路が分かれて、個々の田畑へと
   水が導かれていきます。

草 :↑国道1号線まで来ました。




草 :↑車道との交差部分にはこのように地下道が設けられていて、
   信号待ちなどをすることなく通過できます。
   安全・快適で散歩する足も軽やかです。



草 :↑国道1号線を超えて少し北に、明治用水の完成に尽力された
   方々を祀る「明治川神社」があります。
   道中の安全をお祈りしました。

草 :↑2kmほど歩きました。


草 :↑用水の取入れ口まであと11km。先は長いです。


草 :↑ひたすら歩きます。


草 :↑どんどん歩きます。ソメイヨシノは葉桜になりつつあります。


草 :↑まだまだ歩きます。
   誰もいなーいよーう…。


草 :↑周囲には美しい田園が広がります。
    この用水がつくった風景です!↓。



草 :↑フジの花が咲いていました。


草 :↑ここから豊田市です。


草 :↑公園がありました。
   ブラジル系(推測)の皆さんがバーベキューをしていました。
   ラテンのノリです。ヨー!。アミーゴ!!。

草 :↑明治期の発電所の跡が現在の公園になっています。
   当時使用されていた三連水車が展示されています。
   木曽檜を使用しているという頑丈そうな水車です。
   発電も粉挽きもしていませんが、水を回して回転
   させています。

草 :↑用水の流量を管理するための制水門です。


草 :↑残り7.5km。予定行程の半分くらいでしょうか。


草 :↑区間によっては殺風景な道です。夜間だと怖いかも…。
    奥に東名高速道路が見えます。


草 :↑先ほどの公園から上流では、水路は暗きょではなく、
   地表に露出しています。
   転落防止のためのフェンスと鉄条網がまた、殺風景さ
   をプラスしていますね。

草 :↑殺風景ではありますが、露出しているおかげで水路の
   構造が分かります。水路は単純な溝ではなく、内部に
   仕切りがあって、複数のコースのように分かれています。
   先ほどの制水門では、このコースを塞いだり開放したり
   することによって、水量をコントロールしているようです。

草 :↑こんな橋もかかっています。


草 :↑鋭角的で風車みたいな花が咲いていました。
   ツルニチニチソウというようです。

草 :↑残り5kmを切りました。もう一息です!?。


草 :↑水路にコンクリートでフタをしている区間もあります。
   ごみなどの流入を防ぐにはこの方が良いのかもしれません。

草 :↑フタをした水路にも橋が残されています。
   転落防止用にネットが張られています。芸が細かい。

草 :↑道端に咲くサルビアです。ちなみに、安城市の花は
   サルビアです。ここは豊田市ですが。

草 :↑あと少しです。普段歩き慣れていないので、足痛いです。


草 :↑伊勢湾岸道の橋脚です。「豊田アローズブリッジ」といいます。
   

草 :↑右手奥に、青い部分のある構造物があるのが分かる
   でしょうか?。あれが目的の明治用水の取入れ口です!。
   もうすぐです!。

草 :↑着きました!!。「明治用水頭首工」とあります。
   取水設備のことをこう呼ぶのですね。

草 :↑豊かな水量です。こちら側は水を取られるほうの矢作川
   です。この頭首工によって川をせき止めて、溜まった水を
   脇にある取水門から用水へと導くという仕組みで、
   水を取り入れます↓。



草 :頭首工の上部は橋になっていて、車も渡れます。
   その名も「水源橋」まあ、ここは「豊田市水源町」
   なんですけどね。

草 :↑橋の上から下流方向を望んでいます。


草 :↑こちらは上流側です。水がせき止められています。



草 :↑現在の頭首工の少し上流にある、明治時代の取水口
   の遺構です。産業遺産ってやつですかね。

草 :↑取水口側のゲート出口です。4つのゲートから水が
   流れていきます。「明治用水」は、ここが起点になるわけ
   です。水路の仕切りもここからありますね。

草 :↑明治用水の完成に尽力された方々を祀る、「水源神社」
   です。安城市にあった「明治川神社」とセットですね。

草 :↑自転車道自体はまだ続いていますが、私の明治用水散歩
   はここまでです。
   およそ15kmくらい歩きました。時速にすると3kmくらいでした。
   足がかなり痛かったので、帰りは電車(名鉄)を利用しました。
   まあ、ここから最寄の名鉄上挙母駅までは歩きましたけど…。
   ふう……。
    ただ、明治用水は今回歩いた「東井筋」の他にも支線があって、
   それぞれに遊歩道が整備されています。
    それらも歩きたいし、今回とは逆に用水を下流へとたどるルート
   もいつか歩いてみたいですね!!。

   ↓



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