草写真(以下”草”) :さあ、三ツ星公園を後にして、次なる公園に
向かいますよ。
東へ向かい、市内外で有名な創業80年という
うなぎ屋「かねぶん」さんを過ぎて、県道12号線
(豊田一色線)を横断します。
宿酔い(以下”宿”) :ああ、あのうなぎ屋ね。
草 :知ってるんですか?。
宿 :そりゃ、知ってるさ。有名だもんな。
草 :そうですよねえ、時分どきに通りかかると、
行列できてますもんね。
宿酔いさんは、食べたことあります?。
宿 :無いよ。でも、出前はある。
草 :??。出前持ちで、働いてたんですか?。
宿 :いや、今の前の前の職場の時にな、昼のすこぅしばかり前の
時間だ、事務所に掛かってきた電話を、俺が取ったと思いねえ。
草 :はいはい。
宿 :こちとら、普段は現場に出てる身だが、たまたま取った電話だ。
「もしもし、凸凹建築です。」とな。
草 :ええ。
宿 :そうしたら、受話器の向こうから、上品そうな御婦人が言うのさ。
「もしもし、ああ、市役所の第723会議室だけど、お重の上、
6つお願いしたいの。」
草 :へえ!?。
宿 :俺も今なら、少しは気の利いたことも言えるが、何せそのときは
若造だ、「重って言っても、ウチには重機しか無いよ、ショベル
かい?クレーンかい?」っと、こう言うのがやっとさ。
草 :十分言ってやってると思いますが……。
宿 :まあ、そ言ってやると向こうも気付いたみたいで、
「あら、かねぶんさんじゃあないの?やあねえ、ごめん下さい。」
つって、電話は切れたさ。その、かねぶんさんだろ?、ここ。
御役所御用達ってやつだぁ!。
草 :ああもう、そんな大きな声で叫ばないで下さいよ!。
そんなの、役所の人か、会議室を借りてた人なのか、
分からないじゃないですか?!
それに、役所の人だったとしても、忙しい時にうなぎでも
とって、午後も頑張ろうって話かも知れないじゃないですか?。
宿 :でも、上だぜ?。
草 :上でも何でも、お昼ごはんくらい何食べたって、
別に良いでしょう?。
宿 :まあな。悪かねえ。なにをそう焦ってんだ?。
お前もしかして、グルか?
草 :なんですか?、グルって!?。いや、このブログ、基本的に市の
公園整備事業に乗っかってるんだから、あんまり嫌味なことは
言わないで下さいよ。まあ、見てる人もいないと思いますけど…。
宿 :ああっあ!、うなぎ喰いてえなあ!!。
草 :またそんな大声で……。困った人だなあ。
あ、あそこ、スズメだ、
草 :タイミング良く、飛び立つところが撮れました。
スズメって可愛いですよね。
宿 :なんのかんの言って、写真を撮るのは忘れないんだな。
草 :そりゃそうですよ。そのために歩いてるんですから。
宿 :そうか……。
草 :あ、あそこ、公園じゃないですかね?。
ええと、仲…あぜ…公園、ですかね?。
宿 :”なかくて”だろ?。
草 :ああ、本当だ。畔(くて)って、読むんですねえ。
宿 :”くろ”とも読むな。畔柳さんは、”くろやなぎ”さんだ。この辺り
では、けっこう目にする名前だけどな。
草 :どういう意味の漢字なんですかねえ?。
宿 :そりゃ、訓読みが”あぜ”なんだから、”あぜみち”とかの、
境目というか、仕切りというか、そういう意味なんじゃないのか?。
草 :三河弁だと、”くろ”とか、”ぐろ”とかいうと、
”端っこ”、”隅っこ”っていう意味ですよね?。畔(あぜ)とは、
少し意味が離れてるような気がしますね。
宿 :いや、何かの境目とか、仕切りの部分てのは、その何かの
中心から見たら、端っこになるんじゃないのか?。
草 :ああ、確かにそうですね。なるほどお。
宿 :あと、”くて”っていうと、このあたりや、刈谷なんかの地名で、
湫(くて)という字もあるな。これは、土地の低いところで、
湿地なんかを意味するらしいがな。
草 :そうなんですか。畔と湫とは、何か関係があるんですかね?。
宿 :さあ、どうだろう。地形を指す部分は似てるが、よく分からんな。
草 :この公園の畔には、サクラの木が植えられていますね。
宿 :なかなか強引に話を公園に移したな(笑)。
確かにサクラの木が周囲に植えられてるな。
草 :ここも、花の時期に来たらいいでしょうねえ。
中に入ってみましょうか。
草 :遊具の配置は直線的で、他の公園によくあるような、
グラウンドや広場のゾーンと、遊具のゾーンといったような
敷地の使い分けは見られないですね。
宿 :そうだな。まあ、周囲は住宅地だし、敷地は広くないし、
敷地周りにフェンスなども設置されていないから、
グラウンド的な用途は考えられていないんだろう。
草 :うーん。あ、でも、宿酔いさん、気付きましたよ、私。
宿 :うん?。
草 :この、公園の中心にある複合遊具、これ、船ですよね。
帆船の意匠ですよ!。
宿 :ああ、なるほど。言われてみれば、そうだな。こりゃ船だ。
はっはっ!。ああ、帆も風をうけてはらんでるなあ。
草 :ええ、そして、風を受けての進行方向に、動きのある遊具
であるターザンロープが設けてあって動きと勢いが感じられます。
こうしてみると、公園の敷地を直線的に使った配置が、
なんというか、しっかりと意識された、躍動感あふれる
構成ですね!。
宿 :確かに、あまり余計な構造物を置かずに、船型遊具での
一発勝負って感じで、潔さすら感じるな。
草 :これでサクラが咲けば、いかにも新しき船出って感じです!。
ねえ、船酔いさん!!。
宿 :誰が船酔いだ…。
公園巡りData:NO.3 |
名 称:仲畔公園(なかくてこうえん) |
分 類:街区公園 |
所在地:愛知県 安城市 今本町 4丁目3番14 |
面 積:0.15ヘクタール |
設備等:トイレ・水道・複合遊具・砂場・ターザンロープ 駐車場無し。 |
供用開始:昭和51年3月31日 |
(引用元:安城市 都市整備部 公園緑地課資料) |