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ダンゴムシ:謎の習性を女子中学生が学会発表へ セーラー服の生物学者

2013-06-15 | 生物

 

ダンゴムシ(団子虫)とは、ワラジムシ目(等脚目)の動物のうち、陸生で刺激を受けると丸くなる習性を持つものを指す。一般に「ダンゴムシ」と呼ばれるものはオカダンゴムシである。広意の土壌に生息して分解者の役割を担っており、土壌形成上一定の役割を果たしているものと考えられており、食性と生態から自然界の分解者という要素が強い。・・・Wikipediaより

 

ダンゴムシの坂登り実験に夢中になる出水さん(右)、江藤さん(左)と指導する山崎教諭=福岡県小竹町の町立小竹中で、 セーラー服の生物学者−−。福岡県小竹町立小竹中3年の出水(いずみ)嘉織さん(14)、江藤友希さん(14)が校庭にもたくさんいるダンゴムシに興味を持ち、行動をじっくり観察。前に進む際、障害物に出くわすたび、体の方向を左右に切り替える習性、交替性転向反応を実証し、今月26日に宗像市の福岡教育大である日本土壌生物学会で発表することになった。

 昨年9月、提携する福教大へ当時の2年生が行き、唐沢重考准教授の生物の授業でダンゴムシの生態を教わったことがきっかけ。2人は10月の文化祭で調べたことを報告し、その後も研究を続けた。

 ダンゴムシの交替性転向反応は学会では知られているが、しっかりした実証はされてこなかったという。2人は、体の向きを切り替え続ければ脱出できる迷路、できない迷路を発泡スチロールで複数製作。その結果、ダンゴムシは前者ではほぼ100%、最短距離で抜け出し、後者では途方に暮れて動きを止めることを確認した。右に曲がる時は左脚、左に曲がる時右脚を使っていることも分かった。2人は「体に疲労をためないように脚を使い分けているのでは」と推測している。

 迷路に角度をつけ、上り坂や下り坂でも脱出に影響がないか調査中で、発表に盛り込む。

 普段は中学の吹奏楽部長、副部長としてそれぞれサックス、フルートを担当する出水さんと江藤さんだが、今は楽器同様、虫に夢中。出水さんは「見かけると丸めたくなるだけだったダンゴムシが規則的に動くことに感動した」。将来は動物園の飼育員を目指す江藤さんは「小動物の生態も楽しい。アリやカナブンも特徴的な動きをしないか調べたい」と目を輝かせる。

 2人を指導する理科の山崎昭久主幹教諭は「2人が興味を広げ、新たな発見ができるよう研究を支えたい」と話している。【梅山崇】



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