クロガネマテリアル

積んでるプラモを片付けようキャンペーン。

海上自衛隊護衛艦「はたかぜ」見学レポート

2014-10-19 17:28:05 | レポート


毎年恒例の艦艇一般公開、今年は護衛艦「はたかぜ」を見学してきました。

護衛艦「あさゆき」の一般公開はこちら
訓練支援艦「てんりゅう」の一般公開はこちら
護衛艦「ちょうかい」の一般公開はこちら





はたかぜ型護衛艦1番艦「はたかぜ」

基準排水量:4,600t
全長:150.0m
最大幅:16.4m
深さ:9.8m
喫水:4.8m
機関:ガスタービン4基
軸数:2軸
軸馬力:72,000ps
速力:約30kt
乗員:約260人

1983年5月20日、三菱重工業長崎造船所にて起工。1984年11月9日進水。
現在は第4護衛隊群第4護衛隊(呉)に所属。

たちかぜ型の後継として計画された海上自衛隊の第3世代ミサイル護衛艦。
4隻が計画されていたが艦隊防空能力向上のためにイージスシステム艦(こんごう型)の導入が決まり、実際に建造されたのは「はたかぜ」と2番艦「しまかぜ」の2隻のみ。





ゆっくりしていってね!(1年ぶり



 

74式アスロックSUM 8連装発射機。





艦橋とアスロックの勇姿。



 

73式54口径5インチ単装速射砲。最大射程24km。
分かり辛いけど砲塔上部に砲塔操縦士が周囲を確認するための透明ドームがある。





単装速射砲の模擬弾。装填は人力らしいんだけど重さ30kgくらいあるみたいで持ち上げようとしたら腰骨砕けるかと思った



 

Mk.13 mod.3 ターターミサイル単装発射機。
なんか正面から見ると駅前ロータリーの前衛オブジェみたい。





西日の厳しい艦首。





艦首側から振り返って一枚。最高に強そうな光景だと思った





はたかぜ印の浮き輪。





煙突の手すり(?)がエッチングパーツに見えて組み立ての苦労を想像すると死にたくなる。



 

マストを下から見上げて。





ハープーンSSM 4連装発射機。





68式324mm3連装短魚雷発射管。





Q.発射管はどうやって動かすの?

A.お兄さんたちがハンドルを手で回して動かします。






CIWSブォォォォォォォォン!!





やたら入り組んだ構造物と陰影の濃いシルエットから漂うエヴァ臭。





海上自衛隊の皆様、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

戦艦大和展レポート

2014-10-16 22:05:04 | レポート
大阪南港ATC(アジア太平洋トレードセンター)で開催された戦艦大和展に行ってきました。



 

第三セクターが夢の跡、相も変わらぬ僻地である。
土地分譲開始でマンションは増えたけど道路に車ほっとんど通ってねえ。





吹き抜けから見上げる人気のない上層階。これ黒字転換したとか嘘やろ・・・。



 

さて肝心の戦艦大和展ですが、写真のパネル展示や複製品、2005年の映画『男たちの大和/YAMATO』で使われたミニチュアセットの公開が大半で、戦艦大和にまつわる「ここでしか見れない」といった品物はそれほど多くなかった印象です。
写真もgoogle先生で検索かければ出てくるようなやつばっかりでしたし。
正直なところ交通費+入場料1,200円払って元が取れたかと聞かれると・・・あんまり内容には期待しないほうがいいです。



 

 

1/100伊勢。飛行甲板は機銃置き場になってました。



 

 

1/100扶桑。艦橋もさることながら艦橋~主砲~煙突~主砲~後部艦橋って配置がなんか見てて不安になる。



 

 

1/100瑞鶴。



 

 

1/100赤城。





赤城は飛行甲板を下から見上げた時のトラス構造がいいよね。





なにこの立方体と思いましたが、沈没した陸奥から切り出した装甲板の一部、いわゆる「陸奥鉄」の現物だそうです。



 

大和の進水記念に配られた風鎮(掛軸の先に吊り下げる重し)と、武蔵の竣工記念に配られた香合。



 

九六式二十五ミリ高角機銃。右は『男たちの大和/YAMATO』で使われたレプリカ。





大和の沈没現場から引揚げられた高角砲火薬缶の上蓋。マンホールの蓋かと思った。





同じく大和から引揚げられた12.7センチ高角砲の薬莢。目測ですが2ℓペットボトルくらいのサイズだったような。





写真や設計図から再現された実物大の大和艦橋内部。



 

「面舵」「取舵」「第一戦速」とかイマイチ理解してませんでしたが、こうやって計器類の文字盤で見るとよく分かりますね。



 

 

戦艦大和の模型で展示ルートは〆。
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)が協賛してたんで「もっと見たかったら呉まで来てね!」ってことでしょうか。

海上自衛隊護衛艦「あさゆき」見学レポート

2013-10-24 22:46:13 | レポート


恒例となった海上自衛隊の艦艇一般公開、今年は護衛艦「あさゆき」が寄港してくださいました。
生憎の雨模様&ファッキンデジカメが出立寸前で壊れやがったので今年は携帯カメラでの撮影となります。

訓練支援艦「てんりゅう」の一般公開はこちら
護衛艦「ちょうかい」の一般公開はこちら





はつゆき型護衛艦11番艦「あさゆき」

基準排水量:3,050t
全長:130.0m
最大幅:13.6m
深さ:8.5m
喫水:4.4m
機関:ガスタービン4基
軸数:2軸
軸馬力:45,000ps
速力:約30kt
乗員:約200人

1983年12月22日、住友重工追浜造船所浦賀工場にて起工。1985年10月16日進水。
現在は護衛艦隊第13護衛隊(佐世保)に所属。

本型の就役以前の護衛艦がガスタービン・ディーゼルエンジン併用式だったのに対し、はつゆき型は海上自衛隊初のオール・ガスタービン方式を採用。
全12隻が建造され護衛艦隊を長く支えたが老朽化に伴い順次退役が始まり、一部は練習艦隊において運用されている(現役5隻・退役4隻・練習艦隊配属3隻)





ゆっくりしていってね!



 

こういう機会でもないとこんな間近で本物のCIWSなんかお目にかかれない。



 

4連装艦対艦ハープーンミサイル。





対潜水艦用の短魚雷発射管。





シースパロー艦対空ミサイル。
射程距離13kmだそうですわよ奥さん。





まさかの対潜哨戒ヘリコプター展示。
パイロットの方にお話を伺いましたが潜水艦を地獄の果てまで追いかけて絶対殺すマンみたいな性能で笑いそうになりました。
全部アルバコアが悪いんや・・・。



 

コックピットも見せてもらえましたが計器類多すぎで訳わかんね。





当たり前といえば当たり前の話なんですが、ちゃんと対潜哨戒ヘリ専用の管制室とかあるんですね。





この捻じ曲がった天井配管を見とかないと護衛艦乗ったって気がしないよね!





8連装アスロック発射機。
先ほどのシースパローもそうですが、我々素人が考える“ミサイルランチャー”をそのまんま立体化したようなビジュアルに感激。



 

後ろに写ってる艦橋との比率からこの発射管がどんだけでかいかを想像して頂きたい。





毎度おなじみ62口径76mm速射砲。





KE16800くらいやな(ACV脳





後部ハッチ開放で中身撮り放題という大盤振る舞い。
頭突っ込んでも怒られなかったよ!





見学中は多少マシでしたが、この天気がほんと残念。





今年は陸上自衛隊の車両も駆けつけてくださいました。



 

87式偵察警戒車(左)と軽装甲機動車(右)





海上自衛隊並びに陸上自衛隊の皆様、悪天候の中でも丁寧に対応して頂き心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

比叡山訪問記 ~ライトアップ編~

2012-12-09 17:03:00 | レポート
参拝編はこちら



一ヶ月近くほったらかしにしていた比叡山訪問記、ようやく再開です。
まずは比叡山の麓、八瀬大原に佇む庭園“瑠璃光院(るりこういん”)の景色から。





これぞThe・山門といった風情。





二階書院の間から見渡す高野川(写ってない



 

ああ・・・やっぱり満開の時期に来たかった。





数寄屋造りがいい味出してます。





叡山電鉄で出町柳まで一旦戻り、日が落ちてから今度は鞍馬山方面へ。
貴船神社の紅葉灯篭を見物して参りました。



 

灯篭流しなんて実物はじめて見た。





水面に揺らぐ明かりが心を落ち着かせます。





貴船神社本殿へ向かう途上。18:30~20:00くらいの時間帯だったんですが辺りは真っ暗。
時計を意識しなければ今が何時なのか、自分は一体どれくらい歩いているのか分からなくなるような雰囲気で、人の往来がパタッと止むと本当に異世界に迷い込んでしまったかのような気分になりました。





イミテーションじゃなくて本当に篝火を焚いてます。
これで暖を取ってる人もいて、ふと絶体絶命都市が思い浮かんだり(台無し



 

 

本殿の紅葉ライトアップ。
境内の隅にステージを作ってジャズコンサートなんかを催してました。

ここまで来ると流石に観光客で混み始めて“神域”という感じではないのですが、さらにその先の“奥の院”まで足を運ぶといつの間にか見物人の姿も消え、眼前には自分と紅葉と社しかないような空間が広がっていました。
しばらくぼーっと1人で夜空を見上げてみたり・・・心洗われる思いがします。





スケジュール調整不足・準備不足で満足に見て回れなかったのは残念ですが、足が棒になるまで歩き続けた甲斐は十分にあったと思える一日でした。

比叡山訪問記 ~参拝編~

2012-11-13 22:22:41 | レポート
登山編はこちら





ついに比叡山内部突入(乗り継ぎに失敗して八瀬比叡山口駅からここまで一時間半)。
まずは重要文化財の延暦寺大講堂から。





箱○ACVフリーズ改善祈願の絵馬奉納。
フロムが当てにならないのならもう神頼みしかないじゃない。

皆さんリツイートありがとうございます(私信





延暦寺開創以来1200年間消えることなく灯り続けている“不滅の法灯”が安置された国宝、根本中堂。





比叡山の総門、文殊楼。
内部に文殊菩薩がご本尊として祭られているのですが、これを拝ませて頂くためには傾斜角度80°くらいの限りなくハシゴに近い階段のような何かを登らなければならないというね。






根本中堂から文殊楼へ到るこれまた急な石段。個人的ベストショットその2。





出家者に戒律(仏教のルール)を授けて正式な僧侶として認定する場所、戒壇院(大乗戒壇)。





阿弥陀如来を祀った先祖供養の道場、阿弥陀堂。





根本中堂のある東塔から釈迦堂を目指して西塔へ。
2kmくらいバス使わんでも歩けるわいと思ってたら道中の起伏が半端なかった。





ちょっと紅葉には早かったかもしれませんね。





中央の渡り廊下を挟んで同じ形状の建物が並ぶ“にない堂”。
武蔵坊弁慶がこの渡り廊下をかついで左右の建物を持ち上げた・・・という伝承から“弁慶のにない堂”と呼ばれています。

怪力無双の弁慶ならなんでも許されるという風潮がすでにこの時代から。





伝教大師最澄の自作とされる釈迦如来像の祀られた釈迦堂。
現存するものでは比叡山最古の建築物だそうです。 





どこ向いても御神木レベル。



 
 
 

紅葉などをいくつか。やっぱり次週あたりが見頃だったのかもしれませんな。



ライトアップ編に続く

比叡山訪問記 ~登山編~

2012-11-12 22:30:40 | レポート
古来より京都の鬼門を守り続けてきた王城鎮護の霊峰、比叡山。
伝教大師最澄によって開創された天台宗の総本山として、あるいは強大な武力と財力を誇った寺社勢力の一角として時の権力者に多大な影響を与えてきた延暦寺。
高野山と並ぶ日本の聖地、近畿圏に住んでいるなら人生に一度くらいは足を運んでおかないと損だなと突如思い到り、紅葉見物を兼ねてカメラと一日フリー乗車券片手に日帰り参拝してきました。





京阪のる人、おけいはん。
まずは出町柳駅で京阪電車から叡山電鉄に乗り換え。





叡山本線の終点、八瀬比叡山口駅から今度はケーブルカーに。





山の中腹でのすれ違い。





561mの高低差は日本のケーブルカーで最大。





ケーブル比叡駅から見下ろす京都の町並み。
写真左側に映っている街中の森林地帯は上から順に二条城、京都御所、下鴨神社。





さらに頂上目指して叡山ロープウェイに接続。





ロープウェイからの眺め。個人的ベストショットその1。





「これ落ちたら絶対死ぬなぁ。グッチャグチャやでwwwグッチャグチャwww」

と連呼していた前に立ってるおっさんを思わず突き落としてやりたい衝動に駆られた。





比叡山頂上から眼下に広がる大津市。





反対側から臨む琵琶湖の風景。



参拝編に続く

海上自衛隊訓練支援艦「てんりゅう」見学レポート

2012-10-21 22:26:32 | レポート


昨年度の護衛艦「ちょうかい」に引き続き、今年も海上自衛隊の訓練支援艦「てんりゅう」が地元に寄港し、艦内を一般公開してくださいました。





訓練支援艦「てんりゅう」

基準排水量:2,450t
全長:106.0m
最大幅:16.5m
深さ:8.6m
喫水:4.1m
機関:ディーゼル機関4基
軸数:2軸
軸馬力:12,800ps
速力:約22kt
乗員:約144人

1998年6月19日、住友重機械工業株式会社浦賀艦船工場にて起工。1999年4月14日進水。
現在は同じく訓練支援艦「くろべ」と共に第1海上訓練支援隊を編成。

ミサイル搭載艦の増勢に伴う海上自衛隊の対空射撃訓練及び対艦ミサイル射撃訓練の射撃評価を行う訓練艦であり、「てんりゅう」の名は旧海軍の巡洋艦「天竜」(初代)、二等巡洋艦「天竜」(2代目)に続く3代目。





右舷から乗船して早速目に飛び込んでくるこのアングル。





艦首に翻る日の丸。快晴で風も強めだったんでワッサワッサなびいてました。





対空・対水上レーダー。





艦首62口径76mm速射砲。100発/分で最大射程16km。
係留地からの曲射(最大仰角85°)でウチの町内が壊滅するレベル。





すごい強そう(小並感





訓練評価用の標的機「ファイアビー」と「チャッカー」





大型標的機「ファイアビー」は全長7.0m,全幅4.0m,重量1.066kg,最大速度580ノット(マッハ1)。
ジェットエンジンで上空17,000mまで飛んでいけるという意味わからん性能。





小型標的機「チャッカー」は全長4.0m,全幅1.8m,重量200kg,最大速度540ノット(マッハ1)。
こちらの運用高度は上空12,000m。チャッカーかわいいよチャッカー。





格納庫にズラッとならぶ標的機。余談ですが物販でマグカップ買いました。





クレーンとか入り組んだ配管見てるとムラムラするよね。





階段急角度すぎわろた。





海上自衛隊の皆様、お忙しい任務の最中に時間を割いてくださって本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

高野山訪問記 ~散策編~

2011-10-29 19:26:13 | レポート
参拝編はこちら





徳川家康の次男にして2代将軍秀忠の兄、結城秀康公を祀る霊廟。
石造りのがっしりとした佇まいです。
この人も豊臣家の養子になったり結城家の養子になったり波乱の人生を送りましたね・・・。





上杉謙信公の霊廟。
江戸時代に入ってから建立されたそうですが、現在でも当時の華麗な装飾の面影を感じとることができます。





どう見てもフルカラーです本当にありがとうございました。
300年以上も前にこの見事な色彩、このデザインセンス。当時の職人すごすぎワロタ。





奥之院参道途中にある汗かき地蔵堂。
現世の人々に代わって苦行を引き受けているそうで、その表面には汗をかいているかのような水滴が常に浮かんでいるそうです。

その隣にあるのが「井戸の中をのぞき見て、水面に自分の姿が映らなければ3年以内に死ぬ」との伝えられる姿見の井戸。
ウチの母上がいい歳して ∩*’∀’)∩<やりたい!やりたい! と大はしゃぎで見に行こうとするもんだから全力で阻止しました。
もう少し伝承を恐れ敬えと言いたい。



 

高野山真言宗の総本山、金剛峯寺。
内部は撮影禁止だったのですが、狩野派の襖絵やかつて天皇・上皇の応接室として使われた全面総金箔押しの上壇の間、空海直筆と伝えられる掛け軸など見所多数。

何より一番感銘を受けたのが、かの豊臣秀次自刃の間として伝えられる柳の間でした。
初夏の7月に腹を切る、その舞台がよりにもよって雪景色と枯れ木が描かれた襖絵に囲まれた部屋とは・・・。
殺生関白やらなんやら言われてますが、頂点まで登りつめた男の最後としてはあまりにも哀れじゃないでしょうか。



 

幸運にも撮影OKだった石庭、蟠龍庭。2,340㎡の面積を誇る日本最大の石庭だそうです。
枯山水には花崗岩140個を使って表現された雌雄一対の龍が泳いでいます。





庭先も整えられていてとても綺麗。





個人的ベストショットだったんでちょい大きめに。





ちょっと珍しかったんで撮影してみた金剛峯寺の炊事場。
修行僧だって腹は減る。この釜1個で7斗(98kg)、3個で3石(280kg)、約2,000人分一緒にまとめて調理できたそうです。
給食のおばちゃん(女人禁制なんでおばちゃんはいませんが)はいつの時代も豪腕だったということでしょうか。



以上、手短ではありましたが高野山訪問記をお送りしました。
展示物が全部国宝・重要文化財クラスという霊宝館なんかにも足を運んだんですが、際によって撮影禁止場所が多く、また天気も本格的に崩れ始めたんで早めに退散せざるを得なかったのがちょっと心残りでしたね。

高野山訪問記 ~参拝編~

2011-10-28 22:00:00 | レポート
かの弘法大師空海によって弘仁7年(816年)に開創された真言密教の聖地、高野山。
平成16年には吉野・熊野地区と併せて「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録されたこの地に、先祖代々の墓参りを兼ねてお参りに行ってきました。



 

高野山へのアクセスは関西私鉄の南海高野線で。
特急「こうや号」で極楽橋駅(マジこんな名前です)に到着後、ケーブルカーに乗り換えて終点の高野山駅まで移動。





極楽橋駅の標高が583m、高野山駅が867m。
ケーブルカーで300m近く登ってきたわけです。高所恐怖症涙目。
撮影するとき足がブルって仕方ありませんでした。





まずは墓参りという当初の目的を達成するため高野山最深部、奥之院へ。
聖地といえども電気ガス水道が通り、道路も整備されて参拝客用の駐車場まで完備されている昨今ですが、それでもこの奥之院に足を踏み入れると空気が変わるというか、現代社会とは隔絶した「何か」を感じてしまいます。



 

樹齢3桁レベルの立派な杉が立ち並ぶ合間には、歴史上名だたる武将・大名の墓碑や霊廟の数々が。
草木の匂いに混じってあちらこちらからお香の香りが漂ってきます。



 

 

紅葉が綺麗でした。
もうちょっと天気が良かったら最高だったんですが、晴れてたのは午前中だけで午後からは曇ったりパラついてきたりの繰り返し。
「山の天気は移ろいやすい」という先人のありがたいお言葉を身に染みて実感できた1日でした。





高野山が聖地たる所以、弘法大師空海が眠る御廟。
ここから先は正真正銘の霊場。
飲食・撮影・携帯電話の使用禁止はもとより脱帽・服装の乱れを正した上で橋の手前から御廟に向かって合掌一礼、帰り際にも同じく合掌一礼することが求められます。





参道と御廟を隔てる小川に架かっているのが御廟橋。
36枚の橋板と橋そのものを1枚として数えた合計37枚で金剛界37尊を表しています。
さらに橋板の裏には仏を現す梵字が刻み込まれているそうで。



散策編に続く

海上自衛隊護衛艦「ちょうかい」見学レポート

2011-10-15 22:32:53 | レポート


海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい」が地元に寄港し、艦内を一般公開するというので見に行ってきました。
生憎の悪天候でしたが見学者多数。甲板に佇む単装砲の勇姿が男のロマンを刺激します。





こんごう型護衛艦4番艦「ちょうかい」

基準排水量:7,250t
全長:161.0m
最大幅:21.0m
深さ:12.0m
喫水:6.2m
機関:ガスタービン4基
軸数:2軸
軸馬力:100,000ps
速力:約30kt
乗員:約280人

1995年5月29日、石川島播磨重工業にて起工。1996年8月27日進水。
現在は第2護衛隊群第6護衛隊(佐世保)に所属。
東北地方太平洋沖地震の際、福島沖15kmを漂流していた男性を発見、救助してニュースにも取り上げられました。





タラップを登る前から自分と一緒に行った友人のテンションは最高潮。
たぶん列に並んでる中で一番うるさい見学者だったと思う。





54口径127mm速射砲。手前に写り込んでる傘からその大きさを想像して頂きたい。
12cmちょっとというと小さく感じる人もいるかもしれませんが、「直撃したら木っ端微塵になる」ということが本能レベルで分かる大きさ。





127mm速射砲に用いられる砲弾。太ももくらいの直径がありました。





20mm機関砲。飛来するミサイルや航空機を至近距離で迎撃するファランクスCIWS。





チャフ発射筒。





艦対艦ミサイル発射装置。いわゆるハープーンミサイル。





3連装短魚雷発射管。





弾道ミサイル迎撃の要となる垂直発射装置。





イージス艦をイージス艦たらしめているSPYレーダー群。





途中で大雨が降ってきたりと見学や写真撮影には最悪の天候でしたが、非常に有意義な時間でした。
誘導や質疑応答など、雨の中でも丁寧に対応してくださった海上自衛隊の皆様には心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。