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音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(3)

2010年08月31日 | Weblog
そうして音無がここに監禁されてから
結構な時が過ぎたが、少しずつ慣れてきた。

両手の手錠はやっかいだが、風呂やトイレに行く
ときは外してくれるし、食べ物に飢えることもなかった。

だが、愛しい遊佐嬢と離れ離れの生活は、
日に日にストレスになっていった。

かなでは音無に遊佐のことを
忘れさせるためにこの監禁生活を実施したわけだが、
逆効果だったのだ。

ある日音無が『遊佐と会いたい…』
と小声で口走ったときには、かなでは烈火のごとく怒った。
かなでは地獄耳だったのだ。

『結弦? 何かおもしろいことを言ってたわね。
もう一度言ってみて。殺してあげるから』

かなでが胸倉を掴んでくる。
ギリギリと締め付けられ、呼吸が苦しかった。

遊佐の名前を出しただけで怒られる理不尽さに
音無はカッとなってしまい…

『遊佐と会いたい言っていったんだ。ヤンデレ女』

開き直ってしまった。

『……そう』

かなではスッと立ち上がり、本棚の引き出しに入っているムチを取り出した。

『これからあなたにお仕置きしようと思うんだけど、
何か言うべきことはない?
土下座して謝れば許してあげてもいいわよ?』

音無を見下しながら言った。

(誰が謝るかよ、このクソ女め!!)

音無は唾を吐いた後、

『俺は今でも遊佐を愛してる。おまえと違って
こんな酷いことをしない優しい子だからな』

禁忌を破ってしまった。

『うふふふふふふふふ……まだあの女のことを
 忘れてないんだ……あははははははははははは』

かなでは薄気味悪く笑った後、他の天使達を
集合させ、音無をベッドの上に拘束した。

音無は上半身裸でうつ伏せの状態で寝かされ、
両手を前に伸ばした状態で固定された。

例えるならビート板を持ってバタ足の練習をする体勢。

『私を怒らせたこと、すぐに後悔させてあげるね』

その後、音無が気絶するまでムチが振り下ろされた。
部屋中に響くのは音無の絶叫。背中から流れる
血はベッドシーツまで汚してしまうほどだった。

痛みと恐怖に耐えられなくなった音無が、
泣きながら許して欲しいと懇願したが、
ハンドソニックで傷口を何回も刺された。

音無を痛めつけるときのかなでの顔は狂っていた。

まるで音無にとりついた悪霊を退治するよう面持ちで
攻撃をするのだった。彼女にとって遊佐の存在とは
それほど危険なものなのだろう。

しかし、どれだけ音無を痛めつけても、彼の本心では
遊佐のことを決して諦めていなかった。
その理不尽な暴力は音無に強烈な恐怖心と不信感を
与えることはできても、かなでへの好意が芽生えることはないのだ。

その日の夜。

「結弦? 今日はごめんね。背中、まだ痛む?」

ベッドでかなでが添い寝していた。
調子近距離で甘えた声を発してくるが、
音無にはもう何の感情もなかった。

「……」

暴風のような虐待に会い、音無は思考回路を
失いかけていた。もうかなでに逆らうことはもちろん、
脱走することも考えなくなった。

以前は周到な脱走作戦を計画したものだが、
今思えばそんなことは不可能だったと言っていい。

地下の廊下には複数の赤目天使が常駐しているからだ。
仮に目の前のかなでを倒しても、他の天使に見つかれば
アウトだ。そもそもタイマンで絶対に勝てない天使達が
複数いる時点でどうにもならない。

「結弦が変な冗談を言うから悪いんだからね。私もつい怒って
あんなことしちゃたけど…本当は結弦のことが大好きなんだよ?
仲直りのキスしようか」

「……」

音無は死人のような目でかなでの唇を受け入れた。

その時である。鉄製の扉がゆっくりと開かれた。

「立華さん。そこまでだ」

直井がキザなポースで立っていた。

「直井…? どうやって私達の監視を潜り抜けてここに?」

かなでが鋭い目つきで睨む。

「彼女達ならもう消えたよ」

「えっ」

「正確には消去した。以前君のPCに送ったウイルスが
ようやく効いてきたらしい。
今の君はもう普通の女の子と変わらないはずだ」

自信満々に言う直井。

(ウイルスですって…? まさか)

不審に思ったかなでがハンドソニックを展開しようとするが、
何も出なかった。焦ったかなでが他のガードスキルを発動
させようとするが、全て無効だった。

「うそ……」

呆然とするかなで。

「ふふ。やはりな。種明かしするとだな…」

得意げに話し出した直井の説明を要約すると
こういうことになる。

直井はエロゲー漬けの毎日を送ってきたが、その一方で
音無に敵対するであろう天使への対策を考えていた。

その時に開発したのが対エンジェルプレイヤー用の
特殊ウイルスだ。遅効性の効果を持ち、発見されにくい
特徴を有している。製作には催眠術で洗脳した竹山を使役した。

ある日いつものように生徒会室でエロゲー(妹もの)を
プレイしていた直井は赤目天使に襲撃された後、地下室に
閉じ込められていた。しかし、事前にかなでのPCに
進入させていたウイルスが、今になって効果を発揮したというわけだ。

かなでの持つ特殊能力、及び全ての赤目天使は消滅した。

「くくく。よくやってくれた直井」

音無が邪悪な笑みで立ち上がった。

「俺はこれからかなでと遊ばせてもらうぜ。こいつには
恨みがある。お前は閉じ込められている遊佐を保護してやってくれ」

「はい。音無さん」

直井は音無の手錠を外した後、遊佐のところへ向かった。

「さて。かなでちゃん? 俺と遊ぼうぜ」 

音無がいやらいく笑う。

「ひ……!」

かなでは部屋の隅で脅えていた。
今のかなでは小柄な少女にすぎない。
単純な力比べでは大の男に適うわけがない。

ちなみに、音無の背中の傷はすでに回復していた。
時間経過と共に回復する世界だからだ。

「ご……ごめんなさい……怒ってるよね……?
 あれは結弦を思ってやったことで……」

くどくど言い訳を始めるかなで。

「うるせえよ」

音無が皆まで言う前に殴った。

「…っ!!」

グーで殴られたかなでは口の中が切れて出血していた。
音無に傷つけられた頬を押さえながら震えていた。

「おい。泣いたって許してあげないぞ?」

音無は髪の毛を掴んだ。かなでは苦痛に顔を
歪めながら両手で音無の手を押さえようとするが…

「あっ……!」

今度は平手打ちが炸裂した。怪しく微笑んだ音無が
何度も何度もビンタしてかなでを痛めつける。

「う……」

かなでは髪の毛を掴まれているので避けれない。

その子供のように愛らしい頬が真っ赤に染まるまで
音無は殴り続けた。

「ひぐっ……うう……」

かなでは唇を硬く結んでいる。
くやしそうに涙を流していた。

「おいおい。何だよその可愛いその顔は……。
興奮するじゃねえか……」

音無がかなでを抱き寄せ、強引にキスした。

「んぐぐyぐg……!!」

かなでが嗚咽交じりで嫌がるが、かまわず舌を入れてやる。

チュ ピチャ

「何嫌そうな顔してんだよ。
 俺のこと好きじゃなかったのか?」

「違う……結弦は……こんな酷いことする人じゃない…」

「ほう。それは買いかぶりすぎだな。
これからもっと酷いことしてやるよ。
ふふふふ。ははははっははははははは!」

音無は笑いが止まらなかった。
かなでと付き合い始めたときからその異常性に
気がついていたが、彼女の容姿は大好きだったからだ。

いつか大人の関係を持ちたいと思っていたが、
かなでは貞操観念が強く、それを許してくれなかった。

ちなみに、この長い監禁生活の中でもキス以上の
ことはされていない。それゆえに若い音無の
身体はいろんな意味で欲求不満になっていた。

それにいままでの恨みも積もっている。
かなでとは絶交するつもりだが、
その前に一度犯すのも悪くはないと思ったのだ。


「あ……や……やだ……!!」

かなでは、ベッドに腰かけている音無の上に乗せられていた。

音無に背中を見せている位置だ。

音無はかなでの腰を持ちながら上下に動かし、ピストン運動をしていた。

「んああ………はぁ……」

かなでの秘所には音無のものが挿入されている。
彼女は上下に揺れ続け、長い髪の毛が生き物のように暴れていた。

「どうだかなで?」

「はぁ……はあ……いや……やぁ……」

「おまえのアソコ、きつく締まってるぞ?」

「やだ……いわ……ない……で……」

音無はかなでの脇に手を差し入れ、小さな乳房に触れた。

「きゃ…」

「それにしても小さいな。これじゃユイと大して変わらないな」

言いながら揉み続ける。

「ユイって……誰のこと……?」

かなでが息を荒くしながらも聞いた。

「ん? 俺の浮気相手の一人かな。知らなかったのか?」

音無が乳首を摘みながら答えた。

「おまえが身体を許してくれなかったからさ。欲求不満だったんだよ。
それと浮気相手は他にもいるからな」

「そ……そんな……酷い……私のこと……遊びだったのね…」

「まあな。誰がおまえみたいなヤンデレを好きになるかよ」

音無は再びピストン運動を再開させた。

「ひゃ……あぁ………そ……そんなの……ゆるさ…」

「何を許さないんだ? 言ってみろよ」

腰を強く掴んで動かす。

「ふぁ……んんん……あ……ああん……」

かなでの背中には汗が流れ始めていた。
音無が時間をかけてたっぷりと刺激したので、
そろそろ疲れてきた頃だろう。

「はぁ……はぁ……もう……だめ……」

かなでの吐息が熱っぽさを増してきた。

「そろそろ楽になっていいぞ? 俺ももうイきそうだ」

かなでの上下運動はさらに激しさを増していった。
口を大きく開けて、いやらしい叫び声をあげる

「はぁ……はぁ……ぁあああああああああん!!」

事後。

「最高に気持ちよかったよ」

音無はかなでをベッドに寝かせていた。
かなでは真っ赤な顔で荒い息を整えていた。
汗で湿った髪の毛が肌に張り付いている。

「かなで? 本当はおまえと絶交しようと
思ってたんだけどな、気が変わったよ。
これからも俺と仲良くしようぜ」

音無はかなでの髪の毛を触りながら言った。

「え?」

かなでは驚いた。
音無に捨てられると思ってたからだ。
いままでかなでが音無にしてきたことを
考えればそうなるのが当然だろう。

「ただし、俺の一番は遊佐だけど、それでもよければな」

「……そんなの嫌。私が結弦の一番になりたい…」

「そうか。じゃあおまえとは今日限りだな。
もう二度と会わないようにするよ。じゃあな」

音無は冷たく言うと、部屋から出て行こうとした。

「待って!!」

かなでは音無の足にすがりついた。

「分かったわ。遊佐のことが好きでもいい。
私から離れていかないで」

すでに泣きそうだった。

「くく。聞き分けのいい子は大好きだよ、かなで。」

音無はかなでを抱きしめた。
こうすることで、その歪んだ表情を見られなくてすむ。

「うん…。私も大好き……」

かなでは安心しきった顔で目を閉じていた。

「くくくく……」

音無はかなでの頭を撫で続けた。

宿敵であったかなでを攻略し、
新たな性奴隷を手に入れたのだ。
全ては音無の思惑通りに事は進んだわけだ。

この後音無は遊佐と再開し、
危機を乗り越えた二人の愛を再確認した。








音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(1)

音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(2)


音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(3)

 

音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(2)

2010年08月31日 | Weblog
今歩いているのは第一連絡橋。
手すりの下を見ると川原が見える。

太陽はまなく沈もうとしていて、真っ赤な夕日が川を照らしていた。
音無はそこに立ち止まり、夕暮れの風景を見ながらたそがれていたが、

「音無さん」 と遊佐の声。

「お、遊佐か。こんなところで会うなんて偶然だな」

音無が爽やかに応じる。他の娘には見せたことのない顔だった。

「はい。本当に。最近のかなでさんの調子はどうですか?」

遊佐は音無に隣に立った。

自然な動作で彼の腕に抱きつくが、音無は平然と受け入れた。
今の音無にとって遊佐は心のオアシスだからだ。

二人で川の流れを眺めながら話した。

「最悪だな。最近、ちょっと会わなかっただけでキレやがった。
あれは真性のヤンデレだと思う」

忌々しそうに言う音無。

「ふふ。危険な女ですね。怪我はしませんでした?」

遊佐はなぜかうれしそうだった。

「大丈夫だ。取り合えず適当に誤魔化せば何とかなる。
それよりゆりっぺ達はどうだ? 
俺の行動が感ずかれていないか?」 

音無が真剣な顔で遊佐を見た。

「問題ないです。今の戦線は天使と敵対しなくなってから
だらけてます。ゆりっぺさんも音無さんに夢中で
視野が狭くなってるし、ユイさんも現状では音無さんに
逆らったりはしないでしょう」

「ふふ。そうか。おまえは本当にいい子だな。
そんな遊佐だからこそ、俺は大好きなんだよ」

「あ…」

音無に頭を撫でられた遊佐は顔を真っ赤にしてしまった。

ところで、音無が遊佐と付き合うようになったのは
ずいぶん前のことだった。以前からそのロリロリでクールな
容姿は大好きだったし、巧みな情報収集能力で音無の浮気を
サポートしてくれたのもポイントが高い。

戦線のオペレーターとして前線と指令所の橋渡しをしていた
経歴を持つため、あらゆる環境の変化に機敏だし、
音無の下僕である直井を効果的に使った情報操作も行っていた。

かなで違って独占欲がないところも魅力的だ。
以前、『私は音無さんの一番じゃなくてもいい。音無さんが私を
好きでいてくれればそれでいいんです』と言った彼女はとても
寂しそうだったが、音無はそんな健気な遊佐嬢に心底惚れてしまった。

「遊佐…キスしようか」

音無が遊佐を正面から抱き寄せた。

熱っぽい視線で遊佐と目を合わせる。

「はい…」

遊佐は背伸びしながら音無の唇を求めた。
音無に抱きしめられ、温もりを感じるのが彼女の最大の喜びだった。
それ以外は何も求めていなかった。

「おまえのことが一番好きだよ。遊佐」

この世に存在する最悪の屑・音無は真剣な顔で言ったが、

「はい。たとえ嘘でもうれしいです…」

寡黙なる淑女・遊佐は達観した顔で目を閉じていた。

その姿は同年代のの少女達より大人びて見えた。
夕日の輝きが彼女のブロンドヘアーを赤く染めていた。

かすかに流れている風が髪の毛を揺らし、
彼女の心の不安と寂しさを表現しているようだった。

今まで様々な女の子と関係を持ってきた音無であるが、
実を言うと本命は遊佐であった。
それを遊佐に言っても信じてくれないが、いずれは
他の女達と縁を切って本格的に遊佐と仲良くなろうと思っていた。

その時である。

「何してるの結弦?」

かなでの声。

「「……!?」」

びっくりした音無と遊佐は勢いよく離れた。

どうやらキスを見られてしまったらしい。

「これは何? 私は悪夢を見ているのかしら?
どうして結弦が私以外の女と……?」

かなでの声は震えていた。
瞳の奥に深い悲しみと怒りを宿しており、
凄まじい殺気を放っていた。

すでに両手にハンドソニックを展開している。

(まずい……見られた以上は……)

遊佐は冷や汗をかきながら、懐に隠していた
拳銃を取り出そうとしていた。

この状況では言い逃れは不可能。

最悪の場合は音無とセットで地獄行きの
ツアーに招待されてまうだろう。

(私がなんとか時間を稼げれば……)

遊佐は音無だけでも逃がしてやる算段を立てていた。
それだけ音無に惚れ込んでいたのだ。

「大丈夫だよ。遊佐」

音無が小声で言った。

「え?」と驚く遊佐の肩をそっと叩いた後、
かなでにこう宣言した。

「かなで。どうして俺が遊佐と抱き合ってたか知りたいか?
 理由は簡単だ。おまえのことが大嫌いだからだよ」

音無はかなでを強く睨んでいた。

「……………………!?」

かなでは音無が言ったことを理解しようとした。
しかし、脳がそれを拒否していたため、
出来るのは首をかしげることだけだった。

「俺はおまえより遊佐のことが好きになったんだ。
おまえの独占欲の強さにはもう飽き飽きしている。
毎日おまえの顔色を伺いながら過ごすのはもうゴメンだ。
そういうわけで、おまえとは今日でさよならだ」
 
音無は淡々と告げた。

「………………?」

かなでは何も言わずに立ち尽くしていた。
まだ自分の置かれた状況を理解していない、
というよりは認めたくなかったのだろう。

「じゃあな」

音無は短く別れを告げた。
遊佐と手を繋いでその場を離れていった。

二人仲良く歩くその姿は夫婦のようだった。

「……………?」

かなでは今もフリーズしたままの状態だった。
指先がわずかに震えており、頬を伝う涙が
アスファルトの上に落ちていった。


「本当にあれで良かったんですか、音無さん?」

遊佐は何度もかなでの方を振り返っていた。

「いいんだよ。これで対策を練る時間が出来た」

音無は早足で歩きながら言った。

「対策ですか?」

「ああ。いますぐ直井のところに行くぞ。
奴ならきっといいアイデアを思いつく」

校舎に向けて走りだす二人。

音無達は真っ直ぐに生徒会室を目指していた。

ところで、音無はこの世界でハーレムワールドを
作り上げたわけだが、その背後では直井の暗躍していた。

優れた頭脳と催眠術を持つ彼は、音無の腹心だった。

状況を理解したかなでが、いつ音無達を襲撃してくるか
分からない現状では、早急に対策を考えなければならない。

「直井! いるか? 大ピンチだ!!」

音無が生徒会室の扉を乱暴に開けた。

周囲を見渡すが、直井の姿はどこにもない。
あるのは複数のPCと、床に乱雑に置かれたエロゲーの箱だけだった。

「あれ?」

音無は呆けた。

最近の直井はエロゲーに熱中しており、
暇な時間さえあればこの部屋でプレイしていた。
しかも彼は攻略可能のキャラは全て攻略するという真面目な性格で、
授業をサボってまでゲームに没頭していた。

だから、音無は彼はこの部屋にいると確信していたのだ。

ちなみに音無は仕事の報酬として、
所持している全てのエロゲーを直井に下賜していた。

(それにしても、なんだこの匂いは?)

部屋中に凄まじい臭気が漂っていた。

不安と緊張で胸が苦しくなるが、

「音無さん。あれ…」

遊佐が部屋の隅の水溜りを指差していた。


ピチャリ ピチャリ ピチャリ…


これは何の音かと思って天井を見上げると、
首をつった直井の死体から糞尿が垂れていた。

「う…」

音無達はそれを直視できなかった。
猛烈な吐き気に襲われつつも、誰が直井を殺したのかを
考えたが、その必要はなかった。

「あなた達。一般生徒が生徒会室に無断で入るのは
感心しないわね」

出入り口にかなでが立っていた。

「それに可愛い女と不純異性交遊をしているみたいじゃない。
素行の悪い生徒には、お仕置きが必要かしら?」

鋭い目つきと独特の口調。

音無はすぐにこいつの正体がかなでの分身だということに
気がついた。以前と同じ。恐らくはかなでが音無に振られた
際に発生させたハーモニクスだと推測した。

その際に念じたのは、音無を遊佐から取りもどすこと。

複製された天子は、音無達がアクションを起こす前に、
その中核をなしている直井を始末したのだろう。

腹心が消えた以上、このままではジリ貧になる。

「……こいつ!!」

遊佐がいち早く反応して拳銃を撃つが、天使のバリアで
防がれた。弾はかなでから逃げるように明後日の方向へ飛ばされた。

すでにディストーションが発動されているようだ。

「抵抗したわね?」

冷たく言うと、天使は遊佐の胸を刺した。

ハンドソニックを勢いよく引き抜くと、
遊佐は血だまりの中へ崩れ落ちた。

ソニックはどす黒い血で染まり、天使は
にやけたまま顔についた返り血を舐めていた。

「結弦? これであなたを惑わす女は始末したわ。
私達と一緒に来てくれるかしら?」

いつのまにか、部屋の周りに複数の天使が出現していた。
皆ソニックを構えながらにやにやしている。
もはや音無に抵抗する術は残っていなかった。

「わかったよ……どこに行けばいいんだ?」

音無は全てを諦めた顔をしていた。

「地下よ。そこでオリジナルの私も待ってるわ」

そうして音無が連行されたのは、学園の地下だった。
音無はここに来るのは初めてだった。

天使に案内され、長い廊下を突き進む。
廊下の左右にはいくつもの牢屋が並んでいた。

空気は悪く、ほとんど明かりもついていない最悪の環境。
今ここにいるだけでも不快だった。

この薄気味悪い施設は何のために用意されたのか、
考えたくもなかった。

「こっちよ」

天使に手を引かれる。

廊下を突き当りまで進むと、一際大きな部屋にたどり着いた。

鉄製の頑丈な扉を開けると、笑顔のかなでが迎えた。

「待ってたわ、結弦」

部屋についた瞬間、音無は両手を塞がれた。

「おい、何だこれは?」

「手錠よ。あなたが変なマネを起こさないために」

「……」

唖然とする音無だが、かなでの目は真剣だった。

「今日は色々とごめんね? 
結弦と喧嘩するのは初めてだったから動揺したの」

かなでは顔を赤く染めながら言った。

「あの女に騙されてたから、あんな嘘を言ったんだよね?
結弦が私のことを嫌いになるわけないもん」

両手を合わせてもじもじ話すかなでは小学生のように幼く
見えたが、音無は気絶しそうなほどの恐怖を感じていた。

(こいつ……認めないつもりか……)

かなでの目は気味の悪い色で濁っていた。
そこからどす黒い感情が見え隠れしており、音無は
もう自分が逃げられない所まで来てしまった事を実感した。

「今日からここで一緒に暮らしましょ♪
そうすれば結弦も目を覚ましてくれるはず。
ここには結弦を楽しませるものが一杯あるよ」

嬉々として音無を監禁することを告げるかなで。

音無が改めて部屋を見渡すと、広さは十四畳ほどで
システムキッチンから冷蔵庫、バスルームまで備えてある。

さらには大きな棚には書籍や音楽CD、部屋の隅には
大型の液晶テレビからPCまで揃っていた。

その周到さにあきれるばかりであるが、
なぜ学校の地下にこのような娯楽施設があるのかを
かなでに聞いてみると、

「ここは素行の悪い生徒さんたちを監禁して拷問する 
お仕置き施設なの。この学校の生徒会が有する
特殊施設だから、他言無用でお願いね♪」

かなでの話しによると、今いる部屋は生徒会長のみ
入ることがが許された部屋であり、牢屋に閉じ込められた
生徒達をモニターで監視することが出来るという。

驚嘆の事実の連続。音無は胃が痛くなってきた。

「結弦? さっきから暗い顔してどうしたの?
もしかして、私といるのがつまらないとか?」

かなでの目から感情が失われていった。

「い、いや! そういうわけじゃないんだ。
ただちょっとびっくりしちゃってさ!!」

慌てて音無が言い訳する。

「……そうなの?」

「ああ。本当はかなでと一緒にいてすごくうれしいんだぞ!!」

「よかった…私もとってもうれしいわ」

かなでは音無に抱きついてくる。

音無は両手を拘束されているので、
それを拒むことは出来なかった。

かなでは満足そうな顔をしてデレデレしているが、
音無は聞きたいことがあった。

「な、なあ、かなで。聞いてもいいか?」

「何?」

「その……遊佐はどうしたのかなって…思ってさ…」

音無は大好きな遊佐のことが忘れられず、つい質問してしまった。

ここは死後の世界だ。

死は一時的な状態であり、時間経過と共に復活する。
ゆえに、もうとっくに遊佐は生き返っている頃だと思うのだが、
その後の詳細が分からなかったので聞いてみたのだ。

だが、  

「……まだあの女のことが気になるの?」

かなでは両手で締め付けてきた。

「ぐ…ぁ……」

音無があげたのは蚊の鳴くような音量のうめき声。
抱きつかれた体制のまま、背骨をへし折る勢いで
締め上げらているのだから無理もない。

エンジェルプレイヤーで製作されたオーバードライブ。

それはかなでに常人をはるかに超越した怪力を授けていた。

「そんなに気になるなら教えてあげる。あの女なら
牢屋で拷問してるわ。死なない程度に切り刻みながらね。
今頃、私に歯向かったことを後悔しているでしょうね」

音無は悪寒に襲われた。

危機的な状況でも自分をかばったあの子は、
今の自分以上に酷い目に合わされているのだ。

音無は変わってやりたいと思った。

今も苦しんでいる遊佐の顔を想像すると、
胸が締め付けられて仕方なかった。

「もう二度と私の前で他の女の話をしないって約束できる?」

「……ぁぁ……約束……するよ……」

「よかったぁ!」

かなではパァッと明るい顔をして締め付けを解いた。

話された瞬間、音無は咳き込むが、
かなではそれに構わず口付けしてきた。

「これはご褒美だよ? もし約束を破ったら、
地獄の苦しみを与えてやるからね」

音無がゾッとする様なことを
歌うような抑揚で言うのだった。

「……」

音無は目をつむってこの時が過ぎるのを待った。
されたのはソフトなキスで、まもなくして唇を離された。

「うふふ♪」

かなでは満足すると、キッチンで料理を始めた。

「もうすぐ夕食の時間だし、お腹すいたでしょ?
 すぐに何か作るから待っててね!」

いつになく上機嫌だった。

(あいつ、以前とはまるで別人だな)

すでにかなでは別の何かに変わってしまったのだ。

音無がこの世界に来てからハーレム世界を目論んだように、
彼女も音無を病的に愛し続けるのだろう。

この死後の世界には、人を変えてしまう不思議な
力があるのかもしれない。

「できたわよ!」

かなではカレーの乗った皿を配膳した。
テーブルに二人で寄り添い、ラブラブの食事が始まる。

「あーんして」

「……ぐ!!」

かなでに食べさせられたのは激辛カレーだった。
スパイスが効き過ぎて味がほとんどしないほどだった。
しかもこの味は和風テイストではなくインド風だった。

「お味はどう? 今日のは自信作よ」

かなでは邪気のない笑顔で聞いてくる。

「ああ、こういう味も悪くないかな…」

音無はいますぐ水を飲みたいのを我慢しながら感想を言った。
舌と唇がヒリヒリして目から涙が出そうだった。
この料理を全て食べきる自信はないが、断れば
かなでが激怒する。

こして味覚障害になりそうなほどのこの料理を
毎日食べさせられることになるのだった。

日によってキムチや、タバスコ入りのパスタ、
ピザなどが振舞われた。

それぞれの料理の味は決して悪くはないのだが、
激辛メニューで統一されてたのが最悪だった。

一週間後、さすがに我慢の限界がきてしまい、

『かなで、たまには辛くないものが食べたいんだが』

と勇気を出して言ってみたら、普通の定食を作ってくれた
ので感動した。あの時のとんかつの味は今でも忘れられない。

ただ、

『今日は口移しで食べさせてあげるね。
私と結弦は夫婦なんだから恥ずかしくないよね?』

これさえなければ最高だった。

突っ込みどころは色々あるのだが、かなでの中では
いつまにか夫婦の関係になってしまったらしい。

『ん…』

食べ物を口に入れたかなでが迫ってくる。

(ちくしょう!! もうどうにでもなれ!!)

かなでの唾液交じりのものを咀嚼する。

(まずい…)

とは口が裂けても言えなかった。

とは言え、かなでの手前、嫌そうそうな顔も
出来ないので、 『お…おいしいよ』
と苦笑いしながら言うしかなかったのだ。








音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(1)

音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(2)


音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(3)

 

音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(1)

2010年08月31日 | Weblog
夜の校長室で、ある男女が絡み合っていた。

「はああああああん!」 

「はぁ……はぁ……いいぞゆり」

対面座位で抱き合う音無とゆり。

音無は彼女の腰を持ち上げて上下運動をさせていた。

「いい! 私の奥まであんたのものが入ってくる!!
すごいわ! 気持ちよくておかしくなりそう」

ゆりは音無の首に両手を回しながら叫ぶ。

「ああ。俺も最高に気持ちいよ。
お前の中、すごく締まってる。いまにも
達してしまいそうだ…。生で出してもいいか?」

音無が苦しそうな顔で言った。

「いいよ。遠慮しないで好きなだけ射精して!
 ここはどうせ死後の世界なんだから妊娠の心配なんてないわ」

ゆりが激しく動くたびに胸が扇情的に揺れた。

彼女の色っぽい吐息を間近で感じながら、
音無はとうとう達してしまった。

事後。

二人はソファの上で抱き合っていた。

ゆりは娼婦のような顔で音無の胸に顔を乗せていた。

「すごく刺激的だったわ。私、あんたと一緒になれてよかった…」

ゆりが満足そうな顔で言う。

「俺もだよゆり」 優しく微笑む音無。

「あんたのことは始めてあったときから好きだったの。
それでね、戦線で活躍するあんたを見てますます好きになったわ。
それが今では私の恋人になってくれるなんて夢みたいよ」

ゆりの吐息は色っぽかった。

「愛してるよゆり」 「私もよ。音無君」

二人は熱い口づけを交わした。

発情したゆりが舌を絡めさせてくるが、
音無は嫌がることなくそれを受け入れた。

「大好き…」

ゆりは一心不乱に音無を求め続けていた。
音無は彼女の頭を撫でながら、裏ではこんなことを考えていた。

(そろそろこいつにも飽きてきたな……)

ゆりと付き合うようになってから数日が過ぎたが、
浮気性の音無はもう十分満足していた。つまり飽きてきたのだ。

(たまにはかなでと会ってやらないと寂しがるな…。
 明日あたり昼飯に誘ってマーボーでも一緒に喰うか)

少し前までは本命だったかなでに会うために、
音無は密かにメールを送ったのだった。


翌日の学生食堂にて。


「結弦。会いたかったわ。最近は全然会ってくれないから…」

かなでは音無に抱きついた。

「ああ。俺も忙しくてな。寂しい思いさせてごめんな」

優しく受け止めながら音無が言う。

「うん。本当に寂しかった。
あまりも寂しくて殺しそうになったわ。見てこの手首を?」

「……な!?」

音無は冷や汗を流した。

かなでの手首にはリストカットのあとが見られたからだ。

涙目で音無を見上げている彼女とのギャップが凄まじかった。

「会えない間、メールもたくさん送ってしまったわ。
ごめんね。迷惑だったよね?」

「__いや、別に気にしていなさ。
それだけ俺のことを好きだってことなんだろ?」

爽やかに笑う音無だが、内面では凄まじい恐怖を感じていた。

最後にかなでと会ったのが五日前。
今日までに送られたメールの数は47件。
あまりに大量に送られてくるメールに対し、
イライラしながら開いてみると、内容は恐るべきものだった。

『結弦? どうして私と会ったくれないの?』
『今どこにいるの?』『もしかして浮気してないよね?』
『結弦結弦結弦…』『寂しくて寝られないの。どうしてくれるの?』
『さみしい。さみしい。さみしい…』『どうして返事くれないの?』

思い出すだけで足の震えが止まらなかった。

「結弦? ボーっとしてどうしたの? 
早くマーボーを食べましょう」 とかなで。

「あ、ああ。そうだな」

彼女の声で現実に戻された音無。

テーブルには、すでに二人分の麻婆豆腐が並べられていた。
かなでは音無の隣に座って寄り添う形になる。

近くに座っているNPC達から嫉妬の視線を浴びていたが、
こんなのは日常茶飯事なので気にしなかった。


「食べさせてあげるわ。あーんして」

かなでがスプーンを差し出す。

「いや…ちょっと恥ずかしいかな?」

音無は苦笑いしながら手を振った。ここは食堂なので人目があるからだ。

「嫌なの? どうして? 私が食べさせてあげるって言ってるのよ?」

かなでの声に苛立ちが混じる。

「どうしても嫌だって言うなら、無理矢理食べさせてあげてもいいのよ?」

かなでの目が赤く染まった。

「…!!」

音無は戦慄し、かつての赤目天使戦を思い出してしまった。

今のかなでは相当苛立っている。
もしかなでがハンドソニックを展開すれば、胸を一突きされて地獄行きだ。


「はは……今のは冗談だよかなで。ちょっとした照れ隠しみたいなもんだ」

音無は唾を飲み込んだ。

「そうよね。結弦が私のことを嫌いになるわけないもんね。
じゃ、あーんして」

笑顔のかなで。


「あ、あーん」

臆病者の音無が観念して口を開く。

激辛マーボーは口に入れるだけで悶絶しそうになるが、
かなでの手前、嫌そうな顔は出来なかった。

その後は適度に水分補給をしながら最後まで
かなでに食べさてもらったのだった。
音無は生きた心地がしなかったし、
かなでの凄まじいまでの独占欲に震えるばかりであった。

午後の授業に出席するかなでと別れ、
廊下を歩いているとユイとすれ違った。

「おーい。ユイじゃないか。久しぶりだな」

明るく話しかける音無。ユイに近づいた。

「え? あ、音無さん」

ユイは呼び止められて振り返る。

「会いたかったよ。ユイ」

「せ、先輩? いきなり何を?」

抱きしめられたユイがあたふたした。

「別にいいだろ? 俺がユイのことを好きだからこうしたんんだ。
 寂しかったんだよ。ユイと会うのは一週間ぶりくらいかな?」

「そ、そうですね。最近はすれ違いの生活を送ってましたし」

なぜかユイが震えながら答えた。
その会話はどこかぎこちなく。ユイが音無におびえているようだった。

ユイは密かに身の危険を感じてゆっくりと離れ、
逃げるタイミングを計ろうとするが…

「なあ、この後暇か?」

音無がユイの動きを封じ込めるように立ちふさがる。
その目つきは獣のようだった。

「うーんと、午後からはガルデモの練習があるんですけど…」

困った顔で断ろうとするユイ。

「サボっちゃえよ。今日は俺と一緒に遊ぼうぜ」

「えー? でもひさ子さんに怒られちゃいますよ」

「大丈夫。あとで俺がひさ子に言い訳しておくから。さあ、行くぞ」

「わわ! 先輩?」 

音無はユイの手を引いて強引に連れ出してしまった。


音無の部屋に連れて行かれたユイは、頬を強く殴られた。

「…え?」と驚愕の顔で見上げるユイ。叩かれた頬が真っ赤だ。

音無は言葉に怒気を込めながらこう言った。

「おまえ、ふざけてんの?」

苛立った様子でユイを蹴り飛ばす音無。

尻餅をついたユイを冷めた目で見下ろしていた。

「なんで俺のメールを無視したんだよ?」

音無はユイの髪の毛を掴んで持ち上げた。

「いやあああああ!!」

痛みに耐えられず、ユイが叫ぶ。髪の毛が千切れるかと思うほどだった。

「ぎゃあぎゃあ騒ぐんじゃねえ!!」

音無が怒号と共にユイを蹴り飛ばした。

ちなみに音無の言うメールとは、ユイを遊びに誘う
内容を書いたものだった。中々返事がもらえなかったので
しつこく何度も送ってしまったのだ。ユイは暴力を
振るわれたショックで取り乱し、子供のように泣き出してしまった。

「い、痛い……うぅ……」

ユイは顔に手を当ててめそめそ泣いていた。

「何泣いてんだよ。いいから何で俺のメールを
 無視したのか教えろよ」

音無は容赦しない。

「うっ……ぐす……ひ…ひさ子さんが……
 音無さんは危険だから関わらない方がいいと……」

ユイは泣きべそをかきながらそう言った。

「そうか。ひさ子か。あのバカ女め…。俺の成仏リストに加えてやる」

音無が歯軋りする。

「や、やめてください先輩!! ひさ子先輩が
 いなくなったらガルデモが続けられなっちゃう…!!」

ユイが音無の足にすがりつくが、足で振り払う。
「うるせえ!」「きゃ!」ユイは派手に転んだ。


その関係は恋人間のDVのようだが、
実際はそれ以上に凶悪な関係だった。

音無がユイに目をつけたのが一ヶ月くらい前。
勇気を出して告白したが断られたので(彼女は日向が好きらしい)、
強硬手段に出ることにした。

その数日後、音無は直井を連れてユイの前に現れた。
音無は直井の催眠術によって強制的に成仏させることが
できる旨を説明し、
「俺と付き合わなければ、お前の親しい人から
順に成仏させてやる」と言って脅した。

その悪の成仏リストには、日向だけではなくひさ子や入江ら
まで含まれており、特にガルデモのメンバーが消えると音楽活動が
続けられなくなるのが辛かった。
無論、新しいメンバーを入れれば再結成は可能かもしれないが、
ユイは今のメンバーに愛着があったのだ。


結局、ユイは音無の条件を受け入れるしかなかった。


「許してください。今度からちゃんとメールに返事しますから…」

哀れな少女・ユイは嗚咽を交えながらそう言った。

「そうかそうか。それはいい心がけだな。
でもそれだけじゃ俺の腹の虫が納まらない。とりあえず脱げよ」

煉獄からの使者・音無が命令する。

「え?」とユイが目を見開いた。

「脱げって言ったんだよ。逆らう気か?」 

音無は怪しい笑みを浮かべている

その言葉には強い強制力が含まれていた。

「……分かりました」

ユイは承諾するしかなかった。逆らえばまた殴られるし、
ひさ子達を人質に取られているような現状ではどうしようもない。

制服の上着を脱ぎ、スカートのホックを外した。
ストンとスカートが床に落ちると、下着だけの姿になった。

「ブラも外せよ」

鋭い目で睨む音無。この男の辞書に情け容赦という言葉は存在しない。

「……はい」

ユイは手を背中に回してブラのホックを外した。

小ぶりと言うにはあまりにも小さい胸が露出した。

「おまえのおっぱい、まるでまな板みたいだな?」

音無はにやにや笑いながら胸に手を伸ばす。

「……」

やらしい手で触られる胸を見ながら、ユイは黙ってじっとしていた。
音無にされるのは今日が初めてではない。
以前は抵抗したら凄まじい勢いで音無が怒ったのだ。
その教訓を生かし、口を閉じてじっとしているのが一番だと考えたのだ。

「ひゃ!」

ユイの脅えた声。

「くすぐったいのか?」 

音無はユイの乳首を舐めていた。その他にも
お腹や脇の下などに舌を滑らして、ユイの反応を楽しんでいた。

ユイの身体は見事な幼児体系で、余計な贅肉はおろか、
女性らしい丸みが全くなかった。
かなでの身体も子供じみているが、ユイはそれ以上だった。

「…」

ユイは唇を噛み締めて耐えていた。
今の彼女にできるのは時間が過ぎるのをただ待つのみ。
ユイが今密かに疑問に思っているのは、どうして音無が
ここまで悪になってしまったのかということだった。

出会った当初の彼はどこにでもいる普通の男子学生だったが、
最近になって凶暴化してきた。ユイにはその理由を知る術はないが、
その原因はかなでにあったのだ。

音無が最初に付き合ったのがかなでだ。
始めのうちは中睦まじい関係が続いていたのだが、
次第にかなでが変貌してきた。

音無が他の女の子と話している時は烈火のごとく怒り出すし、
毎日しつこいくらいに送られてくるメールには
返事することが義務付けられていた。

以前、消えてしまった岩沢さんの話をしたときなどは、
かなでは激怒して、音無のCD(CROW SONG)を叩き割り、
腹いせに現ガルデモのメンバー達を襲撃しようとしていた。

『結弦を惑わす奴は許さない』あの時のかなでの目は真っ赤だった。
今思い出しただけでも戦慄するが、暴走するかなでを止めるのは
一苦労だった。特に音無は岩沢さんの大ファンだったので、
お気に入りのCD(記念に三枚買った)を割られたときはショックだった。

かなでには怖くて言えないが、激怒したいのは音無の方だった。

どれだけ岩沢さんのファンだったかと言うと、初めて出会った時
もらった飲みかけのペットボトルを口に当てながらオナニー
(ブッリジしながら)を実行したほどだった。

それだけに、愛する岩沢さんが消えた翌日に野球大会などに
参加した戦線メンバー達をぶん殴ってやりたいと思っていた。
陽動班・ガルデモのリーダーが消えたというのに薄情な奴らだからだ。

この理不尽な世界とかなでへの怒りを紛らわすため、
音無が女の子狩りに精を出してしまうのを誰が責められるだろうか。

亡き岩沢さんのかわりとして、
今はこのピンク髪のロリ・ボーカルで我慢するしかないのだ。

「あ……あん……や……やだ……ああ!!」 

ユイはバックで突かれていた。
パンツは太ももまで下ろされており、
両手は音無に引っ張られるように掴まれている。

「ああ……や……こんな…の……やだ…!!」

休まることないピストン運動。
音無が付くたびにユイの髪の毛がゆさゆさ揺れている。

ユイは嫌がって抵抗したが、音無に手を掴まれているので無駄だった。
激しく動く腰のくびれが緩やかなカーブを描いていて煽情的だった。

「はぁ……はぁ……あ……あん……もう…!!」

口を大きく開けて息をするユイは可愛かった。
顎のあたりまで垂れたよだれがテカテカ光っていた。
全身に汗をかいており、体力的にもつらそうだった。

「ああん……んああ……もう……いや……いや!!」

音無のモノに付かれる度に脳みそまで揺れてしまいそうだった。
部屋には汗と性の匂いが充満して居空間と化している。
今の彼女は早くこの苦痛が終ることをただ願っていた。

「そろそろイくぞ」  「いやあああああああああああああ!!」

音無の運動が激しさを増し、ユイの絶叫が響き渡った。


事後。

音無はユイにシャワーを使わせて帰らせた後、
気分転換に散歩していた。 


音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(1)

音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(2)


音無「浮気させてもらうぜ」 かなで「え?」改訂版(3)

 

実に空気を読む家電製品たち・・・ 

2010年08月27日 | Weblog
最近家にある家電製品が次々とジャンクになっています
具体的には
・冷蔵庫
・洗濯機
・テレビ
・自分の心
・それと便座カバー
など・・・(下二つはジョーク・・・)

うちに水銀燈が住み着いているのでしょうか?
とつぶやいてもいいくらい立て続けにジャンクになっています・・・

まあ大阪府堺市に住んでいた時代からのものなので
まあこれは当然といえば当然かも知れません・・・

それにしてもエコポイント制度のおかげか
今回は結構少ない出費ですんだようです

そういう意味ではうちの家電製品たちは
実に空気を読んでいるといえそうです・・・





「乳酸菌とってる~?」
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どうやら天体観測に妹がいってきたようです・・・

2010年08月19日 | Weblog
先日妹が親と天体観測にいってきたようです・・・
どうやら夏休みの宿題で夏の大三角形
(デネブ、アルタイル、ベガ)
を観察するというものがあったようです・・・

そういえば夏の大三角形と言えば

あれが、デネブ・アルタイル・ベガ
君は指差す 夏の大三角
覚えて 空を見る・・・(以下略)

で有名な化物語のED
「君の知らない物語」を思い出します・・・ 




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とあるTOP画像作成代行サイトを見て思ったこと・・・

2010年08月19日 | Weblog
最近時間があまっていろいろとネットサーフィンを
して画像探しをしていていろいろな画像サイトに出会いますが
その中でとあるTOP画像作成代行サイト(fc2)にも訪れたのですが
またそれが最悪でした・・・
まあそこはとりたてて優れているわけでもないのですが
非常に上から目線の文章で
自分勝手なルールで読者を管理していて見ていて非常に不快でした

別に管理人オリジナルの画像を使っているのわけでもなくて
web上に流れている他人が作成した画像を無断で拝借して
適当に加工して配布しているだけなのに
よくもまあこんな態度で運営できるなと呆れてしまいました・・・
どうせこんなサイトを運営するのならば
もう少し読者と元画像制作者に敬意を払うべきではないでしょうか?

それにしても最近こんなふうに
どこか勘違いしている人間が多くて非常に困ります

いずれこんな世代が日本あるいは世界を支配していくのだと思うと
少しぞっとします・・・・








「My life STYLE 」
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ふと思ったこと

2010年08月18日 | Weblog
何か不快に思うと「きもい」としか表現できない
最近の日本人の語彙の少なさに呆れる自分でありました・・・

それにしても最近の日本語って外来語が多すぎで非常に困ります
そして外来語にしても日本語にしても
本来の意味からはずれたものが
誤用されているのも非常に気になります・・・

言葉とは生き物のようなものだと言われますが
さすがに今の様子は納得いきません


「言葉とは生き物」
.
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迷い猫オーバーランOPの歌詞・・・ 

2010年08月11日 | Weblog
迷い猫オーバーランOPの「はっぴいにゅうにゃあ」の歌詞を掲載・・・

んでっ!んでっ!んでっ!
(にゃあ)にゃ~んでっ!
かまって かまって 欲しいの
イイ子じゃない時のワタシ
カワイイとかって ありえない

ソレ!ソレ!ソレ!
(にゃお)LOVE!
もらって もらって ください
非常事態が 日常です
好きって言ったら ジ・エンドにゃん

わがまま そのまま ねこまんま
上から目線のてんこ盛り
三毛・ブチ・トラ・シロ(早くしろ)
ウェルカム 猫招き
調子にのっちゃだめ!
にゃんたら!
優しすぎるの大キライ(みゃーん)

はっぴぃ┬にゅう┬にゃあ┬
はじめまして
キミにあげる 最初のオーバーラン
逃げるから 追い掛けて まぁるい世界
ラッキー┬ニュー┬フェイス┬
近づいてる わたしだけ見つけなさい
拾いたいなら 拾えばいーじゃん

んでっ!んでっ!んでっ!
(にゃあ)にゃ?んでっ!
遊んで 遊んで 欲しいの
シッポのある女の子には
命令したって 無駄だよ

でれっ!でれっ!でれっ!
(ツン)LOVE!
いっぱい いっぱい あげるね
気分しだいは 秒速です
おととい来たら 終わってる?

拾え 拾えば 拾うとき
ガブって甘噛み やるせない
シャム・ノラ・チシャ・バケ
(そんでもって)
キャットじゃなくて「ねこ」
子猫にコンバンワ
にゃんたら!猫耳つけて幸せよ
(みゃーん)

はっぴぃ┬にゅう┬にゃあ┬
迷いまして
キミの胸に 激しくオーバーラン
いいから 謝って 鳴き真似するぞぉ
ラッキー┬ニュー┬フェイス┬
ねえ好きでしょ いますぐに抱き上げてね
段ボールから 愛を込めて

はっぴぃ┬にゅう┬にゃあ┬
はじめまして
キミにあげる 最初のオーバーラン
逃げるから 追い掛けて まぁるい世界

ラッキー┬ニュー┬フェイス┬
近づいてる わたしだけ見つけなさい
拾いたいなら 拾えばいーじゃん

はっぴぃ┬にゅう┬にゃあ┬
迷いまして
キミの胸に 激しくオーバーラン
いいから 謝って
鳴き真似するぞぉ
はっぴぃ┬にゅう┬にゃあ┬
はじめまして
ぐずぐずしない 拾えばいーじゃん
(にゃーん)


※ところで最近の世界って
「異常気象が日常です」ね・・・


「んでんでんでww」

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ラノベで読書感想文を書く方法・・・(続編) 

2010年08月08日 | Weblog
今回は前回掲載した
ラノベで読書感想文を書く方法
の続編を書きたいと思います
読書感想文を書きたいけど最近ラノベしか読んでいないという人や
ラノベというかなり新しいジャンルで挑戦してみたいという人は
よかったら参考にしてください

※今回も感想文の骨の部分と方向性だけ書きます
残りの部分は自分で考えて個性的に仕上げてください!
それからあくまで参考なので鵜呑みにしないように・・・

<Angel Beats!(エンジェルビーツ)>
本に出会った理由

おおよその本の内容

内容についての軽い感想

最近のアニメブーム
又は
現実で満足いく青春を送れなかった子供たちについて

アニメブームがもたらす経済効果と世界に与えた影響
又は
まともな青春が送れなかった子供たちとその背景(社会問題)

全体のまとめ、そして自分たちはどう生きるべきか?

<らき☆すた>
本に出会った理由

おおよその本の内容と軽い感想

最近のアニメブームとその経済効果(例・・・鷲宮町)

アニメブームがもたらしたいい事・悪い事

これからの社会はどうなるべきか?

<化物語>
本に出会った理由

おおよその本の感想

内容についての軽い感想

他のラノベとの違いや西尾維新とその作品について

最近のアニメ・マンガブーム

アニメブームがもたらしたいい事・悪い事

自分たちはどうするべきか?

<ひぐらしのなく頃に>
本に出会った理由

おおよその本の方法

内容についての軽い感想

最近のアニメブーム

ひぐらしのなく頃にをまねた殺人事件

アニメブームがもたらしたいい事・悪い事

自分たちはどうするべきか?

<灼眼のシャナ・ゼロの使い魔>
本に出会った理由

おおよその本の感想

内容についての軽い感想

他のファンタジーとの違いや共通点
又は
現実世界との相違

もし自分がその世界に入れれば・・・

最近のアニメ・マンガブーム

アニメブームがもたらしたいい事・悪い事

自分たちはどうするべきか?
又は
これからの社会はどうなるか?





最後の「灼眼のシャナ・ゼロの使い魔」については
かなり自分が思うにかなり書きにくいので、
他の候補がない場合はやめたほうがいいかと思われます
※読書感想文の攻略地図考える時点で悩んだので・・・

これよりいい書き方があれば後学のために教えてください!!
お願いします!



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ラノベで読書感想文を書く方法・・・ 

2010年08月05日 | Weblog
今回はラノベで読書感想文で書く方法を考えてみました・・・
ぶっちゃけ読書感想文なんて本をきっかけにした意見文なんで
なんとか社会問題とか自分のことに持っていければ
題材はなんでも問題ないようです


というわけでこう書けば楽に書けるという
おおよその方向性を書いてみます
※あくまで自己流なので完全に鵜呑みにしないように・・・・!

<涼宮ハルヒシリーズ>
本に出会った理由

おおよその本の内容

内容についての軽い感想

最近のハルヒブーム

西宮北高校(聖地)侵入事件とその感想

最近のアニメ・マンガブームの善と悪

自分たちはどうするべきか?

<地獄少女>
本に出会った理由

おおよその本の方法

内容についての軽い感想

現在のいじめ問題または自分が経験したいじめ

いじめや社会問題について思ったこと

自分たちはどうするべきか?

<狼と香辛料>
本に出会った理由

おおよその本の感想

内容についての軽い感想

他のラノベとの違い

最近のアニメ・マンガブーム

アニメブームがもたらしたいい事・悪い事

自分たちはどうするべきか?


とりあえずこんな感じで行けば
ギリギリ制限字数の8割(最低合格ライン)には
無事たどり着けると思います



「ライトノベルの楽しい書き方」
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