「DIVE!!」(森絵都/角川文庫)読了。
飛び込みというマイナー(失礼)スポーツを扱っていますが、丁寧な描写で書かれていて競技に対する知識がまったくなくても楽しめます。
知季、飛沫、要一の3人のまったくちがう個性を持った主人公のみならず、周りを固める人々も魅力的です。
ネタバレあり↓↓
特に、2部で東京に戻ることを決めた飛沫。それが「勝つために」ではなく「負けるために」あること、その決意。
4部、3人に及ばない現実を受け止めそれでも腐らずに今自分にできる全てを出し切ろうとするレイジ。
このふたつのシーンには特に胸打たれました。
ネタバレあり↑↑
主役が3人いればその中から必然と勝者となる者だけでなく敗者になるものもいる。
特にこの小説が素晴らしいと思ったのは、敗者の、負けることの、葛藤の描き方が秀逸であることでした。
篠原美也子というシンガーソングライターのファンをやってる因果か、勝つことよりも負けることの描き方というのに関心がいってしまうもんで。
もう、その点でいえば文句の付けようなしです。
そういった描写以外にも、主人公達のやりとりというか掛け合いがテンポよくておもしろいし、硬軟織り交ぜて一気に読めます。
元々は児童文学として刊行されていた作品ですが、いわれなければわからないくらい大人が読んでも楽しめる秀作です。
少し前にも書きましたがこの本、ミドリさんに勧めていただき読みました。
こんないい本教えてくれたミドリさんに多謝。ありがとう。
飛び込みというマイナー(失礼)スポーツを扱っていますが、丁寧な描写で書かれていて競技に対する知識がまったくなくても楽しめます。
知季、飛沫、要一の3人のまったくちがう個性を持った主人公のみならず、周りを固める人々も魅力的です。
ネタバレあり↓↓
特に、2部で東京に戻ることを決めた飛沫。それが「勝つために」ではなく「負けるために」あること、その決意。
4部、3人に及ばない現実を受け止めそれでも腐らずに今自分にできる全てを出し切ろうとするレイジ。
このふたつのシーンには特に胸打たれました。
ネタバレあり↑↑
主役が3人いればその中から必然と勝者となる者だけでなく敗者になるものもいる。
特にこの小説が素晴らしいと思ったのは、敗者の、負けることの、葛藤の描き方が秀逸であることでした。
篠原美也子というシンガーソングライターのファンをやってる因果か、勝つことよりも負けることの描き方というのに関心がいってしまうもんで。
もう、その点でいえば文句の付けようなしです。
そういった描写以外にも、主人公達のやりとりというか掛け合いがテンポよくておもしろいし、硬軟織り交ぜて一気に読めます。
元々は児童文学として刊行されていた作品ですが、いわれなければわからないくらい大人が読んでも楽しめる秀作です。
少し前にも書きましたがこの本、ミドリさんに勧めていただき読みました。
こんないい本教えてくれたミドリさんに多謝。ありがとう。
気に入って頂けたようで、こちらこそどうもありがとうございましたv
個人的には、「バッテリー」と同じぐらい売れてもいい小説だと思うのですが、装丁がアレだし、現実はキビシイですねー。
ちなみに、文庫版だと上下巻ですが、元々のソフトカバー版は、1巻が知季、2巻が飛沫、3巻が要一の視点で描かれていて、最終巻になる4巻では、それ以外の人々の間を、めまぐるしくスイッチしていく形式になっていました。その構成も含めて好きだったんですけどね。いろいろと、もったいない(苦笑)。
個人的にはバッテリーよりDIVE!!の方が好きなんでほんと勿体ない。
バッテリーも2,3年前に3か4まで読んで止まったままだから、
6が文庫化したら1から一気に読み直そうかなあと画策しています。
思えばバッテリーも今みたいにバカ売れする前にミドリさんにお勧めしていただいたんですよねえ。