『ちょび』助の下僕観察日記

吾輩は『ちょび』助である。吾輩が見た自称・飼い主の自堕落な日常を綴る・・・筈が、完全に吾輩の徒然日記と化している模様。

涙と涎と鼻水と。

2007-06-23 15:33:52 | Weblog
吾輩は『ちょび』助である。

自称・飼い主の奴が自分のブログばかり更新して、吾輩のこの頁をなかなか更新しない。

ならば、吾輩自身で・・・と思ってみても、それが出来ないことが歯痒くて仕方ない『ちょび』助である。

きっと、自称・飼い主の奴は自分の頁よりも此処の方がアクセス数が多いので面白くないのだろう♪

さて、その自称・飼い主であるが、今朝ほど目を覚ました時から何かおかしい。

何がおかしいって・・・奴の顔である。

元々、おかしな顔をしているが、普段に増して見ている吾輩は違和感を感じる。

何かが足りないのである、奴の顔のパーツで。

髪は元々無いから論外であるがw

それが何か、その時は吾輩にも分からなかった。

自称・飼い主は何も気付かずに、歯を磨き、顔を洗って髭を剃っている。

今日は、隣の喫茶店に行って朝食を摂るのが先か、それとも吾輩の散歩が先か?

どちらが先になるかは、その日の自称・飼い主の気分次第なので吾輩としても気が気ではない。

外は怖くて嫌いだが、散歩自体は決して嫌いではないゾ、吾輩。

だが、鈍感な自称・飼い主も異常に気付いたのだろう。

洗面所から戻ってくると、何やら探し回っている。

「おかしいな?何処にやったんだろう」

テーブルの新聞紙を引っ繰り返したり、TVの上を何度も確認しても捜し物は見つからない様子だ。

あ・・・。

あ・・・あ・・・。

あああああああああああ!

吾輩、漸く理解した。

朝から自称・飼い主の顔に足りないと思っていたもの。

何時もと違うな。と、奴の顔に感じていた違和感の原因。

それは、普段奴が寝る時以外には必ず低い鼻の上に乗っけている『眼鏡』とか云う代物だ。

ヤバイ・・・。

この展開はやば過ぎる・・・。

反射的に吾輩は、部屋の隅にある吾輩と『まこ』オバサン専用のタオルケットへ歩みを進めた。

何事にも鈍い癖に、気付いて欲しくない時にだけは妙に勘の良い自称・飼い主。

吾輩の行動を目敏く見付けて咄嗟に全てを理解したのであろう。

「まさか」

と言いながら、わが輩を追い越し、タオルケットを調べてみれば・・・その下に隠されていたのは・・・。

麗しい吾輩の鼻によって、ベタベタのドロドロのグチャグチャになった奴の眼鏡。

「『ちょび』助!てんめぇぇ!!」

奴の全身から発せられる怒気を吾輩はひしひしと感じる。

昨夜、自称・飼い主は布団に入って漫画の本を夜遅くまで読んでいた。

読み終わった奴は、そのまま枕元にある硝子テーブルの上に漫画と眼鏡を無造作において寝入ってしまったが・・・。

わが輩の手に届く所にそんなものを置いておくオマイが悪いんぢゃないのか?

オマイが迂闊だから、こんな結果になったんだろうに。

『まこ』オバサンは吾輩より体高が高くても届かない硝子テーブル。

吾輩はちゃんと届くゾ、胴が長いから(爆)。

大体、最近・・・寝る時には『まこ』オバサンを抱っこして寝る癖に、吾輩にそんな優しい態度を示した事なんて無いだろう。

勿論、この糞暑いのにオマイとくっついて寝るなんて御免だが、『まこ』オバサンが自称・飼い主に甘えているのを見るのはもっと癪だ。

吾輩のこの切ない気持ちを理解していれば、自称・飼い主の奴もこの程度の悪戯くらいは許してくれる・・・。

筈無かった!

レンズは吾輩の涎と鼻水でしっかり曇っていたが、洗って使える様子だったが、問題はツルの部分である。

特に耳に当たる部分は吾輩の歯形が付いてガジガジ状態。

「眼鏡をかけるだけで耳が痛い」

とか言って、自称・飼い主は吾輩に八つ当たりしてくるが・・・使えるなら、それで良いぢゃないかw

なのに、朝っぱらから奴は怒ってばかり。

御陰で、今朝も散歩が無くなってしまった。

昨日は雨なので、玄関先に出ただけで「この雨だとびしょびしょになるぞ。お前は雨に濡れるの嫌いだもんな」と、勝手に決めつけて吾輩の意見も聞かずにとっとと家の中に引っ込んでしまった自称・飼い主。

オマイが雨の中散歩するのが面倒なだけだろう!

おのれ~!!

これで二日続けて散歩無しか!

今日は一日、ふて寝している吾輩なのであった。

その飼い主、凶暴につき。

2007-06-18 15:02:22 | Weblog
吾輩は『ちょび』助である。

独特の体型故、身体を使うことはあまり得意ではないが、博識自慢の『ちょび』助である。

口の悪い自称・飼い主は「悪知恵ばかりに長けている」と陰口を叩くが・・・。

よく睡眠中、「れむ」「のんれむ」は90分周期で切り替わり、その切り替えや血行をよくする為に人は寝返りをすると云う。

・・・だが・・・寝相が悪すぎ!・・・自称・飼い主の奴・・・。

脳は不要な行動をしないように常に身体をコントロールしているが、睡眠中は脳もお休みしている為に、無駄な動きや意味のない動きをしてしまう。

或る意味、寝相がよいのは熟睡状態ではない、とも言えるのだが・・・。

それにしても、自称・飼い主の奴は、寝相が悪すぎ!!

吾輩や『まこ』オバサンが深夜まで寝室で運動会状態だから睡眠不足だとか、眠りが浅いだとか、一体どの口から出てくるのか?と言いたくなる。

昨夜も布団を部屋の隅まで蹴り上げた自称・飼い主。

絨毯の上で幸せそうに眠っている。

昨夜は暑かったので、吾輩は部屋から出てピータイルの上で寝ていた。

『まこ』オバサンも、吾輩の隣で寝ていたが・・・ええい!暑苦しい!

途中で目を覚ました吾輩が、寝室へ戻ろうとしたら・・・見慣れぬバリケードが部屋の出入り口を塞いでいた。

以前の吾輩ならばこんな時。

「出たな!妖怪ぬりかべ。吾輩が退治してやる!」

と、通せんぼする奇っ怪なバリケードに戦いを挑み、自称・飼い主の奴にブログのネタを提供する処であるが、吾輩も何時までもお子ちゃまではない。

これは、寝ると凶暴になる自称・飼い主が蹴り倒した敷き布団と掛け布団と枕の集合体である。

偉いゾ、吾輩。

ちゃんと、ものの道理を弁えている。

が・・・積み上げられた布団が邪魔で、部屋の中にはいることが出来ない。

何度か、布団登頂を試みたが、上手くいかない。

物音に気付いたのか『まこ』オバサンがやって来た。

身軽なオバサンはひらりと身を躍らせると、難なく布団の山をクリアして自称・飼い主の横で寝入っている。

く・・・悔しい!

屈辱的な口惜しさである!

その後も幾度か登頂に失敗した吾輩は、頭を使う頃にした。

トンネル作戦である。

吾輩の逞しい前足で布団をかき分け、角の方を移動させて自分が通り抜け可能なスペースを創り出すことによって寝室への進入を成功させたのである。

「こら!自称・飼い主!!何という寝相の悪さだ、オマイは」

腹が立ったので、吾輩は幸せそうに熟睡している自称・飼い主の頭を前足で思い切り引っ掻いてやった。

『まこ』オバサンが幾らちょっかいをかけても深い眠りから覚めない自称・飼い主だが、吾輩が少しでも何かすると直ぐに目を覚ます。

その時も、寝惚け眼の自称・飼い主は壁際にある本棚を抱擁するような格好で寝ていたが、自分が絨毯の上で目を覚ましたことを悟り。

「また、布団をお前らに盗られたのか。何時も何時も、自分たちだけ布団のど真ん中で偉そうに寝やがって」

と、忌々しそうに文句を言って来たが・・・出入り口付近に山積みされた布団を見て、自分のやったことを瞬時に理解したのだろう。

その場で、再び眠ってしまった、何事もなかったかのように。

このヲトコ、自分が凶悪なほどに寝相が悪いことは自覚している様子である。

だが、吾輩にあらぬ疑いをかけて文句を言っておきながら、自分のしでかした事だと分かった途端に知らん顔を決め込んでいる。

「ごめんなさい」は如何した「ごめんなさい」は。

他者を故なく疑ったり、自分が過ちを犯した時は素直に謝罪するべきだろう、自称・飼い主。

迂闊な奴め!

2007-06-16 18:03:57 | Weblog
吾輩は『ちょび』助である。

ヲトナになって悪戯がめっきり減り、自他共に典型的「よゐこ」代表だと認められていると自負している『ちょび』助である。

さて、自称・飼い主の奴が昨夜、携帯電話なるものの充電を寝室で行った。

寝る前に電池の残量が残り少ないことに気付き、枕元にある硝子テーブルの上で充電をしたのである。

自称・飼い主は普段なら、決して吾輩たちの行動範囲である二階では充電をしない。

充電中にコードを囓られたり、電話をカジカジされたり、咥えて放り投げられたり、踏ん付けられたりする事を避ける為にである。

・・・甚だしい被害妄想だ・・・

吾輩は以前、PS2なる人間を堕落させる器械にたいして、おしっこ攻撃やコード切断攻撃を加え、ぶち壊してやったことはあるが、あれはゲームばかりして仕事に差し支えがあったり、連日睡眠不足に陥って体調を崩す自称・飼い主をPS2の魔手から救い出す為に行った事である。

自称・飼い主の為を思えばこその闘争だったのである。

携帯電話には悪さしないゾ、吾輩。

まぁ、『まこ』オバサンのことは知らないが。

だが・・・。

ウズウズ・・・。

ウズウズウズ・・・。

テーブルの上には黒いコードで繋がれた携帯電話が置いてある。

玩具としては格好の大きさである。

悪戯はしないが・・・ちょっと、黒いコードを加えて引っ張ってみる。

畳の上に携帯電話が音を立てて落ちた。

叱られるかな・・・と、自称・飼い主の様子を伺う。

生まれついての「のほほんオヤヂ」は落ちた音に全く気付かないで熟睡している。

吾輩、よゐこである。

吾輩はお利口さんである。

コードを囓ったり、携帯電話を加えて投げ飛ばしたり、そんな知性と品格に欠けるような行動は決してしないゾ。

『まこ』オバサンは、知らないが。

オバサンは所詮、犬だし♪

嗚呼、オバサンも自称・飼い主と一緒に爆睡中だ。

噛み付いたりしないけれど・・・目の前に転がっていると、何となく興味がわいてくる。

知性溢れる吾輩は、何事にも好奇心旺盛なのである。

匂いを嗅ぐくらいなら・・・自称・飼い主も文句は言わないだろう♪

鼻を近付けてみる。

歯形が付かなければ、悪さをした証拠も残らないだろう。

ちょっと、噛み付いてみる。

何の反応もない。

携帯電話という奴は、此方が色々ちょっかいをかけても非常にリアクションの乏しい、面白みのない奴である。

逞しい前足で引っ掻いてみる。

ちょっと、携帯は移動した。

が、その動きは驚くほど鈍い。

まだ、『まこ』オバサンを遊んでいた方が面白い。

駄目だな、携帯電話という奴は。

反応の鈍さに退屈しながらも、自称・飼い主や『まこ』オバサンのように、睡眠を妨害されて怒る様子がないだけが取り柄かも知れない。

朝、目を覚ました自称・飼い主は携帯電話が畳の上に落ちているのを発見し「こら!『ちょび』助!!」といきなり文句を言ってくる。

だ・か・ら!

何故?真っ先に吾輩を疑う! 自称・飼い主!!

『まこ』オバサンだって同じ部屋で寝ていたんだから、犯人はオバサンの可能性だってあるだろうに!

自称・飼い主は携帯電話やコードに囓った痕などがないのを確認して安心している。

奴の怒りも一時的な気紛れだったのだろう。

やれやれ・・・である。

だが、自称・飼い主はその時に気付かなかったが・・・。

携帯電話は、吾輩の麗しく濡れた鼻の所為で、べたべたになっていた。

たっぷりと、吾輩の涎まみれにもなっていた。

勿論、一晩の内にしっかりと乾いていたのであるが。

そして、朝の散歩を済ませ、玄関に入った所で、自称・飼い主はしっかりと充電を済ませた携帯電話で、吾輩の愛らしい姿をパチリ。

が、奴は首を傾げている。

何枚撮ってもピンボケ状態らしい。

今日、載せた写真がその一枚であるが・・・。

自称・飼い主は「お前の所為だ!」と再び吾輩に謂われなき冤罪を押しつけてくるが・・・。

何でだ!

吾輩が一体何をした!

吾輩、何故叱られているのか、さっぱり分からない。

なんか・・・その後に、自称・飼い主は一生懸命、携帯のレンズ周辺を拭いていたが・・・携帯写真はそれ以降、ピンボケ状態らしい。

「だぁういん」である。「しんかろん」である。

2007-06-14 12:12:33 | Weblog
吾輩は『ちょび』助である。

横暴な自称・飼い主の言動も、気紛れな『まこ』オバサンの我が儘もちゃんと許している、心優しい『ちょび』助である。

自称・飼い主の奴が、自分の頁にも書いていたが、我が家の庇に雀が巣を作った。

今にも崩れ落ちそうなぼろい巣である。

毎朝、窓を開ける度に雛の声を聞いていた自称・飼い主だったが、ここ数日はあまり雛の声も雀の声も聞かない。

我が家の近所は、ワラワラワラと生息する猫オバサンのメッカである。

野良猫は異常に繁殖し、皆がまるまると太った健康優良児ばかりである。

以前、吾輩が自称・飼い主と朝の散歩で近所を歩いていたら、雀の羽が散乱していた。

翼の部分も引き千切られたように空き地に落ちている。

野良猫にやられたのであろう。

自称・飼い主は決して猫も嫌いではないのだが、自分の家の庇に雀が巣を作っている所為か、複雑な表情をしていた。

そして、先週のことである。

やはり朝の散歩から帰る途中、道端に落ちている雀の死骸を見付けた。

傷一つない綺麗な状態である。

雀は道の角で、静かに眠っているように横たわっていた。

自称・飼い主は・・・生まれついて鈍感ヲトコ故、全く気付かなかったが、痩せ細って骸を晒す雀に気付いた吾輩が側によると、やはり哀しげな表情をしていた。

・・・あのなぁ・・・その前日に、道路脇で死んでいたネズミに興味があったので近づいただけで、無理矢理リードを引っ張って近付けまいとした癖に・・・えらく雀とネズミで扱いが違うな・・・オマイ。

その日以降、雛の鳴き声はするものの、朝窓を開けで自称・飼い主のおっかない顔を見て巣から逃げ出し、向かい側に留まって奴の様子を探っていた二羽の雀の姿を見なくなった。

雛の鳴き声も、先日から全く聞こえない。

自称・飼い主も心配そうだ。

ふん。

吾輩には全然優しくないが、雀には妙に優しいぢゃないか。自称・飼い主。

今朝。

久々に奴は窓を開ける時に雛の鳴き声を聞いた。

奴の顔を見て逃げ出す親鳥の姿も見付けた。

だが、二匹いた親鳥は一匹だけだった。

それも、姿を見せたのはガリガリに痩せた方の雀だった。

田舎の地方都市とは云え、我が家は駅の正面玄関から徒歩10分の位置にある。

昔は戦争で燃えなかった為、古い家屋が軒を並べていたが、今では高層ビルに囲まれている。

自称・飼い主の住んでいる集合住宅も、建った当初は画期的なビルだと持て囃されたが、今では駅前の美観を損ねる老朽化建築物として高い周囲の建物の中に埋没している。

雀にしてみれば、餌もなければ硝子やミラーばりの建物は危険な障害物と化す。

幾ら頑張っても、生き難い環境なのであろう。

あ!

そだそだ!

ヲイ!自称・飼い主。

そんなに雀の雛が心配なら、オマイが育ててやればよいだろう。

何?とてもぢゃないが、あんな高い位置にある巣には手が届かない。

「だーういん」を知らないな。このヲトコ。

進化論を学校で勉強しなかったのか。

キリンさんは高い場所にある餌をとる為に首が長くなったのだぞ。

オマイもきっと、雛に餌を与えている家に背が高くなるかも知れない。

自称・飼い主は人一倍胴が長い癖に背は低い。

嗚呼・・・要は恐ろしいほどに足の短い体型・・・だと云うことだな。

きっと、いつでも地面に這い蹲って、お金でも落ちていないか。とか、綺麗なおねいさんの足下ばかり見たり、スカートの中を覗こうとしてばかり居るからそうなったんだろう。

自業自得だ(大笑)。

だから、きっと高くて危ない位置にある雀の巣に届くよう、頑張って雛の面倒を見てやれば、背が伸びるかも知れない。

たとえ、某師匠に「40過ぎたらもう初老」と言われても、変わることがあるかも知れない。

まぁ、今以上に胴が伸びたら・・・妖怪みたいだし、手だけが伸びても困るが。

えっ?

自称・飼い主の体型が吾輩そっくり??

失敬な!

吾輩はあんなみっともない格好はしていない・・・筈である。

勿論、吾輩は自分の姿形を見たことなど、一度もないがw

本能の為せる技である。

2007-06-07 22:15:20 | Weblog
吾輩は『ちょび』助である。

吾輩は吾輩と云う存在であって、決して犬ではないが・・・たまに、犬の血が流れているのでは?と思ってしまう『ちょび』助である。

今朝も、自称・飼い主が押し入れの中に入れてある組み立て式のローチェストから靴下を取り出して履いていた。

そのまま部屋を後にしたが・・・押し入れの戸が少し開いている。

吾輩の血が騒ぐ。

どうやら吾輩は狭い所に入り込み、獲物を捕ってくる猟犬の血が流れているのかも知れない。

勿論、吾輩は犬ではないが・・・。

だが、こうして血が騒ぐ所を見ると、ちょっぴり、そんな血が混じっているのかも・・・と云う気分になってくる。

ほんのちょっぴりだゾ。

で、ほんの少し開いた、暗い押し入れに潜り込み、手探りで中を物色すると障害物に突き当たった。

そんなもの、吾輩の知恵と根気でクリアして、中に隠れているものにがぶりと噛みつき、押し入れから引きずり出してやる

それを何回も繰り返した。

押し入れの中に潜んでいる、吾輩の獲物はワラワラと沢山居たのである。

一階に降りていた、自称・飼い主が掃除を終わり、二階に戻ってきた。

「さぁ、『ちょび』助♪散歩に行くぞ」

などと言いながら、二階の玄関先にある吾輩専用のリードと、ティッシュの入った鞄を手に、吾輩の元にとやって来る。

が・・・吾輩の後ろに展開されていた光景を見て、自称・飼い主は絶句し、激しい怒りを吾輩にぶつけてきた。

畳一面に張り巡らされたペットシート(当然、奴の元寝室は現在吾輩と『まこ』オバサンの広大なトイレと化している)の上に散乱する靴下の数々。

お仕置き用の竹刀を手に、本気で吾輩をぶつ自称・飼い主・・・本当に大人気のない奴である。

初めは悪ことしたのか?

したかも知れない。

したんだろうなぁ。

と、大人しく逃げ回っていた吾輩も、あまり奴がしつこいので歯を剥いて脅しを掛けてやった。

しかし、自称・飼い主は怯まない。

吾輩、奴が落ち着きを取り戻した後も、延々と説教を受けた

散々、叱られて許して貰ったが・・・よく考えたら、何で下僕に吾輩が叱られねばならないのだろう。

ま・・・今日の所は、奴の顔を立ててやろう。

が、よく考えたら、この騒動の御陰で、吾輩は朝の散歩に行ってない。

自分の靴下を壊滅させられたとは云え、吾輩に暴虐三昧に及んだ末、職務放棄をする自称・飼い主・・・許せん!