熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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会員エッセイ

2021-10-27 00:00:01 | 川柳一般

      追われた赤とんぼ  

ある言葉を、意味や解釈を取違えて覚え込んだ挙句に、使った後で指摘されて困ることがある。特に歌詞を見たことがなくて、歌声だけで覚えている歌などにとんでもない誤解をしていることがある。

かなり以前の話になるが配偶者が突然「トウカイタテガミって、どんなたて髪?」と聞いてきた。聞かれた当方も質問の意味が判らず???を3個ほど頭上に点灯させて「なに?」と聞き返すと、「堺正章」の歌で、さよならトウカイタテガミという歌詞があるのだと言う。「おいおい!さよならと書いた手紙だろ」と教えると、ビックリ仰天していた。「馬のたて髪」だと思っていたらしい。

かく言う私も数年前のブログで「夕焼け小焼けの赤とんぼ、追われてみたのはいつの日か、と赤とんぼの立場で歌う童謡も珍しい」と書いたことがある。するとコメント欄に、sironekoの子というネームで「私はオンブされた子供が背中で赤とんぼ見たという歌かと思っていた」と書込みがあった。当時の私のハンドルネームはsironekoで、その子だというからには、他県に嫁いでいる長女の仕業である。「あれ~そうだったんだ~」というのが、その書き込みに対する私の返信だった。全国的に無知さ加減を披露したわけである。

耳で覚えた詩や歌の歌詞などは、今一度意味するところを確かめてから歌ってみるのも悪くないと思うがいかがだろう。

 誤解したままで歌って悦にいり   しろ猫  

     byしろ猫



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