そうだったんだ!読書メモ~~今日見つけた3つの「ヘェ〜」

欲張って1冊の本からたくさん学ぼうとしても無理っぽいので3〜4つにポイントをしぼってます。

【拾いメモ、kindle】明日の幸せを科学する ダニエル・ギルバート著 より

2020-04-28 16:24:00 | 拾い読書メモ

Stumbling on Happiness


○   唯一、人間という動物だけが未来について考える。No.172/4279

(リスが秋になると食料を保存し始めるのも日照時間に対するプログラミングらしい。if 状況 then 行動。if日照時間が9時間を切ったら thenドングリを木の穴に集めるみたいなことらしい。)


○   脳は今読んでいる単語や直前に読んだ単語をもとに、つぎにくるだろう言葉を推測している。脳が次見して、信じがたいスピードで文の先を予測していることにはまったく気づかない。こうした予測は、迅速さの点でも精度の点でも一流だ。 No.260/4279

(ここに出てくる予測とは株価の上昇やマドンナが次にどんな色に髪の毛を染めるかではなく、今ココに居る自分に次に起こる事を予測することであり、この本では次推(ネクスティング)と呼んでいます。つまり今ココに居る自分を起点に次に起こる無数のパターンを想定し、その中から選ぶということを言っています。ただ、当然ですが予想外のことも起きるらしく、そういうときはびっくりしたり、頭が真白になったりするみたいです。)


○   「不安」と「計画」を結びつける概念は何か、そう、どちらも未来について考えることと密接に関係している。計画するには未来を読まなければならず、不安感はそれに対する反応の一つだ。No.344/4279

(前頭葉に損傷を受けると不安が消えて心が安定するケースもあるんですが同時に計画もたてられなく場合がある。つまり、不安と計画は脳の近いところで反応しているみたいです。どちらが最初でもいいみたいです。不安があるから計画を立てる。計画を立てたから不安になった。


そう言えば、鈴木祐さん著の「超ストレス解消法」の中に「フォアヘッド・タッピング」というストレス・リダクションがあって5本の指で1秒毎におでこをタップする方法があるのですが、ストレスでやけ食いをしたくなったときに試すとあります。理屈としてはワーキングメモリには限界があって最初に新しい情報に飛びつくから食べ物の情報は追い出してしまうとあります。言われたことはとりあえず信用するシステム1で信用するとして。新しい情報にすぐ飛びつく脳としてはスマホからのアラームや通知には目がない訳で超強力な集中力カッターになり得ますので要注意ですね。話はもとに戻りますがおでこをタップすることでそのストレスの元になった前頭葉の不安はダメージを受けるのでしょうか。タップしながら楽しい休日の計画を立ててみれば検証できますね。)


【拾いメモ】ダニエル・カーネマン著 ファスト&スロー(上)より

2020-04-28 08:24:00 | 拾い読書メモ

○   著書「明日の幸せを科学する」で知られる心理学者のダニエル・ギルバートは、彼の主張は、こうだ。ある言明の理解は、必ず信じようとするところから始まる。もしその言明が真実なら何を意味するのかを、まず知ろうとする。信じようとする最初の試みはシステム1の自動作動によるものであり、状況を最もうまく説明できる解釈を組み立てようとする。システム2が忙殺されると、間違った文章を「信じない」ことが難しくなるという偏った影響が現れた。システム1はだまされやすく、信じたがるバイアスを備えている。p.147

(というのが確証バイアスの仕組みですね。多くの人は自分の信念と一致しそうなデータばかり探す。例えば原子力発電は危険だという信念を持った人に本を探してもらうとそういう本しか持ってこない確率が高い。コロナウィルスの影響で経済が崩壊すると信じている人はその信念を補強するような YouTube ビデオばかり観る。


ところでシステム1は直感、人によっては野獣と呼びます。システム2は理性、人によっては調教師と呼びます。すぐに思い浮かぶのはシステム1を使ったから。あーでも無いこーでもないと思い巡らして結論付けるのはシステム2です。「ぇえ〜でも、それ、おかしいじゃん」信じることを否定するのはシステム2の仕事ですから、そこを忙殺させて使えなくすると信じるしかなくなるわけです。

ちなみに原題はTHINKING,FAST and SLOWで「考える、速く そして ユックリ」。システム1とシステム2について話してます。)


○   消耗を示す兆候も多種多様である。・ダイエットをやめてしまう。・衝動買いに走る。・挑発に過剰反応する。・力のいる仕事をすぐに投げ出す。・認知的タスクや論理的な意思決定でお粗末な判断を下す。そしてセルフコントロールを発揮すれば、消耗し不快になる。もうほかのことに努力したくないという気になるのである。通常は、自我消耗した人は非常に直感的エラーを犯しやすくなる。p.80

(こういう兆候が出たら、そのまま続けずに休憩を取るなどして回復に努めなければなりませんね。急場しのぎ的にはブドウ糖の摂取も有効みたいです。ラムネも大丈夫でしょうか。あと甘酒も。)


○   この方面での近年の重要な進歩は、直感的な判断や選択の分析において、感情の果たす役割が重視されるようになってきたことである。感情ヒューリスティックとは、熟考や論理的思考をほとんど行わずに、好きか嫌いかだけに基づいて判断や決断を下すことである。

(このヒューリスティックという言葉、前後を読んでもさっぱりわからなかったです。しょうがないので原著に行き、単語を辞書で調べました。発見的方法、発見に役に立つ、自学自習の。。まだ、わからないのでネットで調べてみると無意識に使っている法則や手がかり、ヒューリスティック=経験則。参照元はbrave-answer.jp でした。なんだかこの単語だけで1冊本がありそうです。)