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「いざデスクトップ仮想化」、VDIとDaaSのどちらを選ぶか“5つの判断基準”

2017-02-10 16:36:39 | 日記
「いざデスクトップ仮想化」、VDIとDaaSのどちらを選ぶか“5つの判断基準”  という記事を見つけました

 VDI(仮想デスクトップインフラ)とDaaS(Desktops as a Service)のどちらを選ぶのが得策かは状況によって異なる。重要なのは、VDIとDaaSのそれぞれについて適切な利用場面を理解しておくことだ。

 VDIを使えば、デスクトップとアプリケーションを中央で一元的に管理し、セキュリティ対策を一括で施せる。一方、クラウドベースのDaaSはVDIよりも導入が容易で、コスト削減効果も高い。

 VDIかDaaSかの判断は非常に簡単な場合もある。例えば資本が限られ、リモートユーザーが少数しかいないスタートアップ企業であれば、少なくとも短期的にはDaaSを選んだ方がメリットは多い。だが多くの企業にとって、VDIかDaaSかの判断はそこまで単純明快ではない。本稿では管理、制御、セキュリティ、パフォーマンス、コストという5つの重要な観点から、この2つのデスクトップ仮想化技術を比較する。


管理

 何かしら新しい技術の導入を検討する際、IT管理者はその技術の導入や保守、サポートの方法を考えなければならない。この点においてはDaaSの圧勝だ。実際、導入と管理が容易であることはDaaSの最も大きなセールスポイントの1つだ。

 VDIは本質的にDaaSよりも複雑だ。社内でテクノロジースタックを全て構築し、稼働させ続けなければならないからだ。IT管理者がやらなければならないことは、デスクトップイメージの管理やストレージインフラのプロビジョニングから、負荷分散やディザスタリカバリーの実施まで多岐にわたる。DaaSであれば、必要なインフラは全てベンダーが構築済みだ。

 DaaSの場合、インフラはベンダーが管理する。デスクトップやアプリケーション、クライアント端末はIT管理者が管理する必要があるが、それでもDaaSの方が管理ははるかにシンプルだ。さらにDaaSはVDIほど社内に専門知識を必要としないので、IT担当者は他のプロジェクトに時間を使うことができる。

 とはいえ、DaaSはVDIほど実績のある技術ではない。そのためレイテンシやアプリケーションの互換性などに関連して、思いがけない問題が発生する可能性がある。

制御

 制御とカスタマイズに関してはVDIが優勢だ。DaaSの場合、他のクラウドサービスと同様、インフラの実装方法やアップデートとパッチの適用時期、サポートする機能とアプリケーション、デスクトップとデータのセキュリティ対策などはクラウドサービスベンダーが決める。VDIの方が手間は掛かるかもしれないが、IT管理者が全てを管理できる。

 DaaSには、デスクトップを簡単にスケーリングできるというメリットがある。デスクトップの数だけでなく、各デスクトップがアクセスできるリソースのレベルもある程度までは管理することが可能だ。VDIの場合、IT管理者は長期的なニーズや状況の変化を事前に予測し、予測が外れた場合にはパフォーマンスの問題も含め、その結果生じるさまざまな問題に対処しなければならない。

 一方で、DaaSはインストールできるアプリケーションの種類に制限がある。MicrosoftのサーバOS「Windows Server」をベースとしたサービスであればなおさらだ。自社専用のデスクトップアプリケーションを導入するのは、VDIの方が容易だ。さらにVDIはDaaSよりも多くの機能をサポートする。

セキュリティ

 データのセキュリティを確保する上では、社内でどこまで管理できるかが極めて重要となる。VDIであれば、データ保護や規制コンプライアンスに関する問題への対処方法をIT管理者が導入時に判断できる。

 ただし、DaaSが常にセキュリティ上のリスクとなるわけではない。実際、IT部門が社内で構築するより優れたセキュリティを提供するベンダーも存在する。ただしVDIを使えば、IT管理者はデータの保護方法を正確に把握し、問題が発生した場合には直ちに対応できる。

 クラウドサービスの場合、IT管理者はベンダーがサービスレベル契約(SLA)を順守し、問題発生時に速やかに対処してくれることを信頼するしかない。IT管理者は、誰がデータにアクセスできるかを制御できず、流れているデータと保存されているデータが完全に保護されているかを確認することもできない。ベンダーが廃業すれば、全てがリスクにさらされることになりかねない。

 それでもクラウドベンダーは、顧客のデータをしっかり保護しようとするはずだ。データの漏えいはいかなる場合であれ、顧客を維持し獲得するチャンスを損なうことになるからだ。

パフォーマンス

 仮想デスクトップで何よりも優先すべきは、ユーザーの操作性だ。そして操作性に最も影響を及ぼすのは、パフォーマンスだ。

 VDIにもDaaSにも、パフォーマンスに影響を及ぼし得る要因が幾つかある。例えばデスクトップが永続的か非永続的かによって、パフォーマンスには違いが生じる。DaaSベンダーが提供するサービス品質も同様だ。VDIにせよ、DaaSにせよ、レイテンシとダウンタイムを最小限に抑えながら、ブートストームによるボトルネック、一貫性のないI/Oパターン、処理負荷の変動などの問題に対処する必要がある。

 インターネット接続も非常に重要だ。DaaSにとっては特にそうだ。配備するデスクトップそれぞれが、インターネットを経由して仮想リソースに接続するからだ。インターネット接続に障害が発生すれば、誰も仕事を進めることができなくなる。

 VDIにとっても、インターネット接続は重要だ。リモートワーカーはインターネット経由で会社のリソースに接続するからだ。ただしローカルユーザーであれば、インターネット接続に障害が発生しても、社内ネットワークに直接接続できることが多い。さらにVDIの場合、IT管理者はネットワークリソースの実装を調整することで、接続の問題に直接対処できる。DaaSでは、IT管理者はベンダーの言いなりだ。

コスト

 VDIかDaaSかの選択で結局重要となるのは、多くの場合コストだ。VDIを選ぶのは通常、多額の先行投資を実施する余裕がある大規模企業だ。VDIプロジェクトは実装にコストが掛かり、コストの見積もりが難しい。一方、DaaSは利用量に応じた料金体系なので、どのような規模の企業でも利用を始めやすい。

 運営コストの点では、少なくとも短期的にはDaaSが有利だ。VDIの場合、IT管理者はインフラを保守しなければならず、そこにはシステムコンポーネントをアップデートしたり、リプレースしたりする費用だけでなく、システムの安定稼働を実現するためのITスタッフのコストが含まれる。こうした専門知識を持つ人材の確保には通常、高いコストが掛かる。

 ただしDaaSのコスト削減効果については、過信しないよう注意が必要だ。サブスクリプション料金は、特にプレミアムサービスの場合、すぐに跳ね上がる。そのため、結局はVDIの方が安価な選択肢となる可能性もある。

 VDIかDaaSかの判断では、ソフトウェアライセンスが不確実要素となる。VDIであれ、DaaSであれ、ソフトウェアライセンスは混乱を招く複雑な要素となりがちだ。Windows ServerベースのDaaSを提供するベンダーは、Windowsライセンスに関しては有利かもしれないが、その他の面で制限を伴う。VDIとDaaSのどちらを選ぶにせよ、IT管理者は自社で使用する全てのソフトウェアについてライセンスの仕組みを理解し、高額な監査費用を支払わずに済むよう備えるべきだ。

 もっとも、これは二者択一の選択ではないことをお忘れなく。正規の従業員にはVDIを提供し、期間従業員にはDaaSを提供するといった選択も可能だ。

 個人では 考える必要なさそうですね

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