Jさんブログ~つれづれなるままに~

糸の切れたタコのように日々ふわりふわりしているJさんの、ふわりふわりな出来事を書いてみました。

街中にあふれる音楽の力

2005年10月12日 | つれづれ日記
子供の頃はあまりなかった気がしますが、なんかふと気付けば、ちょっと生活の中で外を歩くと、街中でいろんな音楽に出会う気がします。

例えば、信号の「とおりゃんせ~♪」とか、17:00に心のきれいなよいこだけが帰らなきゃいけない合図「夕焼けこやけ」とか。確か高校の学食にあった空き缶回収機はなぜか空き缶を突っ込むと「鉄道唱歌」がかかった気が…。
そして私なら忘れてはいけないのが、駅の発車メロディーや、車内のチャイムの類。これも立派な街にあふれる音楽だと思います。

今挙げたものの中で、最初に出てきた「とおりゃんせ」。この曲は、信号で元気に手を挙げて渡るために作られたピーポ君仕様の曲では当然なく。この曲は埼玉県にある、三芳野神社という神社が川越城内にあったため、一般の人の参詣はなかなか難しかったので、その様子が歌われた曲。曲の途中にある「行きはよいよい 帰りは恐い」という歌詞は、参詣の帰りに当時、城内から機密文書を持ち出されたりしていないかどうか参拝者が門番から厳しく取り調べをされたということを歌っていたり。そして単純な歌詞の裏には、神社が鬱蒼と繁る林の中にある事も恐いというイメージを一層煽ったりと、実は歌詞やメロディーにはこれだけの理由が詰められていたり。なお、当時は年に一度しか一般人の参詣が許されていなかったらしい。
「夕焼け小焼け」も、よいこがはりきって砂場遊びをしているところに水を挿す曲ではなく、曲の作詞者の中村雨紅が学生時代、八王子駅から歩いて3時間以上もかけて実家に帰るときの体験を歌った曲。

でも実際の自分の心の中での曲の感想って、全然歌詞やメロディーにこめられた意味とは違った、日々の生活の思い出が強く焼きついてる気が…。

例えば「とおりゃんせ」なら、私の実家の近くでは実はあまり聞かない音楽。でも私の生活で唯一1ヶ所だけ聞く場所が。それが今は叔父の家、昔は祖父・祖母の家の近くの大通りにある信号でかかる曲。祖父・祖母の家に行く時は、バスを降り、信号をわたらずに家に向かうので聞かないのですが、家から帰るときにその音楽を聞いたので、その音楽をふと違う場所で耳にしても、頭をよぎる映像はあの六角橋の交差点を、まだ祖父と遊びたいのに帰らなきゃいけない気持ちの映像。
金町駅の駅発車メロディーを聴くと、はじめて聞いたのが、ちょうどニュースを聞きつけ、発車メロディーのサイトから音楽データをダウンロードした瞬間が、ちょうどアメリカの同時多発テロの瞬間。ダウンロードして、下り線のデータをクリックして再生をしたところで、母に呼ばれ、テレビを見に行くと、テレビではちょうど2機目の飛行機がアタックする瞬間。なんだ映画かと思うことに決めて部屋に戻り、上り線の音楽を再生したあたりで、確かビルが崩れてた気が…。
仙台・新幹線ホームの音楽を聴くと、はじめて一人で新幹線に乗って出掛けた帰り、すごいことをしたような気がして、なんか達成感に打ち震えていた時にはじめて聞いたので、今でも聞くとよぎるのはその時の映像。おまけに、その帰りの車中で、塩ダレのほっかほっか牛タン弁当を食べ、それがめっちゃうまかった思い出まで付いてきます。
よくありがちな話しなのが、知人の御通夜などで、その人ゆかりだからといってかかった曲が、悲しい思い出と一致して二度と聴けなくなっちゃったとか。

音楽の力って、その何フレーズかで、人の気分を楽しくさせたり、言葉を変えればその人のいろいろな生活と連動した、すごいパワーを持ったものなんだなって。
無意識に流れている、そんな音楽の中でも、これだけの人の心や思い出を、ふとした瞬間から作っちゃってるんだもんね。
でもそれって、対人関係の中でも、些細な一言から相手の印象が一気に変わって、もう固定観念でまとまっちゃうこととかと一緒な気がしたり。
それだけ責任持って、日々発言しなきゃいけないな…ってほんと思うんだけど、ついポロッと余計な事を言って、人の気持ちを不快にさせたりすることが、私にはよくあって、絶対意図はしてないけど、直したいけどできない私の最大の欠点なんだよね。
どうしたらいいんだろうね?
そういうのが、きちんとできる人、心から尊敬…。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本には音楽ないですよね (深水廉)
2005-10-15 13:28:44
コメントは時々しかしませんが、更新チェックはちゃんとしてますよ(笑)。深水廉です。

言われてみれば日本には、街中に音楽がなさすぎる気がしますね。交差点の青信号メロディーや、電車の発車メロディーが御気になったというのは、逆に言えば街中に音楽がないことの裏返しでしょうか? 市役所や郵便局ですら、無音ですからね。

海外の街では、人のいるところ(駅、ホテル、商店街など)を歩けば音楽が流れてきます。生演奏か、再生しているだけかは別として。アフター5になれば、さらにすごいです。



ちなみに、ブログに「プチうんちく」を書くとは、なかなかやりますねjsan。勉強になりました。

さすが音楽(と交通)のこととなると、ちょっと違いますね(笑)。
発車メロディーが気になるのは趣味が故!? (J-san)
2005-10-24 00:38:53
発車メロディーを初めて聞いたのは、なぜか今はしなの鉄道に移管された、信越線小諸駅。ショートver.の「Water Crown~水冠」という曲でした。

それから10数年、いつしか同じ曲が地元・港南台駅でも流れています。

なんか駅の発車メロディーは私の旅や生活に密着してるんだよね。それは音楽的なメロディーラインと自分の心の印象を客観的に分析すれば明らか。

そりゃそうだって。例の発車メロディー集CDなんて、普通の人が聴いたら、最後のTrackでは気が狂ってるって、絶対。あんなんないもん。

でも、最近流行りのストリートライブってやつは個人的には好かんのだよ。うまい音楽はきちんとした場所でお金を払って敬意を示して聴きたいし、下手な音楽を聴かされるのはうんざりだし…。

海外は日本に比べれば、街中にきちんとした音楽があふれてるのは確か。日本だとなかなか簡単に正しい形て人前で演奏できる機会ってなかなかないからね…。

日本人の感性って、結構音楽に向いたいいものを持ってると俺は思うけどね。勿体ないよね。