これから東京6:56発はやて1号で仙台へ向かう予定です。
目的はこの時点で理解していたのは”仙台でレースがあるようで、それが楽しそうだから見に行く”というだけ。でもどうやらF1レースではないらしい…というのは噂では聞いたものの、まぁよく分からないし行ってみるか!ってノリです。
このツアーの主催・宣伝部長と、ちょい悪オヤジことHさんは、既に前日夜から前乗りしており、始発の新幹線で向かうのは私一人。
仙台8:37着。大宮から1時間ちょっとという速さにびっくりです。
大好きな仙台駅新幹線ホームの発車メロディーを聞き改札口を出たところでお二人と合流。ちょい悪オヤジは、普段とても会社では想像できない、すごいラフな格好をしています。
お二人が朝ごはんがまだというので、朝マックに同行。
気合いも入ったところで、借りたレンタカーに乗り込み、仙台市内から20km離れた、スポーツランドSUGOという場所へ向かいます。
借りた車は、今日は予算をケチり、いつものプリウスではなく、同じクラスながらキャンペーン割引で安くなっているベルタという車。実は初めて本格的なガソリン車の運転ながら、アクセルを踏むとただエンジンの回転数が上がるだけというのは、個人的にあまり魅力ではなく。ちょっぴりだけ運転し、すぐにドライバー交代。やっぱり俺は普通ではダメなようです。
途中先週も来たフルキャストスタジアム宮城に寄り道。秋保温泉を横目に見る頃には、仙台市郊外らしい、緑豊かなのどかな風景が広がってきます。
いよいよここからスポーツランドSUGOへは一本道というところになると、見渡すと周りは本格的なスポーツカーだったり、改造車だったり…。私のようなプリウスではしゃいでる車の世界・超初心者が、いきなり突っ込んでいい場所なのか不安になってきます。
駐車場というか、ただの荒地に車を停め、レース場まで約1kmのお散歩。
ここまでは、ただ緑豊かな公園を散歩しているだけ。ただよく見ると、一緒の方向へ歩く人たちの客層が、どことなく電車系のイベントの時と似た感じの人ばかり。
おしゃれに着飾った人などどこ見回してもいなく、逆に何を撮るためなのか不思議な超望遠カメラを持ち、メモを取りきょろきょろする人々。どこの世界も極めた人の集まりになると、一般の世界ではなかなかいない人種の方が当たり前になってしまう不思議な場所となってしまいます。
レース場に到着。まだサーキットは見えない場所ながら、鳴り止まぬ実況と、奥から聞こえてくるけたたましいエンジン音。その音の凄さは、暴走族のそれとも違って、とにかくバリバリと激しい破裂音が耳をつんざく感じ。まだサーキット場手前から一般ではうるさく感じる轟音。現場ではさてどんなになっているのか…。
既に宣伝部長のテンションはMAX。
まずはサーキット場をスルーして、イベント広場で開催される、メーカーブースとグッズショップに立ち寄ります。
そこに並ぶのは、色とりどりのスポーツカー。
よく見ると私も普段たまに見ているような車もあったので、頑張れば買えるのかと値段を聞くと…とても生活に車が必要ない人が買える値段ではなく。でも電車の数倍どっぷりと趣味にハマれば、気合いを入れて貯金して買っちゃう値段でもありました。とりあえず現時点で気合いを入れて貯金する予定はありませんが。
そしてイベントステージに目を移すと、マッチのトークイベント、更に奥のブースでは、レースクイーンがちびっ子とじゃんけん大会をしています。
じゃんけん大会に参加できるのはちびっ子のみ。じゃんけんをするちびっ子の周りには、参加資格のない大きなお子様たちが、ありえない大きなカメラを片手にバチバチと写真を撮っています。
でも俺も老けてしまったのか、レースクイーンに目が行かない。
だってよく見ると、化粧がぶ暑かったり、そもそもスタイルだけでトークが見下し感たっぷりでムカつくとか。でもそんなにトキめけた方がいいな♪
いよいよサーキット観客席に陣取り観戦の体制に。
ふと気付くと、ちょい悪オヤジは買ったばかりの一眼レフデジカメを持って右往左往…。頭に巻いたバンダナに、派手なシャツにカメラ。一端のマニアです。
宣伝部長も、会社のそれとは大違いで、目つきがいわゆる趣味の人。
車について熱く語るその様は、私の好きな趣味人間そのもの。
やっぱり男たるもの、子供がおもちゃに遊ぶごとく、熱くハマれる趣味を持ってないといけません。
レースクイーンと車が並んで撮影大会が終わると、けたたましいエンジン音が響きレーススタート。飛行場で飛行機が離陸する音とも違う、暴走族が集団走行するのとも違う、とにかくすごいエンジンの音。
そういえばさっき売店を見た際、なぜか耳栓がいろんなところにあったのを思い出し。慣れない人には耳栓してもどうかというくらいの騒音。私も騒音は多少慣れているつもりでも、かなりギリギリです。
よく見ると、スタート早々から、1台が最初のコーナーで事故ってます。
単独事故のようで、多少頑張ろうと前後フラフラした後、ドライバーが車から出てピッドへ徒歩で帰還。それを走る車が邪魔そうに避けていきます。
けたたましい音と、もの凄いスピードで走る車を見ること約2時間。81周、その間に300kmも走ったとのこと。
最後には宣伝部長イチオシのチーム"xanavi nismo z"チームが、劇的な接戦ながら1位は取れず2位。その決定的な瞬間は、単なるマシンの接戦ではなくまさにドラマ。確かその瞬間は70周を過ぎたところで、まだちょっぴり残っていたものの、その抜かれた瞬間に、「あっ!決まった!!」って観客が感じた一瞬が。男のドラマがまさにそこにありました。
優勝会見を眺め、マシンのエンジン音もやみ一気に静かになるサーキッド。
30℃を越す中の2時間の観戦は確かに熱かったし暑かったけど、特に会見で2位に甘んじた"xanavi nismo z"チームのドライバーの表情が、いろいな物を物語っていたのが印象的で、こういう世界もあるんだな…としみじみ帰り道へと向かいました。
観戦で興奮しお疲れのお二人。仙台駅の駅ビルで牛タンをほおばる際も、普段とは違ってやけに口数少なげです。
乗変して予定より1本早いはやて32号には、よく見るとさっきまでカメラっ子に囲まれていたレースクイーンの人たちがそこここに。レースクイーンの私服は…ギャルっぽくて見てて微妙です。なんか仕草もオヤジ臭いし…。