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日々新たなり/日本語学2020

自己批判とは何だったのか

2022-04-25 | 日々新た

自分の言動の誤りを、自分で批判すること、となると、批判は誤った行動に対して自己批判するものとなって、どうしてこうなのかと、政治的意味合いに及ぶので、そこには立ち入らない。しかしまた、否定的パーソナリティーの特性となる、そこから、うつ病の議論にまでこの語の指すところをを考える。
グーグル検索にヒットする説明には、自己批判させられるチベット人女性(1958年)の写真が見える。この方は指導者だったのか。共産主義の下で総括と言う、日本国内での凄惨な事件もあったから、この語の持つイメージはとてもひどいものである。政治と言うよりも、つるし上げとなる、暴虐である。
自己批判とは何だったのか、問いかけてみて、主義主張の論理に帰結するとなると、民主主義、自由主義とはあいいれないものである。


自己批判(じこひはん、Self-criticism)とは、自分の誤りを自分で批判することである。 これは個人が自分自身をどう評価しているかに関することであり、心理学においては、典型的には人が自己アイデンティティ(self-identity)を崩壊させる否定的なパーソナリティ特性として研究・議論されている 。
自己批判 - Wikipediahttps://ja.wikipedia.org › wiki › 自己批判
>これはソ連で誕生し、その後共産主義国家・各国共産主義を掲げる組織の主流派によって、所属を問わず分派言動など反党行為をしたと見なした人物らへ行わされた行為。党員だった場合は組織からの除名処分、軽いと自己批判のみで済む場合もあるが、場合によって自己批判させられた後に粛清処分がされた。ソ連では大粛清やモスクワ裁判、中国では文化大革命や紅衛兵による被害者が有名である。


ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「自己批判」の解説
自己批判 じこひはん
self-criticism

個人および政党などが自己の行為,方針,思想をみずから誤謬として反省すること。これが政治的意味をもつのはマルクス=レーニン主義の場合である。

政治的意味をもつのはマルクス=レーニン主義の場合
前衛政党の場合,権力の集中が極度に行われ,かつ革命の遂行という至上目的をもつので,この政党には鉄の規則が要求される。したがって権力の頂点にある人々を,外からあるいは下からの批判に服させることはきわめて困難であり,従来からの思想や運動に誤謬がある場合,その人々の率直な自己批判によってこれを改める以外にない。この意味で権力集中制にとっては,自己批判は重要な役目を果す。しかし実際には,外部または内部の上位機関からの批判をきっかけとして自己批判が行われることが多く,その場合には国際機関や各国前衛政党,あるいは一国の党内主流派 (多数派) の支配的な思想や活動方針が正統とされ,それと意見を異にする人々や分派が自己批判を行うことになる。こうした自己批判は思想改造運動の一部とみなされる。自白や過誤の告白が強制される場合は,自己批判の本来的な意味が失われ,「つるしあげ」に近くなる。


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