最高級ヴェポライザーPAX3 修理実績

最近　PAX3の後継機として　“PAX PLUS”　”PAX MINI” 　が発売開始されましたが、発表された仕様からは、あまり目新しいものはないようです。

この春ごろから、ヴェポライザーが日本から米国へ送れなくなったため、日本国内では非常に入手がむつかしくなったようです。（米国から、日本へは送れる。）

　　２０２１年４月から、PAX２/PAX3　の修理を行っていますが、本日までで、累計７５台の修理を行いました。中には、２０２１年９月から発売された”新色”が、１８台含まれており、１０年保証をうたっている割には、早く故障になる”ハズレ”の機械があるようですね。

　旧色と新色の違いは、

①　PAX3　の　　　ロゴの　３の文字が　小さい＝旧色　　大きい＝新色

②　スマホと繋ぐために　内部にアンテナがある＝旧色　　無い＝新色　　位のようです。

旧色　PAX３ ロゴ

新色　PAX3　ロゴ　アンテナが無い　　　　　　　　　　　　　　　　旧色　アンテナがある

 

さて、修理実績ですが、

　　　　　　　　　　　　　　　旧色           新色

　　電源ｓｗ不具合      　30/56  54%           3/18     17%

       青点滅１０回OFF　　20/56  36%          7/18       39%

      充電できない　　　　6/56   11%           8/18       44%

この実績から、「新色は、充電できない。」不具合の割合がかなり多いことがわかります。おそらく、アンテナ無しにするときに、駆動用Softを変更したようで、それが悪さをしているようです。（電源ｓｗ不具合の率が少ないのは、発売後まだ日が浅いからと推定されます）

　いずれにしても、PAX3 の不具合は上記３項目がほとんどで、比較的修理がしやすい機械だと思われます。

11/12 追記

　上記記事を書いたのち、4台の新色の不具合の修理を行いました。

2台は青点滅10回OFF　で、いままでと同じで、温度センサーの半田外れ　ですが、あとの2台は、今までなかった、

・突如電源が入らなくなった。

・充電しようとしても充電できない。（電流が流れない）

というもので、いずれもメインP板の動作不良でした。

旧色PAX3ではいままで見られなかった不具合で、新色PAX3のスマホと通信するアンテナ内蔵に変更した時に、駆動Softが変更され何かの拍子に電源が入らなくなるようです。これが発生した場合、メインP板の丸ごと交換で、当方も在庫が少なく、修理不可能品が増えるのではないかと危惧しています。

追記　今日も１台　「突如として電源入らなくなり、充電もできない」という不具合品が来ました。

分解したところ内部は綺麗で、ニコ汁が入って悪さしているようには見えないものです。早速分解しましたが、確かに、電源ｓｗの根元でショートしても、充電フレキの根元に５Ｖ印加しても全く動作しません。

　そこで、充電池の配線を一時的に外して、再びつなぎました。結果は正常に動作するようになりました。どうやら、メインＰ板の不具合で無いようで一安心。

推定として、静電気で動作しなくなったと思われます。通常電子回路ではこのようなために、リセットするＳＷをつけておくのですが、ＰＡＸ３開発者にはそのようなことが起こることを予測していなかったのでは？　と思われます。旧色ＰＡＸ３では、ほとんどこの不良は無かったように思われるので、アンテナ内蔵時のＳｏｆｔ変更時に手抜かりがあったのではないかと推定されます。