
今年の初めから、最高級ヴェポライザーPAX3 関連の仕事をしてきましたが、現時点での、無煙君で取り扱っている仕事は、
1.PAX3純正アクセサリーの販売
2.PAX3のニコ汁対策開発商品
3.PAX3不具合品の修理
があります。
1.PAX3純正アクセサリーの販売==米国の正規代理店から分解・解析するために本体を輸入していますが、ついでに、純正のアクセサリーも輸入して販売しています。
現在扱っているのは、下記4種類です。
2.PAX3のニコ汁対策開発商品==PAX3 の電源sw部不具合を引き起こすニコ汁対策部品として開発した商品です。
3.PAX3不具合品の修理==有償で引き受けた修理は、累計24台になりました。
不具合の内訳は、・電源sw部ニコ汁汚れ・動作不安定==11
・温度センサー接続不安定 ==11
・充電部電極汚れ 充電電流小 ==2
・煙道穴つまり ==1
・メインP板ヒーター用出力無し ==1
・オーブン部フレキ焼傷 ==1 3台重複不具合
PAX3不具合・弱点は、ニコ汁による電源sw部不具合と、オーブンの温度センサーの接続不具合と、ニコ汁による受電部電極汚れ(追記) がほとんどであることがわかります。
==受電部電極汚れ 充電電流小 について==
ニコ汁はここでも悪さをしています。
受電部は、2か所の接触部分を持っています。写真1~4に見るように、
① コバンザメ充電器の端子と接続する「受電端子」。
② その受電端子の先端部が、「フレキ受電ランド」。
この2か所の接続がうまくいかないと、充電電流がうまく流れません。コバンザメ充電器と接続する「受電端子」の表面は、表面活性剤等で、導通を改善できますが、内側にある「フレキ受電ランド」との接続がうまくいかないとき(ニコ汁の汚れによる導通不安定)は、分解掃除しか手がありません。
充電がうまくいかないと、表面活性剤を「受電端子」表面に塗って、ごしごし やられる方がほとんどですが、これをやると、通常はますます 通電しなくなります。
その理由は、ごしごし やることより、受電端子を下方向に押さえる事により、受電端子の先端部が、フレキ受電ランドを下方向に押し下げて、受電ランドを下方向に変形させて、余計に接続を悪くしてしまうのです。受電端子は、下方向に、押さえつけないようにお願いします。(コバンザメで充電の時も、接続がうまくいかない場合は、押さえるのではなく、再度、コバンザメ充電器を持ち上げて、少し上から、落とす。ようにしてください。
==オーブン部の温度センサー接続不安定について==
温度センサー接続不安定について、修理していて気づいたことは、
1.加熱温度が高いほど、不具合が起こりやすい。(温度センサーの半田は、183℃の半田が使われているようで、この温度以上になると、半田が溶融して、喫煙中は、半田が熔けた状態。 喫煙後、半田が固まるときに、接続不具合が起こすようです。組立て時の、温度センサーの端子処理に問題があるのではないかと推定しています。製品間のバラツキが大きいように感じています。)
2.一度、接続不具合を起こすと、接続抵抗が大きくなり、オーブンの温度がさらに高くなるように設計されており、加速度的に温度が高くなります。そして、ヒーターを構成しているフレキ上の電極が、フレキから剥離して、修理不可能になります。==不具合が起こったら、できるだけ軽傷のうちに、修理されることをお勧めします。
不具合について、まとめたのが次の表です。
現在、温度センサーの不具合が起こった場合、初期の段階の不具合品は、半田修正で直すことができていますが、不具合が進んで、フレキ基板にまで不具合が進んでしまっているものは、オーブンを全交換しないと、完全に修理することができません。何とか、このように不具合が進んでしまっている物も、完全に修理できないか、検討しています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます