過去の記録です。
昨年7月17日から2泊3日で北ア表銀座縦走に行ってきました。
行程はこちら↓
<1日目>
中房温泉(6:00) → 燕岳(8:45/9:00) → 大天井岳(11:45/12:00) → 大天井ヒュッテ(12:30)(泊)
<2日目>
大天井ヒュッテ(6:00) → 西岳(8:00) → 槍ヶ岳山荘(12:00)(泊)
<3日目>
槍ヶ岳山荘(6:00) -- 上高地(12:00)
今回の山行は7月の平日という事と、いつもは一緒に行くかあちゃんが妊婦だった事で、単独行となりました。
【1日目:7/17】
前泊した有明荘を5:30に出発、15分で合戦尾根の取り付き点の中房温泉に到着。
トイレタイムを取り、6:00仕切り直しの出発。
北ア3大急登というから覚悟していたが、特に急登という感もなくあっさり2時間で燕山荘に到着。
天気も上々で、これから始まる3000mの稜線歩きがとても楽しみに感じられた。
燕山荘ザックをデポし、燕岳へ。
写真で見ていた花崗岩の頂が目の前に!
周りには未だ他の登山者は居なかった。 今回の山行の1つ目の目的地の頂を独り占めし、これから向かう槍ヶ岳を望んだ。
ん?
なんか、ガスってる・・・。
ここから、今日の目的地大天井ヒュッテまでは、右手前方に最終目的地である槍ヶ岳を見ながらの楽しい稜線歩き。
ガスなんか一時のものさっ、と都合のよい解釈で燕山荘まで戻った。
デポしたザックをピックアップし、大天井岳に向けて出発。
右前方に槍ヶ岳を見ながら♪
...?
ガスが濃くなってる? 槍が見えない・・・。
結局、大天井岳まではガスが晴れる事はなく、槍の姿もおあずけでした。
代わりに、可愛い雷鳥さんに。 雷は呼ばないでね。
写真中央に居るの、見えますか?
12:30に大天井ヒュッテ到着。
時間にも体力にも余裕はありましたが、今日はここと決めてました。
小屋番の小池さんに会う為です。
山の話、雷鳥の話などなど、楽しい時間を過ごす事ができました。
ちなみに、大天井ヒュッテの夕食はとんかつです。(名物なのだそう、美味しいです)
【2日目:7/18】
日の出前の4:45、槍のモルゲンロートを見ようと牛首に上がりました。
残念。 東の空に厚い雲がかかっていて、焼けませんでした。
今日の天気を暗示する様な、いやーな感じ。
6:00出発。
西岳まではお花畑を越えながら、左手に雲海に浮かぶ常念岳を見ながらの稜線歩きです。
槍は見えません。
8:00、西岳に到着。風も出てきていて、雲行きがとっても怪しいです。
5分ほどの休憩の後、本日の核心となる、東鎌尾根に向けて出発です。
水俣乗越まではとにかく下ります。
そこからが、東鎌尾根の始まり。
最大の核心部は、「窓」と呼ばれる3段の梯子(たぶん20m~30mくらいある)です。
慎重に降りましょう。
その後も、細尾根・梯子が続きます。
とにかく、槍が見えないのがとても残念。
今回、槍の姿を見ながらの稜線歩きが最大の目的なのに・・・。
ヒュッテ大槍に着く頃には、雨が降ってきました。しかもガスで前方5mしか見えません。
足元は両側が切れてるのですが、ガス/雲で足元もよくわかりません。
ちょっと怖かったです。
槍ヶ岳山荘に着いた時は、すでに横殴りの雨。
槍のピークハントは翌日に持ち越しで、とにかく山小屋に避難です。
【3日目:7/19】
4:00、外の様子をチェック。
土砂降りです。風も非常に強く、昨日より状況が悪化しています。
他の登山者も皆、天気予報が流れているTVの前で固まっています。
予報によると、今日は回復の兆しなしです。
登頂を持ち越していたので、どうするか悩みました。
外に出ると、何処に槍があるのかすら見えない状況です。
諦めました。また、次の機会に登頂はおあずけです。
朝食を採り、のんびり支度をして、6:00出発。
ここからは上高地までの長い下り。CTでは9時間との事ですが、目標6時間です。
目一杯飛ばします。
飛ばした結果、写真もありません。(まあ、雨だったし展望なかったし、穂高も見えなかったし)
予定通り6時間後の12:00丁度に上高地到着。
日帰り入浴で汗を流し、さっぱり。
ビールを飲んで昼食タイム。
バス・電車で、帰路に就く。
今回の山行、天候に裏切られ、ちょっと残念。
でも、山に行かせてくれた優しいかあちゃんに感謝し、途中一緒になった四国から来たというおばさま4人衆との楽しい語らいもあり満足。
また、次の山行が楽しみになった。