台風一家

大好きな海

 子供達は楽しみにしていた海に伴侶と向かった。

勿論、さくらちゃんも一緒。

リードをしっかり付けて海に向かうと、自らざぶざぶと海に入ってゆく。

水にもだいぶ慣れてきたのか、地面が続く限り水の中に。

「ん?」

何だか様子が違う事に気が付いたか。

地面が切れて深い所になっている。

尻尾も下がって逃げ腰だ。

海を眺めて座り込むさくらちゃん。

いっくんも足元に気を付けながら海の中へ。

結局さくらちゃんは海に入ってびしょびしょ。

すっかり毛が濡れて黒くなっている。

やっぱり水の好きな犬である。

いっくん、少しだけ低いところからジャンプすることにしてみた。

「ぴょん!」

と、音が聞こえそうな飛び方である。

派手な水しぶきを上げて飛び込んでゆく。

今度は二人で、もっと高い所に移動して挑戦である。

思い切って、華麗にジャンプ!

ツルツル(?)の海に向かって人形みたいに子供達が浮かんでる!

大きな水しぶき。

子供達はすっかり頭まで沈む。

これが楽しくて、実家に帰るのを楽しみにしている子供達である。

その後もいつまでも楽しく泳いだ子供達。

 

晩御飯も皆で楽しく頂いて、いっくんが突然

「花火をしたい!」

と言い出した。

皆飲酒してしまっているし、車も出せないし、無理!と言っていたのだが強い希望によりとうとう歩いて島を渡ることになってしまった。

伴侶はボディーガード(?)に、晩御飯を食べ過ぎた私はダイエット効果も期待して・・・

私達の実家は本土から橋でつながった島である。

坂を下り、橋を登り、長い橋を渡り切り、阪を降りて行かないと店はない。

道中、勿論なんの店もないどころか田舎らしく真っ暗な道も多数あり、懐中電灯は欠かせない。

真っ暗な道に落ちている、変哲のない木の枝や、ちょっとした脇道が恐ろしいゾンビの腕のようにも、奈落の底にも見えて、子供達は興奮気味である。

高いところが苦手な私は橋の上が一番怖かった。

早く渡り切りたい思いから、フルマラソンへと発展する。

ちょっとした肝試し&夜間歩行マラソンを楽しんで、やっと着いたお店では飲料を買い、念願の花火も購入。

さくらちゃんもお水を飲んでこの表情。

小さな体でくたくたになったらしく、帰りはペットスリングに入って揺られながら岐路についた。

 

帰宅すると何と夜の11時すぎ。

疲れたけれど、ちょっとした冒険が出来て子供達はそれなりに満足したようである。

ただ、帰宅時間が遅かったので花火は翌日に持ち越し・・・

何のために「どうしても今日花火をしたいから!」と、出て行ったんだか・・・

少々抜けてて、無駄が多くて、何やってんだかわからない家族だが、それなりに楽しんでいる摩訶不思議なコロニーである。

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