きく組の1月生まれさん2人をお祝いする保護者参加行事である。
いっくんは朝からハイテンション。
この日を相当楽しみにしていたらしく、ニコニコしながら出かけていった。
時間になって私が来るのを待ちに待っていたらしく、きく組前の廊下で私を見つけたいっくんは恥ずかしげもなく私に飛びつき、顔を押し付けて名前を呼びながら盛大に甘えた。
皆がすぐに気づいて「いっくんのおかあさんー!」などとハイタッチを求めて群がっても、そんなことはお構いなしに首を触ったり、抱きついたりと、いっくんはいつまでも甘えていたのだから、5歳などはまだまだ赤ちゃんである。
時間になり教室に入るといっくんは先生に名前を呼ばれて前に立ったり、皆にお祝いの歌を歌ってもらい始終デレデレと笑っている。
そうとう、くすぐったいと言う感じである。
照れつつも楽しく会は進み、好物や将来なりたいものを当てたりするゲームになると、皆当てようと必死である。
手をあげて一生懸命あーでもないこーでもないと発表している。
好物は「イチゴかな~」ぐらいに思っていた私はショックを受けた。
なんといっくんの好物は「ラーメン」。
今までに無い答えに面食らう私であった。
将来なりたいものは「お父さん」だろう、と、すぐにわかった。
先日食事時にうつむきながら「いっくん、結婚するのいややねん…、恥ずかしいから…」とつぶやくのを聞いていた私はすぐにピンときたのだ。

何やら小さな頭でごちゃごちゃ考えていたようであるからほほえましい。

親子でマフィンを頬張って、時間はすぐにたった。
「家で待ってるね、ばいばい」と声をかけると、ここに到着したときの甘えっぷりをバッサリと切り捨てたクールな顔で「うん」とそっぽを向いていた。
切り替えは大変早いようである。
去年のいっくんのなりたいものは「消防士さん」であった。
さて、来年は何になっていることやら…楽しみである。