仕事を進める上で 大事な視点なのだと思います。「人から選ばれる」ことと言うのは。 ある金融関係(上場企業ですが)30代の人事部長とお話している際のことです。もともと、言葉数の少ない人なのですが、ポツリとおっしゃったのが、この言葉です。 社員教育の研修内容についてなのですが、「人から選ばれる」とだけです。 若手の人事部長さんは大抵、いろいろ流行の教育の名前(大抵カタカナ名ですが)を、誇らしげに並べ立てるものですが。この部長さん、この一言だけでした。 感動いたしまして、理由をお聞きしたところ、創業の理念なのだそうです。ますます、詳しくお聞きしようとしましたら。「これだけで十分です。」とのこと。恐れ入りました。 創業の理念・社訓は額の中で、色もあせてしまっているかのようですが。どうしてどうして、古びた額の中からは、本当に人のことを大切に、尊敬して、あたたかくかかわろうと言う、すばらしく普遍的な、真面目な思いが、今も発信し続けられています。 問題は、思いを受け取る感受性のアンテナこそ錆付いていないかどうかでしょうか。
心の声に耳を傾ける時間と言うのは 中高年においては もはや贅沢な時間と言うことでしょうか いや20代30代でも 日々の仕事と煩わしい人間関係に埋もれてしまって それは同じことなのかもしれませんね。 しかし人生80年の時代において ますます夢とか自己実現を考え、語る時間は少なくなってきているのでしょうか? 自分で問題を考え、道を選択し、決断して進む…。なんてことが、本当は「自分」が行っているのではなく、「回りの人の目を気にしながら、無難に、なにげなく」行っていることに気付いていないだけだとしたら…。 一度立ち止まって「本当は どう行動したいんだ、何がやりたいんだ、…」虫の声を聞きながら考える秋ですね。 ーミネルバのフクロウは黄昏に飛ぶー
この1か月の間のことなのですが ある2社の企業で、マネジメントと営業研修の打ち合わせをしておりました。 あれ?と思ったのは 「聴く姿勢…」「部下の話を聴くことが…」などと傾聴といいますか、傾聴的といいますか「聴く」って言う言葉が研修の担当者から頻繁に(と言ってよいと思いますが)出てくるんです。 1社は電子部品製造の上場企業、もう1社は金融関係の大手なのですが。 伺ってみたら、お一人は(50代男性)キャリアカウンセラーで、もうお一人(20?女性)はコーチングのお勉強中とか。 考えてみればこの5年間振り返ってみても、加速度的にこんな機会が増えてきております。 最近はまるで、挨拶代わりのように(言いすぎかな)カウンセリングの話が話題に上がります。 いよいよ一方通行の教条主義的な階層別研修から、個のモチベーションアップに光をあてるカウンセリング研修の時代に本格的に突入するのか!。とワクワクしております -In The Light-