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東電OL殺人事件と警視庁捜査一課の捜査の不手際ぶり

2012-06-09 18:55:38 | 日記

東電OL事件と捜査本部の非常識

東電OL殺人事件再審の決定、ゴビンダは釈放、強制退去のニュース。当時の事件捜査を指揮した警視庁捜査一課長は、東京高裁の判決を不当と談話していた。

成9年3月に発生した猟奇事件「東電OLの殺害事件」。当時、私は小説新潮を購読していたから事件には関心を寄せていた。殺害された被害者は慶応義塾の経済学部を卒業して東電本社の幹部を勤める39歳のOL、退勤後は、有料化粧室で着替えて一回の交渉5,000円という格安の料金で客を取っていた。女性は写真の安アパートの空き室で暴行の末お金を奪われて殺されたという記事を興味深く読んだ。犯人のゴビンダは東京地裁で無罪判決、検察庁は控訴して東京高裁では無罪を覆して無期懲役として有罪判決、横浜刑務所に就役していた。ゴビンダは無罪を訴え続けて15年、先日、高裁で再審の判決を受けて即日釈放された。故国へ強制送還後は再び日本へはこないだろう。真犯人は不明のまま。

61年前(1951年1月24日)に私の住む隣の町(田布施町麻郷村)八海で起きた瓦商の夫婦が殺害された強盗事件は、法学演習で何度もゼミをしたが、地方の田舎警察で発生した大事件、犯人は前科者で犯行後柳井町の石原遊郭に逃れて馴染みの娼妓の下に登楼した。敵方の娼妓は血の附着していた犯人の衣類を洗ったという娼妓。署は単独犯の供述に疑いを持ち共犯者があるとして犯人を拷問の末、友人3人との共同犯行に至ったと供述した。見込み通りの供述を得た署は裏も取らずに4人組による犯行と断定した。

犯人を検挙した平生警察署は署長をあげて捜査従事者が祝杯をあげて喜びに浸り新聞報道をした。事件は山口地方裁判所から広島高裁へと、さらに最高裁に持ち込まれたが、主犯以外は拷問による虚偽の自白だったと犯行を否認したが犯人等は死刑、無期懲役の判決、しかしずさんな見込み捜査のつけ冤罪事件の解明で著名な正木ひろし弁護人の活躍により再審の結果3人の無罪が確定した事件。映画「昼間の暗黒」まで作成された八海事件だった。あれから61年が経た。二つの事件には共通したものを感じる。

容疑者ゴビンダは、イラン人の経営する食堂に勤めていた。経営者から安アパートの鍵を任されてアパートの一室に住み出入りを管理していた。そのアパートは、東電OLが取った客との交渉の場として利用していた。当然、ゴビンダから部屋の鍵を貰って、部屋の使用料も払っていたことから顔なじみ。ゴビンダ自身も男性で単身、彼女と何回か交渉をもッていた。また彼女が死亡した少し前にも交渉した痕跡が明らかであった。その際には性病の予防と避妊のため避妊用具を使用していたことは、彼女が死体として発見された際にアパートのトイレからゴビンだの体液が残った避妊具が捨てられたいたことからも明らか。二人は交渉の際には了解の下に避妊具を使用していたことが推定された。

事件の発生で駆けつけた捜査幹部達、トイレに残されていた避妊具からゴビンダの精液を鑑定したことからいち早くゴビンダを犯人と決め付けた。風俗業界ではエイズや梅毒感染等予防のため性交渉の際には予防具をつけることを常としていたのに捜査を指揮した幹部達は何故かゴビンダが彼女の体内に精液を残していなかったのか、ゴビンダのものではない体液があったのか不審を抱き解明を怠った。こんな常識を何故省略していいものか。彼らには犯人は便器に残されたゴビンダの精液の付いたコンドームだけでゴビンダの犯行と決め付ける単純な捜査感覚不思議である。被害者が売春婦であるからゴビンダ以外の男の体液がOLの膣内にあっても不思議はないと誤った捜査感覚。ゴビンダと第三者Xの犯人説をたてて並行捜査を進め消去法で疑いを消していく捜査を何故取らなかったのか。組織捜査であるからには批判者がいなかったのか、批判が潰されたのではという疑問。天下の捜査のプロ集団には悔いの残る捜査ではなかったろうか。ゴビンダには未だに嫌疑が残っているが無辜の罪であったら許せない人権侵害事件である。

皇居のお堀そばに立つ天下の捜査プロ集団を誇る東京警視庁捜査一課、殺しの捜査のプロ集団。2,3年前だったが、人気タレントが深夜人気のない公園で酔っ払って下半身を露出した泥酔事案。泥酔者としてタレント事務所に引き取らせたらよい事案、興味本位としか取れない公然猥褻の現行犯として逮捕した事件。大人気ない処理。検察庁へ送致したが検察庁は起訴猶予として即日釈放した事件。世の中はなにか変になっている。

 


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