入間航友会・所沢支部 オフィシャルブログ

航空自衛隊入間基地を強力に支援する入間航友会・所沢支部のブログです。

入間基地 ピットファイアー訓練を体感する。

2024年06月13日 20時44分26秒 | 防衛
ピットファイアー訓練とは、(基地HPより抜粋)
【訓練目的等】
 航空機事故や燃料流出等で火災が起こった場合を想定した訓練で、刻々と変化する 火災状況の中での消火活動要領(消防車両・消火機材・人員の消火動作や役割分担等 の確認)を訓練し不測の事態に備えることを目的に定期的(四半期に1回)に実施しております。
1 実施日等
  令和6年6月13日(木)0430~0700 
2 着火時間
  1回目05:00、2回目05:30、3回目06:00、4回目06:30
3 訓練場所
  入間基地内(ピットファイヤー訓練場:滑走路北東側に位置)

今回、基地渉外室のご尽力により、この貴重な訓練を間近で見学してまいりました。
6時30分からの最終訓練の見学ということで、選ばれし50名ほどの航友会会員達はとっても
早起きをして正門前駐車場に集合したのです。
オシャレな髭を蓄えた渉外室長K3佐の点呼を受け、用意された大型バスに乗り込みました。
するとどうでしょう、いつも基地内のカラヨシで泡の出る燃料を補給している面々が鎮座
しているではありませんか。
ちょっと不安だった私の心に一筋の光が差しました。早朝にもかかわらずキビキビとした
所作の警衛隊員の敬礼に迎えられバスはメインストリートを進みます。
西武電車の線路を越えると建設中の巨大な格納庫が見えてきました。
国産高性能輸送機C2を優しく包む棲み家はもうすぐ完成です。しかし、踏切から開けた
滑走路が見えたステキな様子が一変してしまったことにIRUMA歴50年の私はほんの少し
寂しさを覚えるのです。入間タアミナルを過ぎ滑走路の北側に向かいます。
マニヤの皆様がワンセブン、なんてしたり顔でおっしゃる方向です。一時停止をして
エンドを過ぎればハーモが見えてきました。ジョンソン時代に作られたであろうハーモ
は戦後すぐに進駐してきたP-51ムスタングやP-61ブラックウイドウ、そして86セイバア
の12.7ミリ機銃の弾道調整用に的を掲げた小さな祠です。いまだに破壊されず現存して
いるのは奇跡です。このような基地の歴史を今に伝える遺跡は重要文化財に指定したい
くらいです。お下劣なウ〇コ風船を飛ばしたり、日本海に中古ミサイルを不法投棄する
暴挙を繰り返すあの無法国家にギラリと眼を光らす高射隊のサイトをぐるりとまわれば
本日のメインステージに到着しました。

消防隊員達の号令や合図、ツンとする燃料の匂いが鼻孔をくすぐりいやがおうにも緊張
感が高まります。

水を張った丸い池にタップリと燃料を注ぎ準備は万端。


クラッシュレスキュウの文字も誇らしげな破壊救難消防車も待機完了。
ちなみにこの消防車、オーストリアのローゼンバウワア社製。

1/72のプラモデルもあるくらいカッコよろしい。勿論ワタシも持ってます。

もう、今か今かと待ちきれない様子のマニア色濃いめの会員様数名。かぶりつきです。

しかし、この数秒後彼らを悲劇が襲うことになろうとは・・・。

隊員が着火するとあっという間に巨大な炎が舞い上がりました。


最前列に陣取っていた方々は、暴力的な熱波に耐えきれず後方に撤退していきました。

マジでウナギが焼けるほど熱っいのです。

そして、我らが消防小隊が疾風のごとく現着。消火活動を開始しました。

果敢に火炎のなかに突っ込んでいきます。

日頃の厳しい訓練の賜か、1,000℃の地獄もなんのその果敢に消火剤を散布。

悪魔を制圧。

チームワークも素晴らしい。

小さな残り火も見逃しません。トドメを刺しました。


状況終了。

実際は、消火活動と並行して搭乗員の救出もしなければならず、まさに命がけのミッション。
訓練は実戦のごとく、実戦は訓練のごとく。を実感した貴重な研修でした。
中警団渉外担当、消防小隊、そして支部事務局M田様ありがとうございました。

支部会員の皆様。18日は総会が開催されます。よろしくお願いいたします。