(11月1日)
朝 目が覚め ホテルの窓の外を見ると深い霧に覆われていた。
ゆっくりと 朝食を済ませチェックアウトし外に出ると
昨日は夕闇の中で気が付かなかったが、ホテルの周りは
秋色に包まれていた。
霧も晴れ 皆でホテルの周りを散策し裏磐梯の晩秋の色をカメラに収めた。
今日の最初の目的地 五色沼も 車で5分ぐらいの所らしい。
毘沙門沼の駐車場も 早朝だと言うのに 多くの車で埋まっていた。
売店脇の階段を上り 展望デッキに出ると 風も無く青緑色の湖面が
周りの森を鏡のように映し静かに迎えてくれた。
森の背後には うっすらと薄化粧した 磐梯山の姿を見る事が出来た。
五色沼 最大の大きさの毘沙門沼を過ぎると 赤沼が 木々の間から現れた。
鉄分を多く含んだ水質によつて沼の淵や水草の根元が
赤茶色く変わっているのが特徴らしい。
次々と木立の間に 色彩を変えて見えてくる沼を夢中でカメラに収めながら
仲間に先行して柳沼まで歩き 物産館脇の駐車場から路線バスが
毘沙門沼入口まで出ていると言うので車をを取りに戻り
物産館脇の駐車場に後から到着した仲間と合流 昼食の後
近くの檜原湖の遊覧船乗り場に立ち寄り 大内宿に向かう事にした。
会津から日光に向かう 会津西街道の山間部を縫うように進み
福島県の南部人里離れた 渓流が白く砕けて流れる山道を
少し登ると 江戸時代にタイムスリップしたような 大内宿に到着した。
駐車場には次から次と 大型観光バスが到着し 藁ぶき屋根の続く
宿場町の通りへ 大勢の人が流れて行く。
当時もこのように旅の途中で 宿を探したり食事処や土産物を探しながら
大勢の人達が行き来していたのだろうと 想像するだけで楽しくなる。
我々もゆっくりと 宿場の雰囲気を味わい 南東北の写真撮影の旅を
終える事にした。 夕日に染まり始めた甲子峠を越え白河ICに入り
東北道をひたすら千葉に向かって走り続けた。