古今東西 珠玉の言の葉めぐり

これまで心に響いた珠玉の言葉を写真とともに掲載します

第1巻 目次

2010-02-28 | 目次
第 1 巻 (2009年3月号~2010年2月号)  目 次

  作 者(題名) 初 句   [出典] 写 真
2009年
3月号
吉丸一昌(早春賦)春は名のみの風の寒さや---[新作唱歌]常念岳、京都鴨川の水面
大伴家持春の苑紅にほふ桃の花---[万葉集]山梨一宮の桃園
国木田独歩(菫)春の霞に誘われて--すみれ
中大兄皇子海神の豊旗雲に入日さし---[万葉集]多賀の海 日の出
ヘロドトスこの世でなにが悲しいといって---[歴史]京都嵐山の猿
4月号薩摩守忠度行き暮れて木の下陰を---さくら
薩摩守忠度さざ波や志賀のみやこは---[新勅撰和歌集]志賀宮蹟碑(大津市)
高野辰之(朧月夜)菜の花畑に入り日薄れ---[文部省唱歌]南伊豆の菜の花畑
落合直文碁をくづす音ばかりして---伊豆湯ケ野温泉福田屋
 ー朝三暮四 [列子]京都嵐山の猿
5月号海野 厚(背くらべ)柱のきずはおととしの---醍醐寺新緑、西伊豆からの富士山
与謝野晶子(五月礼賛)五月は好い月、花の月---大和室生寺のすおう、新緑
 ー地蔵吾今慇懃 以天人衆--[地蔵菩薩本願功徳経]秩父の六地蔵
ブレヒト英雄のいない国は---[ガリレイの生涯]京都嵐山の猿
6月号正岡子規六月を綺麗な風の---あやめ
若舎人部広足防人に立たむ騒きに---[万葉集]刈田の芽生え
紀 貫之やまと歌は人の心を---[古今集]あじさい
源 実朝時によりすぐれば---雲間の落日(南ア北岳)
タキトゥス人間は地位が高くなるほど---[年代記]我庭の蛙 ピョン太
7月号 ー(海)松原遠く消ゆるところ---[文部省唱歌]紀伊の海、多賀の海夜景
 ー---和はむこと魚と水との如くして---[日本書紀]横浜八景島シーパラダイス
湯原王織女の袖つぐ宵の暁は---[万葉集]平塚の七夕ささ飾り
モンテーニュ無知を治そうと思うなら---[エセー]奈良公園の鹿
8月号緒園涼子 訳(希望のささやき)天つ御使いの言葉さながら---鳥海山
宿屋飯盛歌よみはへたこそよけれ---八ケ岳連峰赤岳
 ー去にし天平年中、山背国相楽郡の---[日本霊異記]高麗寺蹟(木津川市)
西行法師うなゐ児がすさみにならす--- 吉野西行庵
 ー和顔愛語 [大無量寿経]野良猫 ドラ
9月号林 古渓(浜辺の歌)あした浜辺をさまよえば---蒲郡西浦、鎌倉稲村ケ崎
藤原敏行秋来ぬと目にはさやかに見えねども---[古今集]伊豆白浜 ホテル伊豆急
源 実朝大海の磯もとどろに寄する波---[金槐和歌集]伊豆赤根崎
 ー寧ろ鶏口となるも---[戦国策 史記]我家の鶏 シャッキリ
10月号阿倍仲麻呂天の原ふりさけ見れば春日なる---[古今集]奈良薬師寺満月
十返舎一九「東海道中膝栗毛」より安倍川、大井川、天龍川の段東名・伊勢湾岸高速道路
11月号 ー(もみじ)秋の夕日に照る山もみじ---[文部省唱歌]京都善峯寺
有間皇子家にあれば笥に盛る飯を---[万葉集]有間皇子墓(海南市藤白峠)
伊良子清白(秋和の里)月に沈める白菊の---白菊、すすき
松尾芭蕉古池や蛙飛び込む水のおと大津岩間寺
12月号山本敏子いざ出立烏帽子正しておん祭り奈良春日若宮おん祭り
二宮尊徳凡そ小人の常、大なる事を欲して---[二宮翁夜話]二宮尊徳生家
 ー涅槃寂静無人直売スタンド
 ー(賛美歌312番)いつくしみ深き友なるイエスは---東京ミレナリオ
2010年
1月号
多賀葉子晴れわたる空より投網を打てるごと---熱海峠よりの富士山
木下利玄牡丹花は咲き定まりて静かなり---寒ぼたん
藤原定家駒とめて袖うち払ふかげもなし---[新古今集]米原三島池
ルソー人はつねに自分の幸福を---[社会契約論]北京街角の窓辺
2月号 ー名にし負はばいざ事問はむ宮こ鳥---[伊勢物語]京都鴨川のゆりかもめ
宮沢賢治この夜半おどろきさめ、耳をすまして---雪木立
紀 友則君ならで誰にか見せむ梅の花---[古今集]京都智積院の紅梅

             以  上

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2010年 2月号

2010-02-05 | 言の葉

鴨川のユリカモメ 昭和55年撮影

伊勢物語に登場する「みやこどり」はユリカモメのことかといわれている。「京にはみえぬ鳥なれば」 と書かれているとおり、
昭和29年頃鴨川沿いに住んでいたことがあるが、その頃にも鴨川にこんな鳥はいなかった。
ウィキペディアによると鴨川に初めてユリカモメが現れたのは、1974年(昭和49年)とのことです。














宮沢賢治(1896-1933)この夜半おどろきさめ












京都智積院の早咲き紅梅 2010年1月30日撮影                    紀友則 平安時代前期の歌人 生没年不詳




* 今回掲載のテキストはすべて著作権が切れています。
* 主な参考資料
  岩波書店 新日本古典文学大系⑰
  小学館「女学生の友」昭和32年6月号付録「日本名詩集」
  シャープ電子辞書パピルス


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