四半世紀前に村の全世帯にパソコンを配った村があった。
過疎地で年寄りばかりの家にいきなりパソコンがやって来る。
この電脳村構想はマスコミで頻繁に取り上げられちょっとしたブームになった。
パソコンが過疎化高齢化の進む地域に奇跡を起こすと言う訳だ。
当然何も起きなかった。
大量のパソコンをドブに捨てただけである。
当時はパソコンが魔法の箱で凄い事が勝手に起きると思う人が沢山いた。
ワードとエクセルが有れば不可能が可能になると思う人が沢山いた。
何のためにパソコンが必要か等考えもせずに手にすれば魔法使いが現れて何でもやってくれると思う人が沢山いた。
馬鹿な時代だ。
ネットの世界も実にお粗末、趣味人がパソコン通信を自慢するレベル。
それなのに田舎の爺婆にパソコンを配る意味は何だったのか?
パソコンが単なる道具でそれを使う必要性は何かというような基本的な事を当事者は全く理解していなかった。
先ずパソコンありきで奇跡が起きると本気で思いこんだのだろうか?
過渡期とは言え実にお粗末な話だ。
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