ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

フリーランスの悲惨な末路 9

2021-01-18 12:36:44 | 三流カメラマン

田舎から出来てて一国一城の夢破れたライター。

家族との仲は極悪状態で田舎へ帰る事を考え離婚の準備に入った矢先の事だ。

夕方食事を済ませて自室に戻ろうと廊下を歩いていると突如大量に吐血して昏倒する。

そのまま救急病院へ搬送されて一月以上生死の境を彷徨った。

この時、彼は死ぬべきだったと私は思っている。

死ねば家族に文句たらたらでも見送られただろうに。

意識不明状態でも離婚手続きは進められ後遺症を抱えながら退院した時には彼に帰る家が無かった。

誰も生還を喜ぶ人もいない。

半身のマヒや言語障害、認知機能の衰えを誰も心配してくれない。

田舎に帰る事も出来ず結局は生活保護で郊外の施設に入居した。

此処が終の棲家となる。

勿論家族は誰一人見舞いに来るはずもなくお迎えを待っているのだ。

彼はそんなに悪い事をしたのだろうか?

どちらかというと子煩悩で遊びもせず真面目に働いて来たのに。

最後がこれか…

あの時彼は死ぬべきだったとつくづく思う。

施設で涙を流す彼の姿が忘れられない。

 



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