ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

フリーランスの悲惨な末路

2021-01-15 12:24:49 | 三流カメラマン

景気が悪くなって直ぐに事務所を畳んだフリーランスは正解だ。

傷口を広げないうち縮小は最善の方策。

しかし田舎から出てきて花の大東京で一国一城の主となったのにそれを手放す訳に行かないと無理をする人もいた。

しかし、幾らシャカリキになって働いても収入が増える可能性は無かった。

パイが小さくなったのみならずギャラが下がり過ぎてどうしようも無い状態。

以前は安い安いと文句を言いながらも単行本一冊仕上げて50万円は貰っていた訳だ。

この単行本に関するビジネスは再販制度という特殊なからくりの産物である。

売れても売れなくても取り敢えず取次に渡せば金は入る。それを当座の資金に次の本を作るというまさに自転車操業の代表がこれなのだ。

だから今のキューレーションサイト並みの酷い単行本が溢れていた。

まともな執筆者はおらずライターが図書館で借りた本や雑誌の記事を切り張りして適当なものを作る。

低レベルな本が山ほど出るからくりだ。

‟優秀”なライターは一月足らずでこういうクソ本を一冊仕上げる。

売れなくても50万円は入るから悪くはない商売だった。

それが25万円となると如何にクソ本と言えど難しくなる。

知り合いのライターは安くなった分大量にクソ本の制作に拍車を掛けたが結局事務所で血を吐いて倒れ死にかけ廃業した。

命がけでやる商売ではない、所詮クソ本だから。

 



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