個性の強いこどもを地域で支える会

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「発達の苦手の元から改善を目指す」のご報告

2015-06-26 08:31:00 | 平成27年度の活動記録
当会が主催した「発達の苦手の元から改善を目指す」のご報告です。



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「発達の苦手の元から改善を目指す」


日時:平成27年6月14日(日)10:00~12:00(開場受付9:30~)


 【タイムスケジュール】

  9:30~10:00 受付

  10:00~10:05 主催挨拶

  10:05~11:25 講演(ワークショップ)

  11:25~11:35 休憩(質問受付)

  11:35~12:00 講演(一部、質問に答える)


会場:豊田市福祉センター 41会議室(控室:47会議室)

講師:茅野晶敬(ちのあきのり)氏

参加費:高校生以上一人500円

その他:託児なし、連れ子同伴不可。

申込み:デグチ携帯およびEメール、豊田市ボランティアセンター電話


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内容:

幼児~小学校1年生用、小学2年生~6年生の子向けの
視覚チェックリストの使い方説明と、
事例を挙げての苦手さ探求・説明。

眼球運動の観察ポイントの実際と解説。

環境調整として、色覚異常の人への配慮方法、
拡大教科書やリーディングスリット(すけよみ等)の紹介など。

特別支援教育の考え方について。

対応の仕方(視覚化、ほめ方)について。


詳細は会報こせい28号にて掲載する予定です。



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参加者は45名(会員14名、一般31名…うち豊田市市議会議員4名)


【アンケート結果(概要)】

参加者45名のうち、アンケート回収は31枚でした。


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・内容はいかがでしたか?

①大変良い18名(家族16名、教育関係者3名、医療関係者1名、その他3名)

②良い7名(家族3名、教育関係者2名)

③普通1名(教育関係者1名)

④期待外れ0名

⑤無記入の方が2名(教育関係者1名、その他1名)

※ 31名中28名の方に「大変良い」「良い」との回答を頂きました。

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・今後に活かしたいことがあったか。

①あった 29名 ②ない 1名(保育士:判定より対応がしりたいと記述あり) ③無記入 1名

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ご意見を一部、ご紹介します。


・日頃気になっていたことが腑に落ちた気がします。(個性の強いこどもの家族)

・見る力というものが、総合的にいろいろな力で構成されているのが興味深かったです。(教育関係者)

・授業に改善点がたくさんあり、試してみようと思った。(教育関係者)

・自分の見え方がかたよっていることがわかって良かった。(当事者)

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また後日、講師の茅野先生より教材についてのお答えが返ってきましたのでご紹介します。



以下、茅野先生のメールの抜粋です。



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漢字の学習について質問がございましたが、
そのときに教材を紹介してほしいとご要望がございましたので、
その件に関して取り急ぎお知らせいたします。

・読み書きが苦手なこどもへのトレーニング・支援ワーク(基礎、つまずき、漢字) 

村井先生


・唱えて覚える 漢字九九シート(学研より)


このあたりをLDセンターのワークショップで受講者に紹介しています
(アマゾンで購入できます)。

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以上です。









当会主催イベントのご案内

2015-06-14 10:00:00 | 平成27年度の活動記録
見る力と学習支援の専門家によるワークショップ

発達の苦手の元から改善を目指す

主催:個性の強いこどもを地域で支える会

後援:豊田市(予定)、豊田市教育委員会、豊田市ボランティア連絡協議会



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10人に1人くらいの割合で、情報の取り込みや認知の仕方に特異性を持つ子がいることをご存知でしょうか?

例えば、「知的な問題はないのに黒板の文字をノートに写すことが難しい」「音読・漢字が苦手」「図形問題が苦手」「体の動かし方がうまくコントロールできない」など、さまざまな場面で困難さを持っている子がいます。

早期に個々の特性を知り、改善のための訓練や必要な支援をすることで、生活の質(Q.O.L.)が上がったり、学習や情報の取り込みがスムーズになることがあります。

今回の講座では、見る力と学習支援の専門資格を持つ講師が、「見る力」に関係した、発達による「苦手の元」の探り方や改善を目指す方法の講演と、ワークショップ(体験による学び)を行います。

オプトメトリストと特別支援教育士の資格を同時に持つ専門家は全国に3名程度と言われています。

特に、漢字覚えや宿題に苦戦している小学生のご家庭、教え方を模索している先生、困っている子の自己肯定感を大切にしてあげたいとお考えの方にはぜひ聞いていただきたいと企画しました。

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日 時:平成27年6月14日(日)  
 10:00~12:00 (開場・受付9:30~)

内 容: 講演とアセスメントのワークショップ



【ワークショップ】・視線が安定して一点を見つめ続ける力が備わっているか

・見たいところへ素早く正確に視線移動できているか

・読書時のゆっくりと安定した滑らかな視線移動ができているか

を2~3人のグループになって体験し、学ぶ。


場 所: 豊田市福祉センター 4階 41会議室 

講 師: 茅野 晶敬 氏 … 視覚発達支援あおぞら 代表

SSS級認定眼鏡士(JOAオプトメトリスト) 、特別支援教育士(S.E.N.S)


対 象: 発達障がいに関心のある方

人 数: 先着40名

参加費: 15歳以上500円

託 児: ありません。

申し込み方法: 下記【申込み先】へ

①氏名 
②お立場 
③連絡先電話番号 

をご連絡ください。


【申込み先】  

①個性の強いこどもを地域で支える会

E-mail  kosei2006@infoseek.jp  
または 携帯090-9896-5857(デグチ)

②豊田市ボランティア連絡協議会(火~土曜日9:00~17:00)

電話 0565-35-0619 でも承ります。



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【講師よりメッセージ】

皆さん、こんにちは。

私は7年程前から大阪医科大学LDセンター奥村智人先生の下、ビジョンセラピーと学習支援について学んでおります(現在も年2回のワークショップにアシスタントとして参加しています)。

LDセンターと子どもたちとの出会いは、私の人生を大きく変えてくれました。

頑張って課題に取り組む子供の背中を見ているうちに、自分に何かできることはないのかと、居ても立っても居られない気持ちになり、特別支援教育士(S.E.N.S)を取得しました。

昨年からは千葉県にある視覚発達支援センター簗田明教先生にもご指導いただき勉強をしています。

大阪でも千葉でも、もちろん愛知でも共通していることは、頑張っている子どもはキラキラと輝いていることです。

まだまだ知識も経験も足りませんが、皆さんのお役に立てられるよう努めます。

どうぞよろしくお願いいたします。


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オプトメトリストとは…


あまり馴染みのない言葉ですが、「検眼士」という表現がお分かりいただきやすいと思います。

最近では「認定眼鏡士」という表現もされています。

「視機能」の専門家であり、両目を使って、左右の目に映った映像を一つに重ね合わせ、そして鮮明に、快適に見ることができているか、などを調べます。

また、メガネやレンズに関係する技術(加工、調整、販売など)の専門家でもあります。



特別支援教育士とは…


日本LD学会ならびに特別支援教育士資格認定協会が認定するLD・ADHD等のアセスメントと指導の専門資格です。

特別支援教育士の英語名は“Special Educational Needs Specialist”で、略称は“S.E.N.S”です(2014年4月1日現在でS.E.N.S 3.881名、S.E.N.S-SV 359名)。

特別支援教育士の役割には、子どもの問題への気づきと支援、保護者や学級担任への支援、校内・地域での特別支援教育のコーディネートなどが挙げられます。


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【問い合わせ】 

 個性の強いこどもを地域で支える会

E-mail  kosei2006@infoseek.jp  

または 携帯090-9896-5857(デグチ)まで。







【報告】平成27年5月のおしゃべり会

2015-06-06 14:32:00 | 平成27年度の活動記録
月当番さんからの5月おしゃべり会の議事録メモ+追加分をアップします。


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平成27年5月8日(金)10:30~12:30

とよた市民活動センター 研修室 にて

参加者 : 8名

【反抗期について】

・小学校高学年頃から親に対する反発がはじまった。

・反抗期がある子・ない子がいる。
 ない場合は今後反抗期がくるのか?

・親や周りの人が本人の考えを尊重するなどしていて
 本人にとっては特に反抗することがない、というケースも。

・発達障害がある子の親は、過度に子どもの一挙一動が気になりやすい面がある。
 (心配だし、必要があれば療育的な支援をしようと思うため)
 
 
【思春期について】

・中学生は本人を理解してもらえる居場所があるか、
 またそのような環境でどれだけやっていけるかが肝。

・本人が自分で考えを突き詰めて自滅したりする場合がある。


【漢字が苦手な子、どうしたら?の話題】

・こんな手順で覚えた、という話がありました

①腕や手を使って大きく空書き(目の前で書くふり)をする

②A4サイズ位に大きく書く
・サインペンは書きやすく力の入り具合がわかりやすい。
・とめ・はね・はらいもなるべく気を付ける。
・大きく書くとリズムが生まれる(キュキュ、キューッツ、キュ、てんてん、みたいな)

③すぐに、お手本を見ずにかけるか試す。
→書けたらマル。
→書けなかったら、書けたところをほめて、書けなかった部分を見直し。


一度にたくさんの漢字を覚えなくてもよいし
この時に完璧に覚えるまでやる、ということでなくてもよい。

数日かけて何度も見直しているうちにだんだん覚えた。


・とりあえず漢字が読める(本を読むなど)なら、書くのは二の次でも。
 パソコンでも変換できるし。
 小学生のうちは漢字を書くことに苦手感や嫌悪感がなければよいのでは。

・心配であれば教師に相談したり、医師や専門家に聞いてみては?

・中学校では小学校ほど漢字問題も出なくなるので、それほどテストに影響がない…かな。


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次回のおしゃべり会は6月12日(金)10:30~12:30
とよた市民活動センター 研修室にて。

参加費100円、発達障害に関するお話をする場です。
どなたでも参加できます。