NO MOVIE, NO LIFE

観た映画をすぐ忘れてしまうので、覚書です。。。

東京タワー

2005-01-20 | movie た・な・は行
んんんー。
んー。
どうなんだろ。。。。。
ってなんだか消化不良で終わったわ。

内容でいえば、登場人物の誰にも共感できなかったし、黒木瞳が脚本に注文をつけたという、「小説そのままの台詞を活かし」たことにも疑問が。。。。。
まぁ当然原作は読んでいないのだけど、リアルさを感じない小説のああいう台詞って活字で活かされてるもので、映像にするならそれなりに脚本を作り直さないと、小説も映画もその良さが相殺されてしまうって思うのだけど。
例えばね、岡田准一(透)が心の中でつぶやく台詞に
「恋はするもんじゃない、落ちるもんなんだ」
っていうのがあって、後半で黒木瞳の夫役の岸谷がそれを受けた台詞を透に向かって言ったのよ、敢えて書かないけど。
活字だけを追ってくにはそれでいいのだけど、映像にするとなんだかつじつま合わなくて、サラっと流せないってば。
他にも、言わないだろ普通。。っていうような台詞がいっぱいあって、いちいちそれにひっかかってたわ。

それに、世代の違いなのかわかんないけど、あのヒト達(黒木瞳)の「お気に入り」(例えば、美しいものが好きな美少年という設定でクラシック音楽や詩を読んで人妻からの電話を待つ21の男の子、青山にある自分のセレクトショップ、など)がちっとも魅力的に思えないのよねぇ。
岡田准一が、っていう意味ではなくて、その設定自体が気に入らないってこと。

あと、この作品には結婚して仕事して子供いない女、離婚して仕事して子供いる女、結婚して仕事してなくて子供いない女、がメインで、結婚して仕事してなくて子供いる女、もいたけど、この4つに暗にランクがつけてあったのも気に入らなかったわ。
後半2種類は、「刺激を求めている主婦(誘えば簡単に落ちる)」って描いてあって、前半2種類は、それとは違うのよ私たち、みたいに描いてあった。
特に、松本潤と寺島しのぶのカップルは、黒木と岡田の引き立て役だったもんねぇ。
前者カップルが生活臭を漂わせれば漂わすほど、後者の特別さをアピールしてるふうに思えたし。
そういうのがねぇ~、なんだかね~。。。

でも、余貴美子はいいね。
いつも思うけど、カッコいいわ。
それと、暴走シトロエンのカーアクションのシーンは楽しかった。
ありえない、と思わせるまでの寺島しのぶの奇行も、寺島しのぶだからこそありえる、って思えてしまうのも楽しかった。


2 コメント

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TBありがとうございました。 (yuu)
2005-12-26 15:03:49
確かに寺島しのぶだから、あの気が狂ってる感じ、スルっと見れちゃいますんねー。演技力抜群!!

自分には到底照らし合わせることができない架空の話ですが、なんとなく江國さんが伝えたいことは分かるって感じですかね~。

映像も綺麗だったし(^-^)
yuuさんこんにちは。 (komex)
2005-12-29 10:49:26
コメントありがとうございます。



独特な世界感がありますよね。

ありふれているようで、他にはない、っていう印象でした。



この作品以来、寺島しのぶが気になります。