2011年5月、かけっこクラブはスタートしました。
正直なところ、ここまで長く続けられるとは思っていませんでした。今もこうして活動を続けられているのは、たくさんの方々の支えと応援のおかげです。本当にありがとうございます。
クラブ初期の子どもたちは大学生となり、現在はコーチとしてクラブに戻ってきてくれています。子どもたちの成長を間近で感じられるのは、何より嬉しい瞬間です。
この14年間で、変わったこと、変えてきたことも多くあります。一方で、変わらず大切にしていることもあります。
それは、「子どもたちが楽しく、笑顔でかけっこできる空間をつくること」。
クラブを始めた当初に比べ、今では多くの陸上教室がありますし、「走り方やフォームを教えてほしい」というお問い合わせも増えました。
もちろん技術も大切ですが、私たちかけっこクラブでは、それ以上に、子どもたちの“心の土台”と“からだの育ち”をサポートすることを大切にしています。
運動が得意かどうかに関係なく、走ることの楽しさを味わい、自信を持てることが、子どもたちにとって何よりの力になると信じています。
実際に、続けている子どもたちはみんな心も身体もたくましくなり、自然と良い走りにつながっています。
私たちが伝えたいのは、「転ばない方法」ではなく、「転んだときにどう立ち上がるか」。
うまくいかない経験も、自分で乗り越えていく力——それこそが、今の時代に本当に必要な力だと感じています。
これから社会は、ますます変化していくでしょう。
正解が一つではなくなるこの時代において、
「自分で考え、自分で決めて、行動できる力」、
そして、「どんな時も自分を信じて前に進める気持ち」を育てていきたいと考えています。
15年目となる今年、クラブでは新たな挑戦も始まります。
来月からは新しいクラスがスタートし、10月には青森県で第1回の秋キャンプも開催予定です。
これからもこのクラブが、子どもたちにとって「楽しく、前向きになれる場所」、
そして、保護者の皆さまにとっても「安心して子どもを任せられる場所」であり続けられるよう、気持ちを新たに進んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
TOKYOかけっこクラブ
代表 原田 隆史





























