『 こまちの散歩道 』

子供時代、よく転んでは膝小僧に生傷が絶えなかった私。
今では山登りが大好きです!
好きな言葉:一期一会

北岳 八本歯のコル → 肩の小屋 【キタダケソウに会いに来たよ】

2012-07-22 | 登山 【 春・夏・秋 】
初対面!キタダケソウは純白のドレスみたい


前半 広河原→八本歯のコルまで はこちら

今回、もともとは日帰りで行く計画でした。
同行者の天飾さんは、昨年もキタダケソウ目的で北岳日帰りをこなしている。
キタダケソウを見たことがない私にとっては、咲いている場所、花の識別において天飾さんとご一緒できるのは絶好の機会♪

6月30日はまだ広河原への始発バスが5:40、帰りの最終バスは16:30。
最盛期に比べて山中滞在時間は40分短い。
ルート取りにもよるが、北岳日帰りというのは私にとって強行軍。少々不安だった。
せっかくキタダケソウに会えても写真をゆっくり撮れないでは楽しみも半減してしまう。
山の上で泊まる楽しみも考えれば、日帰り=もったいない! だ(笑)

この考えを導いてくれるかのように状況は変わりつつあった。その話は割愛します
結局、出発の当日になって、急きょ 日帰り → 1泊2日山行にシフト。
テント泊や自炊の準備をする時間もなく、肩の小屋1泊2食付きというGW木曽駒(宝剣山荘泊)以来の山小屋泊贅沢プランで決まったのだった。

泊まるからには、ゆっくり登れる 
そういうわけで、12:35時点で ここ 八本歯のコルにいまだ居るというわけなのだ。
標準CTでは1時間40分で肩の小屋に着くので、14:30には小屋に着ける計算だ。

しかし…、キタダケソウ始め高山植物が私の心をつかんで離さない。
一体、小屋に着いたのは何時でしょう 
さぁ 続きのはじまり~はじまり~



12:55 八本歯のコルを出発~
こんなガレ場を登ります



富士山が頭だけ ちょこっと見えています。
ガスの大波が今にも富士山を飲み込みそう。




見えそうで見えない間ノ岳。 これが精一杯のお姿でした。
北岳山荘やテント場は見えたよ。 11年前に泊まった山小屋は健在です♪
山小屋ってさ、
何年経ってもそこに変わらぬ姿で建ち続けているから、再訪するとホッと安心するよね。

下界では、お店が入れ替わり立ち替わり、3年前にオープンしたお店が別のお店に変わってる!…なんてことありませんか?




さらに岩場を登る。
岩なのか天飾さんなのか識別困難(笑)  待ってぇ~

足場は安定しているので、息を切らさず登るのがコツ




だけど、標高も高くなり ハァ~ハ~ 
思ったより早く登れません。 遅れをとる こまち




13:30 北岳山荘トラバース道分岐点
ザックをデポして、お花コースへ
おお~咲いてるよ!咲いてるよ!なんだ?あれは?キタダケソウか?ハクサンイチゲか?
ドキドキ! ドキドキ! 胸が高鳴ります。

※この時期、北岳山荘まで通り抜けはできません。




まずは イワベンケイ



そして ハクサンイチゲ



待ってました~ キタダケソウ 



きゃ~ 小さくてかわいい~ 




青○ハクサンイチゲと 赤○がキタダケソウ

キタダケソウとよく似ているといわれているのがチョウノスケソウですが…
このあたりには見かけませんね~




小さくてかわいいのですが、固有種ならではの凛とした存在感。
それがキタダケソウなんですね~ 




頑張って咲いてます。
1週間前から見ごろを迎えているので、中にはお疲れ気味のキタダケソウも多かったです。

撮影に夢中になって、ふと気付くと、天飾さんの姿が見えない!
あれ? もう撮影終了?
ザックをデポした分岐点に座っているように見えます。
でも、私、もう少し写真撮っていたい!

待たせているんじゃないかと気になりつつも、写真撮影を続けます 




なかなか単体で美しいキタダケソウは数少なくて、こうした群生も撮ってみます。

さぁ、そろそろ戻らないと  天飾さん、シビレ切らせて待ってるよ!
とっくにお花の撮影を終了して分岐点で座って待っていました。
「 待ちくたびれた? 」と聞くと、「 いや、大丈夫ですよ。 」

ほ、ホントかな? 
本当は、『 一体どれだけ時間かけてるんだ! 』と、イライラしてたのでは?
やや不安になるこまちでした。




14:15 分岐点を後にします。
キタダケソウ撮影時間は45分間!
気長に待っていてくれてありがとうございます!




吊尾根分岐まで登る道。
キタダケソウがないかとキョロキョロ探しながら・・・
気がつくと、やっぱり・・・天飾さんはどんどんペース良く登っていきます。




彼が止まるあたりにイイのが咲いているんだろうと思うんだけど…
他のお花にも足が止まってしまうこまちでした。
ミヤマキンバイ と イワカガミ




ありました~キタダケソウ 
人が群がって代わる代わる写真を撮ってます。




キタダケソウの咲き始め
天飾さんも初めて見たってさ。




キタダケソウ 拡大してみました
ね、純白のウエディングドレスを身にまとっているみたいでしょ? 




キタダケソウ始め色さまざまなお花たちがたわむれる
ミヤマオダマキのつぼみもありました~。これから楽しみですね。




すると天飾さん、バズーカ―みたいな望遠レンズを取り出して、
並べてみたよ、カメラ3台
携帯電話を比較に置いてみたけど、どんだけ大きいの~~ 




400mmの超望遠レンズをお借りして、撮影チャレンジ!
お、重い… 腕がぷるぷる するぅ~ 

重さで腕が震えてしまい、ファインダーをのぞいても、400mm先にあるお花はブレブレ。
なかなかピントが定まらず、全く撮影できませんでした。
こりゃ、技術より先に、腕の筋力を鍛えなきゃ(笑)

右手骨折時に中指靭帯も痛めていて、このカメラを持つと重くて痛かったあるよ 
はぁ~前途多難。




お花と背景に間ノ岳を入れて撮ろうと必死になるこまち
「 ガス、取れてくれないかな~ 」という願いは届かず、濃厚な雲は消えそうにない

ちなみに、chiakiさんはこの帽子をみて私だと確信したそうです。
地味なアドベンチャーハットを買い替えようかと思ったけど、もうしばらく使うことにします 
首の日焼け防止にイイんだな




私には、この程度しか撮影できないけど、天飾さんはプロですね。
さくさくっ~とキタダケソウを撮影しては、私にアドバイスをしてくれます。
きっと時間も気になっていただろうに…ホントすみません。

吊尾根分岐に近づくと、キタダケソウはなくなりました。
代わりに、



紫がすてきな オヤマノエンドウ



黄色が鮮やかな ミヤマキンバイ



そして 1週前の八ヶ岳でもお会いした チョウノスケソウ
キタダケソウに似てるっていうけど、似てないよね~




岩陰に咲く ハクサンイチゲ



15:30 吊尾根分岐
さきほどのトラバース分岐点からここまでCT40分なので、お花撮影時間は30分かけていた計算です。




青空がチラリと見えても ガスがスッキリ取れることはないので残念ですが、
オヤマノエンドウがきれいに咲いていたから許せちゃう 




15:35 山頂に向けて最後の登り  さぁ出発! 20分で着くはずだよ。

広河原をスタートしたころは、私が余裕で、天飾さんの方が遅かったのに、いつの間にか私の方が亀さんに。
この時点で天飾さんは、ちょっと前を歩いていたんですが…




ハハコヨモギ  キタダケヨモギは見つけられなかった
 


ハクサンイチゲと稜線




キバナシャクナゲ や ミヤマキンバイ などを撮影しているうちに、天飾さんの姿は見えなくなり・・・




少しだけ雪のステップを登る  その先に待っていた天飾さん!
え、あんなに先ぃ~ 

追いつく直前で歩き出すので、



すぐさま引き離される  待ってぇ~ 
山頂まであと少しのはずなのに、ハァ~ハ~ ハァ~ハ~
3000m超えで酸素薄いよ~

そんな苦しい登りも、山頂に着いてしまえば、一気に吹き飛んでしまいます。
ええ、ガスガスで展望ゼロでしたけど・・・




16:00 北岳山頂 大ジャン~プ   ← 昔はもっと開脚できたんだけどな
どうだ!
3,193mを超えてジャンプしたってことは、富士山の2番目に高いのはこの私だ―!

・・・なんてつまらないことは思ってませんよ。 標識の方が高いというツッコミはなしで
ただ、嬉しかっただけです。 11年ぶりの北岳ですから 




そんな“こまちジャンプ”を見て、天飾さんも同じ空気を感じたのでしょうね。
美しく飛んでくれました  ていうか、天飾さんのイメージが・・・変わりましたよ

山頂で20分ほどふざけ合っていた私たち。 だって、展望ないんだも~ん。
風景が撮れないなら、他に撮るもんないしぃ~ やることないでしょ。
周りの登山者からクスクス笑われていたけど、なにか?
私も飛んでみようかしら、って言ってた人いたよ!




16:20 肩の小屋までの40分の下りです。
岩場の通過がほとんどなので、雨天時は慎重に。

14:30に着く予定だったのに、2時間オーバー 




16:45 すっかりガスガスの中、肩の小屋ちゃく
「 遅くなってすみません。 」
「 明るいうちに来れて良かったね。 」と温かいお言葉。
天飾さんは何度も宿泊されているので小屋のご主人とそんな会話を交わしています。

【 小屋情報メモ 】
・1泊2食 7500円
・水1L=100円
・トイレは紙あり。明かりなし。
・テント場の水場は下り15分程度らしいですがリサーチ忘れました スミマセン

ゆとりある登山1日目。
キタダケソウにも会えたし、まったり山の上に泊まれるし、幸せですね 
ガスガスの展望は残念だけど、梅雨時期だもん。想定内。

分かったことは、
お花が目的の山行は、お花タイムを十分に加味して計画すること!

さぁ お腹空いたよ~  食事の写真は次回に掲載予定
夕食後、外に出てみると待っていた景色は?

ガスガスじゃないの?
まぁまぁ早まるのは良くないよ、山の天気は分からんからね~

  < つづく >

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジャンプもいいね。 (chiaki)
2012-07-22 05:59:28
キタダケソウの写真も綺麗だし上手に撮れていますよ。本当にいいレポですね。頂上のジャンプの写真も微笑ましいです。帽子はトレードマークで良いですよ。つばが広いと日焼けも防げるしね。
次編も楽しみです。私は昨日は山は休みで今日もイマイチな天気な感じで山はどうしよかな~。と思っています。
返信する
chiakiさんへ (こまち)
2012-07-22 08:27:37
いつも以上に長いレポになってしまいました(^^;)もう少しコンパクトにまとめたいものです。

キタダケソウの写真は、皆さん、綺麗に咲いてる花に群がって撮影してるので、きっと同じような写真が多いでしょうね。
頂上ジャンプはやりすぎると体力消耗します(笑)
小屋まで残り40分だったので、飛んでみました(笑)

帽子はchiakiさんのおかげで延命しました♪
今週は戻り梅雨と言われるほどお天気が悪いので私も山は中止にしました。来週に期待したいですね。



返信する
Unknown (天飾)
2012-07-22 11:35:00
キタダケソウ、満開で良かったです。
この花は他のどの花とも違いますよね。気品がある。
咲き始めのも見られて私は大感激していました。表情には出して
いませんでしたけどね。トラバースからどんどん先に行ったのは
咲いている場所を知っているからでほらほらこっちの方が綺麗
だよ~って言うつもりでした。
すみません、言葉足りなさすぎでしたね(^^;)

あと、イライラなんて全然してませんから安心してください。
夢中になって写真撮っているこまちさんを微笑ましく遠くから
見ておりました。写真撮りたい気持ちはすごく分かりますから・・
私と山に行く場合は写真撮る時間に遠慮はいらないですよ(^^)

カメラも同じニコンでよかったね。色々設定とか教えられるし・・・

山頂でふざけられたのはやっぱり初対面でですます調で喋っていたのを
強制終了してくれたこまちさんのお陰ですかね~(爆)

山小屋って見えた時はホッと出来るしあの発電機の音が聞こえて
きても安心しちゃったりするんだよね~(^^) 時間がかかる山ほどね。

私って岩と同化して識別困難なんですね(^^;)地味~
ファッションセンスまるでなし(爆)
こまちさん、今度コーディネートしてください!(笑)
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またまた (ケン)
2012-07-22 17:27:29
花を見ると時間を忘れてしまうようで(笑)

ボクもそこは充分に加味しているつもりだけど、こまちさんの情熱はそれ以上なんだよね(^^;

キタダケソウ、きれいだね!
返信する
来年こそは~~ (yamaonnna4)
2012-07-22 18:30:29
こんにちは~北岳のキタダケソウのレポ素敵ですね~~

わたしも、この時期行きたいと思いつつ、2年
経過してしまいました(泣)

日帰りで行こうとしていたなんて、意外です(驚)

実は、キタダケソウの咲く時期は、天気が二日安定は難しいので、日帰りで行こうと思っていたんですが、帰りがバスの時刻に間に合うのか
不安で考えてるうちにどんどん過ぎてしまい((+_+))

確かにお花を撮影となると、日帰りは厳しそう
ですね~~

続きを楽しみにしておりま~~す(*^_^*)
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天飾さんへ (こまち)
2012-07-23 17:56:00
いつも以上に長いコメントをありがとうございます♪
キタダケソウ撮影会、お疲れ様でした(^^)
そして、案内人お疲れ様でした。

天飾さんはあまり表情には出さないのですね。
待ちくたびれてうんざりしているのか、キタダケソウの咲き掛けを見て喜んでいるのか、区別つきませんでしたよ(爆)

山頂で遊んでしまったのは、リラックスできた証拠です(^^)/それまでの道のりでデスマス禁止令を引いた賜物ですわ~オホホホ~
また今後ともよろしくお願いしますね。

雪渓を登るシーンでは私が写ってる写真はたくさんあったのに、八本歯から先は全くないのは、ひとえに置いてかれたから(笑)
天飾さんの後姿を撮るのに精一杯でした。
今度は明るい山ウエアを着ましょうね(^^)
返信する
ケンさんへ (こまち)
2012-07-24 12:28:47
ツクモグサもキタダケソウも初めてだったからね~。
何年越しかな~。その分、長く会っていたかったのです(^^)
ツクモグサもキタダケソウも梅雨時期だから、雨が降っていない山で写真撮りながら眺めていられるのはとっても運が良かったし貴重な時間だったよ。
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yamaonnna4さんへ (こまち)
2012-07-24 12:35:37
北岳を日帰りで行くという発想自体がなかったです(^^;)
以前からいつかキタダケソウに会いに行きたいと思っていましたが、せめて曇り、悪くても軽い雨で済むような日なら…の覚悟でいました。

今回もできることなら1泊が理想でしたが、日曜日が予定があったので、仕方なく土曜日帰り計画でした。

バスの時間、お花撮影時間を考えると、やはり日帰りより1泊がおススメです!
その方が時間を気にせず歩けるので、満足度が違いますよ、きっと(^^)
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Unknown (ぺんぺん)
2012-07-24 15:47:43
こまちさん、お久し振りです。ぺんぺんです。
いつも記事とは直接関係のないコメントで申し訳ないのですが、21日に焼石岳リベンジしてきました!
去年、10月にひょうに合い途中で引き返しましたとコメントしたの覚えてますか?今回は頂上まで行くことが出来て大満足です。
ガスが晴れた一瞬に何度か鳥海山が見えました!

それから、前にコメントをした北アルプスに7/9~11で行ってきました。燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳~三股へ下りました。
こまちさん、聞いてください!!梅雨時期に3日間、1度も雨が降らなかったんです!!大袈裟ですが、残りの人生の運を全部使ってしまったかのような、見たかったものも全部見られたんです。
ヒナを連れた雷鳥も足元まで来てくれて、駒草にイチゲに、富士山もきれいに見えるくらい360度の視界と、2日間とも、星もご来光も見えてモルゲンロートに雲海にブロッケン現象に‥
初めて、槍、穂高連峰を目の当たりにして感動の連続でした。

毎週末、道北の山歩き楽しんでいます。こまちさんは、こちらに来る計画今年はありますか!?
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ぺんぺんさんへ (こまち)
2012-07-25 12:43:39
ぺんぺんさん、こんにちは♪
もちろん覚えていますよ~。焼石岳はまた登りたい山ですがなかなか遠くて(^^;)
登頂おめでとうございます♪この時期はお花がいっぱいでしょうね☆

梅雨時期の3日間、雨に降られなく見たいもの全て見れてしまうとは!!なんと幸運の持ち主なんでしょう(^^)/
遠征で縦走計画というのは、あとはお天気次第!お天気が悪ければせっかくの山行もつらい思い出となってしまいますよね。
日頃の行いが良いのでしょうか(^^)山の神様はぺんぺんさんに味方してくださったのですね~♪
なんだか私まで嬉しくなりましたよ~(*^^*)

何度か計画したのですが天候不良で中止になりました。秋には行きたいと思っています。船形山や栗駒山あたりでしょうか。朝日連峰縦走も秋に延期になってます。
毎週末道北ですか!!北海道ですよね?確かお住まいは仙台でしたよね?毎週通ってらっしゃるのですか?
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