1ヶ月に1度の更新さえもできなかった5月・・・
我が家は家族バラバラの生活をしていました
というのも事の発端は4月26日お昼にかかってきた1本の電話
夜勤明けの私は心ちゃんと一緒に夕食の準備をしていました
家の電話が鳴ったので出てみると・・・
「 もしもし 俺。 指がもげた
」 って旦那さんの声
(旦那さんは林業に携わっていて山で仕事をしています。)
私 思わず 「 はぁ~
」 って言ってました(苦笑)
これから救急車を呼んで病院へ向かうということだったので
救急車に乗ったら私が勤務する病院へ搬送してもらうように伝え
そして念のために救急車に乗ったら私に電話してねと言い電話を切り
私は夕食の準備をやめて旦那さんの保険証と帰りの服・靴を準備して
心ちゃんにパパが怪我して病院に行ったからお迎えに行くよと説明して
2人で車に乗り病院へ出発
山を下りながら あることに気がついた私
そういえばあの電話から30分以上も経つのに旦那さんからの電話がない
途中で車を停めて旦那さんに電話するけど繋がらず・・・
どうなってるの
と思いながら社長さんに
何度かかけなおしてようやく社長さんに繋がった
社長さん 「 今 救急車と合流しました
」 って
合流
合流って
後で聞いた話によると・・・
現場が山奥すぎて救急車が入れない場所だったらしく30分くらいかけて下山して
それから救急車に乗ったらしいです
救急車に乗って私が勤務している病院の名前を告げると
救急隊員の人に 「 その病院までは遠いので途中で何かあったら責任が取れません
」 と強く言われ・・・
救急隊が近くの病院に電話をして決まった病院へ搬送されることに
私と心ちゃんもその病院目指して山道を走りました
無事に病院へ着いて救急外来へ行くと 「 今は処置中です。入院の手続きをしてください
」 と言われ
入院
入院の手続きって・・・入院するの
って私の頭の中は大混乱
旦那さん 電話で 「 指がもげた 」 って言ってたけど・・・
もげたって切断したの
私は深く切ったくらいに思ってた
ちょっと待って・・・
入院したら私が仕事の時 心ちゃんが1人になってしまう
どうしよう・・・長期休暇は難しい
まずは職場へ電話して事情を話すと・・・
翌日(27日)は勤務だったけど他のスタッフの協力の下 休めることに
28日・29日がもともと休みだったので27日も休みになり3日間で心ちゃんのことは考えよう
そんなことをやってたらDr.に呼ばれ説明を受けることに。
旦那さん グッタリしてストレッチャーに乗ってた
点滴やりながらバルーンカテーテルも入ってて・・・
心ちゃんと私の姿を見て 「 ごめんね
怪我して心配かけてごめんね
」 って。
Dr.からの説明によると作業中に背後から樹が倒れてきて左手中指に当たり爪の下あたりから切断していると。
神経も動脈も切断されてしまっていて傷みが激しいので繋がるかどうかわからないが
とりあえずオペをしてみますと。
オペ室の入口まで付いて行き 頑張ってね
と声をかけたけど・・・
心ちゃんは不安や哀しみが大きかったようで突然声を出して泣き始め・・・
抱きしめて声をかけて一緒に旦那さんを見送りました
Dr.の説明ではオペは4時間を予定していると言われたけど 4時間を過ぎてもオペは終わらず・・・
夕方5時に始まったオペが終わったのは11時を過ぎていました
待っている間 きっと上手く繋がらないんだろうな・・・と思いながらも無事にオペが終わることを願っていました。
山での現場検証が終わった社長さんと責任者の方が病院へ駆けつけてくださり
オペが終わるまで一緒にいてくださいました。
心ちゃんと2人で待っているよりも何だか心強かったです。
私が入院の準備をしている間には 心ちゃんと一緒に遊んだり抱っこして頂いたりと色々と助けられました。
現場検証で警察の方が 「 この樹が指ではなく頭や背中に当たっていたら最悪亡くなっていたでしょうね 」 と言われたらしく
指を切断してしまったけど それだけで済んで良かった…と思いました。
オペが終わりDr.から説明があったのですが 予想以上に時間がかかったのは
やはり動脈が繋がらなかったことが原因みたいでした。
1度は繋がった動脈がまた切れてしまったと・・・ボロボロの動脈だったので大変だったろうなと思いました。
その時に初めて旦那さんの切断された指を写真で見たんですが
切断面がグチャグチャで ちゃんと繋がるんだろうかと不安は大きくなりました
Dr.の説明の後に旦那さんの顔を見て言葉をかけ また明日来ることを伝え 夜中に帰宅しました
真夜中の山道を走ること1時間30分 街灯もなく真っ暗な道・・・
心ちゃんはお家に着くまで起きてるって言ってたけど時間が時間ですからね
走り始めて20分くらいで眠りに入り
私は動物が飛び出してこないか気を付けながら運転しました
翌日はお昼頃に病院へ
少し元気になっていたパパを見て一安心した心ちゃん
旦那さんは私の仕事と心ちゃんのこれからのことを心配していましたが
心ちゃんが 「 おばあちゃんのお家(私に実家)に行くんだよ
」 と嬉しそうに話している姿を見て安心したみたいでした。
28日に心ちゃんとお洋服・靴・おもちゃをたくさん積み込んで佐賀の実家へ行きました
その日は私も実家に泊まり29日に山の自宅へ戻りました
私が実家を発つ時に心ちゃんは笑顔で 「 ママ お仕事頑張ってね
運転気を付けてね
」 と言い送り出してくれました。
心ちゃんはパパと最後に会った時も笑顔で 「 パパ 頑張ってね
」 と言いお別れしたんですよね・・・
4歳ながらに心配させないようにと気を使っているんだなと思うと辛くて辛くて・・・
私は車を運転しながら涙が止まりませんでした
山の自宅へ戻り さらに涙が・・・
自宅での初めての1人での生活
こんなに寂しいなんて
大好きなお酒も飲めないし食欲も出なくて 少し痩せた私
同僚が心配して 「 ちゃんとご飯食べてる? 」「 うちにご飯食べにおいで 」「 泊まりにおいで 」 など・・・
温かい言葉をかけてもらいました
本当に感謝感謝です
仕事が休みの日は旦那さんが入院している病院へ行ったり 実家へ行ったりと慌ただしく過ごしていましたが
旦那さんの2度目のオペが決まり そのオペが無事に終わり退院できることになりました
佐賀で頑張っている心ちゃんを1日でも早く迎えに行きたかったので
旦那さんの退院を私の夜勤明けにしてもらい 翌日の休みに早起きして佐賀へ行きました
心ちゃんを驚かせようと心ちゃんには内緒にして迎えに行った私たち。
玄関でチャイムを鳴らすと心ちゃんの声が
旦那さんがドアを開けるとビックリした心ちゃんはなぜか慌てて靴を履き外に出ようとしました
心ちゃん 突然のことに嬉しくて興奮していたようです(笑)
1時間くらい実家で話をしていたんですが 心ちゃんがおじいちゃん・おばあちゃんに言った言葉が印象に残りました
「 心ちゃんねママもパパも大好き。ママと2人でいるの楽しいよ。パパと2人でいるのも楽しいよ。
でもねママとパパと3人でいるのが1番楽しい
3人一緒が1番いい
」 って。
心ちゃんは佐賀で3週間過ごしました。
その間 電話をしたり私が実家に帰ったりはしましたが 1度も泣いたりワガママを言って困らせることはありませんでした。
本当に頑張ったな・・・と 4歳でよく頑張ったなと今でも思っています。
旦那さんは今は自宅療養中で 今月中旬の診察で今後の治療が決まります。
今は指は繋がったけどまだ皮膚ができていないので人工皮膚を使うか植皮をする予定です。

実家から山へ帰る途中 お昼ご飯 
高速のサービスエリアでお子様ランチを注文していました
古賀サービスエリアで 
顔を入れて写真撮るのが好きみたい(笑)

古賀サービスエリアで 
ソフトクリームを食べながら・・・
「 わーい
3人揃った~
」 って嬉しそうにはしゃいでいました

夕方の関門大橋 
九州側から本州に向かって
大好きな場所です
そうそう
当然ながら・・・我が家のGWはお出かけ出来ませんでしたが・・・
家族1人1人がお互いの存在の大切さを改めて感じたり 人の優しさ・温かさ・思いやりを感じ
貴重な時間を過ごすことができました
心ちゃんの希望で大分へ遊びに行く予定でホテルを予約していたけど直前でキャンセルしました。
パパが元気になったら必ず連れて行くからねと言ったら笑顔で 「 うん
わかった
」 と言ってくれた心ちゃんでした
あ
思い出した
私 旦那さんが入院してた病棟の看護師さん数人から・・・
「 娘さんですね 」 って間違われました~
「 一応 妻です
」 と答えると・・・ ビックリされていました(笑)
結婚した頃はよく間違われていたけど・・・
今でも間違われるとは(笑)
子供に間違われるのは嬉しいけどね