*そこはかとなくネタバレありです
面白かった! 噂通り予告ほど深刻じゃなかった。いつものスターク節(笑)
アベンジャーズに繋げるためにシールドを出したことにより、今一つゴチャった感のあった2作目に比べ、シンプルにして痛快。
トニー、ペッパー、ローズに絞ってるし、トニたんはほぼ出ずっぱりですよ。アベンジャーズでは出番が少ないと文句を言ったダウニ(彼流ジョーク)の雪辱晴れる(笑)
誰が敵か味方か、ラスボスは…。一見複雑に見えて、実はすぐ察せられるという。アメコミは蝙蝠様以外はこれでいいのだ。
ストーリーに凝るより、トニー・スタークという男をフューチャーしまくるのが正解だよ、このシリーズは。
メカオタクの天才。大富豪でお軽いキャラ。そして手作り大好き。その基本がしっかり見れて満足。
いわば原点回帰のダウニ・トニー最終作。
スーツでおくつろぎになる会長
アベンジャーズ以後、不安が心を占めて不眠になってしまったトニー。呼吸困難になって、心臓発作かリアクターからの毒か!とジャービスに問いただすと。
『パニック障害です。サー』
一見図太くても実は繊細な会長(笑) 『アイアンマン』上の彼の今までの戦いは、実際全部身から出た錆びなんだよね。未知のものが無差別に襲ってくるというのは存外に堪えた模様。ペッパーを守れないという恐怖も、アベンジャーズでのコールソンの死が利いてるのか。
元武器商人。世の中の裏の裏まで知ってるようで、いつも軽口叩いてるけど、元を正せば引き籠りオタクのおぼっちゃまだから。
ああ。なんかブルース(蝙蝠様)を彷彿させる。金持ちの一人息子の工作好きってみんなおんなじだよ。
そういう男には、適宜姐さん女房的な恋人がつくわけで。大人子供の典型トニーはこういうシャッキリした女性が必要。
攫われ引き換えに脅されるのはアメコミヒロインの定番ですが。ラストのかなりのご活躍。
前回、『レスラー』まんまの強烈なインパクトを見せたミッキー・ロークと違い、ガイ・ピアーズは外見ソフトなのに淡々と狂っててイイ。
サイエンティストって、マッドになると肉体改造に走るんだよな。頭脳だけじゃ物足りなくなり、フィジカル面に行くのが定番。
ここんところの彼の役の中では、一番素顔がわかる役だった(ex.プロメテウス)
ベン・キングスレーがどんなすごい悪役かと思ってたら…(笑)
トニーが裸一貫で遠方に飛ばされた時、出会って手伝う少年がまた典型的アメリカン・キッズ。はしっこくて、めげなくて、気概がある。
相変わらずハリウッドの子役はやたらできる美少年が沸いて出るんですが。トニたんとの会話が楽しい。
お偉いさんだろうが子供だろうが、接し方が変わらないのがトニー。子ども扱いはしてるよ(笑) 人に合わせてバージョンを作らんのよね。色々調達してもらうために持ちかけた商談がコスい(笑)
ドン・チードルのローズ大佐も、毎度しょうもない友達に振り回されつつ見放さない。今回は大詰めで攫われた大統領救出に大活躍。
大統領、アンスーツを着せられてスーツごと誘拐されるのが一石二鳥。
メリケンカラーはキャップとがぶりまんがな
スターク邸が破壊されて、大丈夫なのジャービス!!
みんなの可愛いぶきっちょアームは!!
…安心しといてくださいとだけ(笑)
考えたらアベンジャーズでのスタークタワーにはジャービスいなかったよね。でもアイアンマンinしたトニーとは会話してた。電脳執事は私邸だけにいるとも思えない。主人がどこに行っても把握できるジャービスは建物が壊れたらそれで終わりというわけにはいかんでしょう。実体がないことが逆に有利だな。
トニーって、ほんと“不器用”好きなんだな。人間に接するようにからかってる。
ほんとは、トニーも不器用だから。
酒は揃えても食べ物はジャンクフードで相変わらずTシャツ。多産型の会長が沢山造った彼の子らは、勢ぞろいして華々しく活躍し華々しく散華。もったいないけど、トニー流断捨離。
ほとんどスーツ依存症だった彼が、男の子に自らを称して言った“整備士”こそが彼の本質なんだろう。新しい原子を発見するような(2参照)頭を持ち口も八丁な男が、何かを直している時こそが一番生き生きしてるのかもしれない。もっともっとと次々と新スーツを作っている時は彼が不安な証拠。資材も設備も完璧なスターク邸やシールドの研究室では、まるで玩具遊びをしてるようだけど。閉じ込められた洞穴で、普通のスーパーで、手に入るもので何とかする時のトニーはむしろ大人。力強い。どん詰まりで一人も欠かすことなく助けようとする気概は、“欠けたハート”を修復したパート1の時からのトニーの信条。トニー・スタークにはハートがある。
飛行機から落ちた人々を救うシーンは真のスターク節ですぜ。喝采!
回を増すごとに超スピーディになる映像は、へなちょこな眼には追っつかないのだが(^_^;) アイアンマンは金に糸目をつけずエコとは程遠い豪華な使いすぎがミソ。
ダウニは今作限りというけど、アベンジャーズ2には引き続き登場。それに伴い、恒例のエンドロール後にはあの人が。
ちょっと太った?(笑)
なんかマッドなサイエンティストばっかの回でした。
ダウニも40代終わり。アベ2ではちょうど50歳になるから、潮時だね。別に体力的なものじゃなく、50を境に作品選びが変わった俳優は多い。ヴィゴもショーンもそう。いつまでもアクション大作を選ぶおトムみたいなのもいるけど、そりゃ彼がトム・クルだから。
ほーむじゅとともに軽妙な役が定番だったから、今度はめっちゃシリアスも良いね。しかし自虐ネタみたいなのはすれすれですぜダウニ(^_^;)
ソー2の予告編もスクリーンで見れました。字幕を見たら、ソーはロキに「今度裏切ったら殺す」などと浮気された亭主みたいなセリフ吐いてますが。
裏切り…なんだな。ソーにとっては。奇しくもスパナチュで、ロキが大天使ガブリエルだったというトンデモ設定がありましたが、最終戦争が壮大な神一家の家族紛争だというのは、どの神話元ネタものでも変わらぬ原理なのか。確かパーシー・ジャクソンもそうだった…(^_^;)
ロキにとってはすべてが茶番。自分の居場所は無く、心のどこかでまだ受け入れて欲しい気持ちがあったにせよ、裏切ったという感覚じゃない。
でも兄貴には、家族を裏切って出てった…なんだな。守るべきミッドガルド(地球)を侵略したことを裏切りと感じてるかはかなり怪しく思えるのがソーならでは。
「どうぞご自由に」と言うだけのロキ。
相変わらず噛みあってねえ二人(^_^;)
トーホーニュースで、リドリー・スコット監督の『ザ・カウンセラー』のキャストが紹介されてました。トレイラーはまだ。
プロメテで気に入られたファスが主役で、コリン・ファース、ハビエル&ペネロペのご夫妻もと豪華陣。
しかしそこにキャメロン・ディアス…。だいじょぶなのか(^_^;) キャスの相手役のヒロインポジなのかねぇ。このメンツじゃどうしたって浮きそうだが。
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